ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

マーケティング

ロバート・H・フランク、フィリップ・J・クック/ウィナー・テイク・オール

「ウィナー・テイク・オール」はいわゆる勝者の総取りのこと。 勝ったやつがすべてを持っていく世界。 ネットビジネスでは「First Mover Advantage」と共によく語られる話。 それはネットビジネスがネットワークの外部性が効きやすいビジネスモデルが多く、 …

テーマも面白いし、論文の構成を学ぶ上でも参考になる。 川上智子/顧客志向の新製品開発

顧客志向という言葉は、今や絶対的に重要な要素として 認識されている感があるけれど、実際の新製品開発において 顧客志向を実践する際には様々な困難が伴う。本書は成功事例、失敗事例ともに研究し、 実践の際の難しさや、成功のポイントを浮き彫りにする。…

売れない8割の可能性に着目しその後のビジネスにパラダイムシフトを起こした本。 クリス・アン ダーソン/ロングテール

今となっては当たり前のように使われるようになったロングテールという言葉。 その現象を指摘したのがこの人、クリス・アンダーソン。 そういう意味ではこの本はちょっとしたエポック・メイキングな本だと思う。 文庫化される際に増補改訂版になったのは良い…

顧客満足を定量的に把握する方法がある、万能じゃないけど。 小野譲司/顧客満足[CS]の知識

SNSの普及によって、口コミの影響力は増加し、 顧客満足=CSの重要性が益々高まる今日この頃。顧客満足の重要性はわかるものの、でもそんな千差万別で主観的で、定性的な代物、 一体どう扱って把握したら良いのかよくわからん、というのが正直な所。本書はそ…

マーケティングはBtoCだけのものじゃない。BtoBにおいても重要かつ有効なのにできてない企業多いよね、というお話。 余田拓郎/BtoBマーケティング 日本企業のための成長シナリオ

総花的なマーケティング本ではなく、 テーマをBtoBマーケティングに絞り込んで書かれた本。BtoBビジネスの特徴を押さえた上で、 BtoBビジネスにおいてもマーケティングは重要なんだってことが 事例や研究を紹介しながら展開される。仕事にもよるだろうけど、…

全消費の64%は女性!というわけで女性の消費性向を知ろう、という本。多少今更感あり。マイケル・シルバースタイン ケイト・セイヤー/ウーマン・エコノミー 世界の消費は女性が支配する

ボストン コンサルティング グループによる、世界40カ国12000人に及ぶ調査と、 インタビューを元にした女性の消費をテーマにした本。全消費の64%は女性が占めており、 女性の消費をいかに取り込むかが重要になってる、というお話。と言っても出たのは4年前…

小売りの改善TIPSがつまった読みものとしても面白い本。小売り関係者は必読。 パコ・アンダーヒル/なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学

とにかく、ひたすら人の買い物を観察し、記録し、分析して改善してきた。 パコ・アンダーヒルはそんな人。 アカデミックというよりは超現場主義。人の行動をつぶさに観察し、改善ポイントを発見。 1つ1つは微調整レベルの話なのだけど、 微調整も何か所も施…

SNS利用に関する書籍としてはもはや古典。基本がしっかり整理された名著。新しさはない。 シャーリーン・リー ジョシュ・バーノフ/グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略

SNSの利用が叫ばれて久しいが、 本書は口コミマーケティングやユーザーとの関係づくりにおいて、 ソーシャルをどのように活用していけば良いのかをまとめた教科書的な著作。既に若干の古さを感じる部分はあるが、 ビジネスにおけるソーシャル利用の基本は何…

どんな組織図を描くか、は実行に際しとてつもなく重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第22章:ホリスティック・マーケティング戦略のマネジメント

最後は組織論。 マーケティング組織をどのように描き、管理していくのか。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀出版社/メーカー: Pearson Education Japan for JP発売日…

完全にドメスティックな業界で働いているのでもう少し世界を意識しようと反省。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第21章:グローバル市場への進出

世界の大企業200社のほとんどが国家経済をしのぐ規模を持ち、 200社の売上高の合計は世界の経済活動の25%を越える。海外展開のリスクは大きいが、企業によっては避けて通れない問題。 内需が見込めない日本のような先進国の企業は、 今後ますます重要な問題…

新製品開発の現場にはここに書かれていること以上にマーケティング・サイエンスのノウハウがつぎ込まれているんだろうなぁ。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第20章:新製品の開発

企業の将来を左右する新製品開発が本章のテーマ。 マーケターは新製品開発においても、主要な役割を果たせる。予算の考え方や評価方法に関する記述は興味深かった。 深掘りしていくとマーケティング・サイエンスの領域。 この世界は奥が深そうで興味深い。コ…

ネットがらみの話は古すぎて話にならない。営業の戦略と組織は不可分。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第19章:人的コミュニケーションの管理:ダイレクト・マーケティングと人的販売

19章は本業に近い所のお話。 ネットの普及によって、ダイレクト・マーケティングのコストが激的に低下してきた。 Webを活用したone to oneマーケティングはもはや必須。一方で、ダイレクト・マーケティングは、 顧客のプライベートな領域へ入り込んでいくの…

あらゆる業態がCRMの導入へ向かう、その加速器の1つがスマートフォンとモバイルインターネット。 辻村清行/モバイルパワーの衝撃 スマートフォン時代の事業モデル革命

筆者はNTTドコモの副社長を務めた人物。 モバイルインターネットが引き起こしている変化と可能性をまとめた本。非常にわかりやすくまとまった初学者向けの本という印象。 ネット系の業界で働いている人には物足りないかもしれないが、 変化の本質をもう一度…

マーケティングの対象は消費者とは限らない、流通相手のプロモーションも重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第18章:マス・コミュニケーションのマネジメント:広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズ

広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズという4つの マス・コミュニケーション・ツールの性質と利用法がこの章のテーマ。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,…

CMをやるなら、中途半端な予算のCMじゃだめだな、と思った次第。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第17章:統合型マーケティング・コミュニケーションの設計とマネジメント

コミュニケーションがテーマの17章。 何を、どのように、誰に対して、どのくらいの頻度で伝えるのか? 複数のコミュニケーション手段を駆使して、アプローチしなければいけない。そんな定石の特集。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作…

小売りの現場には工夫がいっぱい。これはきっとECにも応用できる。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第16章:小売業、卸売業、ロジスティクスのマネジメント

前章は製造業者の視点から見たマーケティング・チャネルの話。 この章は、個々の小売業、卸売業、ロジスティクスの立場でのマーケティングの話。久しぶりに面白かった章。 自分の仕事も小売りに近いので具体的にイメージしやすかったからなのだろうか?コト…

バリュー・ネットワークを意識し、どの位置を自社が占めるのか考えることが大切。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第15章:バリュー・ネットワークおよびチャネルの設計と監理

価値の創出のためには、価値の提供をうまく行うことが重要。 サプライチェーン全体を意識した、バリュー・ネットワークという捉え方が大切。マーケティング・チャネル・システムは経営の重要課題であり、 チャネルのメンバーが30~50%のマージンを取得して…

価格は収益を生み出す唯一のマーケティング・ミックス フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第14章:価格設定戦略と価格プログラムの策定

14章は価格に関する解説。4Pの中で唯一収益を生み出すのがこの価格。 価格政策は、収益を出す上で非常に重要な問題。消費者にとって価格は品質の目安にもなっている。 価格を下げれば裾野は広がるかもしれないが、 一方で失うブランドイメージもある。コトラ…

サービスの基本を振り返ることがアイデアのきっかけになるような気がした。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第13章:サービスの設計とマネジメント

有形製品の差別化が困難になってくると、 企業はサービスによる差別化を志向する。この章はそんなサービスの設計にまつわるお話。 自分の仕事はどちらかというとサービスよりなので、 腑に落ちることは多かったが、実際にうまくやるのは本当に難しい。定期的…

製品にまつわる要素はとても多いので、ちょっとこれだと物足りない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第12章:製品戦略の立案

12章は製品について考える。 価格の考え方や、デザイン、パッケージなどなど。 製品にまつわる要素は非常に多い。 これだけの要素を、しっかりと首尾一貫して コントロールすることの難しさを感じる。もし、考えられたとしても、それをいかに実行、徹底して…

悪い競争相手との悪い競争に巻き込まれてはいかん。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第11章:競争への対処

11章は競争への対処。 10章は盛り上がらなかったけど、 どう攻撃し、どう防御するかといった話題が 中心の11章は少し盛り上がった。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真…

製品ライフサイクルはマーケティング行動によって決まる従属変数であり、独立変数ではない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第10章:ブランド・ポジショニングの設定

10章はブランド・ポジショニングのお話。企業は適切なポジショニングと差別化を 追求しなければいけませんよというお話なのだけど、 あんまり面白くなかった。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レー…

とても重要で価値のあることだとはわかっているが、どうも理論化しようとすると陳腐になる領域。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第9章:ブランド・エクイティの創出

9章はブランドとブランディングに関する話題のまとめ。 ブランドとは 個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの。…

今さらセグメントの話なんてと思うかもしれないが、基本は大事というか基礎の上で応用が成り立つことを感じた。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第8章:市場セグメントとターゲットの明確化

8章はターゲティングやセグメントの話。 そもそもターゲティングやセグメンテーションはなぜ必要なのか? それは他社との競争に効果的に勝つために必要なのだ、という大前提。ニーズや選好の異なる購買者グループを特定し、その特徴を明確にすること。 その…

BtoBビジネスの違いを理解したうえで、効果的に営業しないといかんのね。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第7章:ビジネス市場の分析

7章はBtoB取引がテーマ。 企業はモノを売るだけでなく、自らも大量に購入している。BtoBマーケットの特徴を一部整理。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀出版社/メー…

貧困層に購買力がないというのは誤り! 自立を支援しながらマーケットを形成する、BOPビジネスに関する必読書。C.K.プラハラード/ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略

BOP = ボトム・オブ・ザ・ピラミッド、すなわち、ピラミッドの最底辺に 位置する貧困層をターゲットにしたビジネスに関して書かれた本の中では有名な1冊。前半はBOPビジネスに対する誤解を解きほぐし、何が大切で どれだけの可能性があるのかを丁寧に解説し…

マーケターの仕事は購買段階で終わりじゃない! フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第6章:消費者市場の分析

消費者行動は文化的要因、社会的要因、個人的要因、 による影響を受けている。マーケターは理論と現実の両方を知らなくてはいけない。 6章はその現実に当たる消費者市場の分析がテーマ。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリッ…

CRMの重要性は当たり前のように語られているけれど、色々リスクもある事を忘れちゃいけない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第5章:顧客価値、顧客満足、顧客ロイヤルティの創造

5章は、顧客価値やCRMの話。顧客の生涯価値を意識すると、ものすごくでかい。 ロイヤル化するための努力は惜しむべきじゃないっていう話。じゃあ顧客満足ってなんなんでしょう?とか そういう顧客回りの話を一通り。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジ…

財務報告のための会計と経営判断のための会計は違う フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第4章:マーケティング・リサーチの実行と需要予測

現代においてマーケティングという言葉が広がりすぎて 何でも屋のイメージがあるけれど、 リサーチやデータの分析、解釈ができることは マーケターの基本のき、なのだよな、と思った。そういう意味ではマーケティングやってますという人は多いけれど、 真に…

大きな視点で言えば、法律による規制や消費者団体の抗議まで含めマネジメントしないといかんのかな。フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第3章:情報収集と環境調査

第3章は情報収集がテーマ。システムに関することにも触れられていたけど、 それは専門書を読んだ方が良い。 自分が多少知見がある分野の話だと、 この本がどれだけさらっと流しているかがわかる。『組織の経済学』のような実りある基礎知識を期待したけど、 …