学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

出版関係

出版業界のキーパーソン、紀伊国屋書店社長が語る! 高井昌史/本の力

紀伊国屋書店の社長、高井氏の本。彼のキャリアや、今の出版業界に対する提言など。 まぁポジショントークの類は置いといて、 紀伊国屋の話や図書館業界の話は面白かった。本の力作者: 高井昌史出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2014/11/21メディア: 単行…

日本の出版を支える紙を作る工場、震災からの復活のドキュメント 佐々涼子/紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

日本の出版を支える紙の生産、あの日までどこで作られているのかなんて意識したこともなかった。 日本製紙石巻工場が震災で壊滅的な打撃を受けた後、半年で生産を再開するまでの貴重なドキュメント。 極限状態での意思決定、リーダーシップ。 現実はきれいご…

取次会社の倒産の裏側を語る、貴重なドキュメント 小泉孝一/鈴木書店の成長と衰退

人文書の取次、鈴木書店の倒産の裏側を当時の取締役仕入部長が語る。 インタビュアーは小田光雄。こういった記録が残されることはとても貴重。鈴木書店の成長と衰退 (出版人に聞く)作者: 小泉孝一出版社/メーカー: 論創社発売日: 2014/10メディア: 単行本こ…

われわれ自身が、書物である! 長谷川一/出版と知のメディア論

出版業界論というよりは、メディア論と言う体裁なのだが、 所々に出版業界に関する話も出てくるし、 脚注も豊富で勉強になる。とりあえず、メモ書き中心に。出版と知のメディア論―エディターシップの歴史と再生作者: 長谷川一出版社/メーカー: みすず書房発…

業界の概要把握には便利。日本出版学会編/白書出版産業2010

出版にまつわる様々な現状をまとめた白書。 この業界に何が起きているのか、ざっくりとしたファクトを整理するには便利。 ただ、やっぱり定量データの整備、研究が不十分な気がする。白書出版産業 2010作者: 日本出版学会出版社/メーカー: 文化通信社発…

書店は在庫リスクも無く、儲かる、と思われていた時代があったんだな。能勢仁/書店経営のすべてがわかる本

出版されたのは96年、出版市場がピークを迎えた年。 ここから今日に至るまで、市場規模は坂道を転げ落ちるように右肩下がりで落ちていく。 それは雑誌の売上が崩壊したことによる急落なのだけど、この傾向はいまだ変わらず、 雑誌は終わりが見えない転落を続…

本当にいいニュースが無いのだが、衰退の貴重な記録。 小田光雄/出版状況クロニクル

著者曰く、出版敗戦の記録。 このネガティブさがもう少しなくなると、もっと面白いのだけど、 この悲壮感漂いまくりな感じは今の出版業界を思えば仕方ないのかもしれない。 まぁ、業界の人たちがこの人の悲壮感の何分の一かでも持ってくれれば もう少し色々…

再販制度ってかなり奥深い。知ってるようで知らないことだらけ。木下修/書籍再販と流通寡占

再販制度に関して正面から取り組んだ本。 意外にも書籍の再販指定はついでくらいになされていたものであることがわかる。 むしろ化粧品業界とかの方が熱心に制度の策定を望んでいたらしい。そんな再販制度の歴史をひも解きながら課題を浮き彫りにしていく。 …

出版社、取次、書店のインセンティブ&ペナルティの必要性は結構前から提言されていた! 畠山 貞/出版販売試論

再販売価格維持制度と委託販売制度によって成立している 現在の出版流通に関して、新たなあり方を模索する試論。結局現状の返品率であったり、マージンでは書店や取次も立ち行かなくなってきている。 抜本的な解決には流通の構造や制度を見直す必要があり、 …

出版流通、奥深くて面白い。松平直壽/コードが変える出版流通

出版流通の大革命、ISBNの導入に関する本。 今となってはコード管理されていなかった時代の出版流通ってどうやってたの?? まるで想像がつかない、って感じ。コードが変える出版流通―ISBNのすべて作者: 松平直寿出版社/メーカー: 日本エディタースクール出…

業界の嫌われ者だとしても、ブックオフはそれなりに画期的な存在だったと思う。小田光雄/ブックオフと出版業界

出版業界を憂う小田氏のブックオフ研究本。 出版業界の人がブックオフをどう捉えているのか、 言葉の端々から伺えて面白い。再販制度こそがブックオフを初めとする 新古書店の成長の原動力になっている、という指摘は 確かにその通りだと思うが、ブックオフ…

出版ビジネスは地道な努力の積み重ねだよな、と再確認。田中達治/どすこい出版流通

筑摩書房の書店向けコラム 「蔵前新刊どすこい」営業部通信を1冊にまとめたのが本書。筑摩書房は1978年に会社更生法の適用を申請。 その後の努力で見事に再建を果たした。『損をしてもいいから、良い本を出そう』という創業精神から 『マーケティング重視へ…

出版流通の歴史を概観するのに最適 柴野京子/書棚と平台

別に本書は流通の歴史をまとめることが目的の本ではなく、 流通自体がメディアのような媒介作用を持つのではないか、という視点で 出版流通を捉え直した本。ゆえに小田光雄のような嘆き節ではなく、フラットに整理されているところが素晴らしい。 出版された…

出版業界のいびつな構造をあぶり出し、警鐘を鳴らし続ける著者の代表作。小田光雄/出版社と書店はいかにして消えていくか

本書は80年代、郊外店の出店ラッシュから90年代の書店大型化、 それに伴い取次の売掛金、出版社の社外在庫(市場在庫)は、 さながらバブルのように膨張し、その崩壊が迫っている、という状況を 各種資料を駆使して描き出す。取次ぎと書店の経営状況を詳らか…

駄目だ、駄目だって言ってるだけで思考停止してないで、可能性を模索しよう。 内沼晋太郎/本の逆襲

ブックコーディネーターとしてちょいちょい雑誌やらWebやらで 紹介されている内沼氏。 博報堂の嶋さんとB&B(BOOK & BEER)というビールが 飲める書店を開業。本が好きで新しい形態の本屋さんも始めた気鋭の人。 若干の胡散臭さを感じるのはその妙な肩書きの…

出版流通の効率化の中でISBNが果たした役割やそれにまつわる様々な議論をまとめた資料性の高い1冊。 湯浅俊彦/日本の出版流通における書誌情報・物流情報のデジタル化とその歴史的意義

まず、日本の出版流通は結構凄い。 全国津々浦々の書店へ、膨大な種類の本を届け、回収している。この物流の改善の歴史において、決定的に重要なのが、 商品管理のデジタル化だ。 1冊1冊の本の情報をまとめたものを書誌情報と言い、 現在はすべての本に固有…

毒にも薬にもならない、だから5年経ってもこの業界は何も変わらない。出版コンテンツ研究会/デジタルコンテンツをめぐる現状報告

有識者っぽい人たちが何となく、それっぽいことを言っている印象の本。 出版コンテンツ研究会、みたいな有志の団体が この業界にどれだけあるのか分からないけれど、 そう言ったものが影響力を持って何かを変えたことがあるのかは疑問。 まぁ、出版社の上層…

出版市場における文庫の重要性を明らかにする論稿 岩野裕一/文庫はなぜ読まれるのか

ハードカバーで刊行された新作が、数年後文庫化される。 これが出版業界の典型的なパターンだ。 文庫化されるまでには大体刊行から3年程度経過しており、 ちょっと前の話題の本が文庫になっている程度の認識だった。 しかしながら、実際は文庫の方が圧倒的に…

メディア関係者、特に紙媒体の人は読んで損なし。今からでも遅くないよ!! 佐々木紀彦/5年後、メディアは稼げるか

アメリカの出版社、新聞社に何が起きてるのか? 今メディアに起きてる大変革とは? これから確実に日本のメディアにも起きるだろう変化が、 わかりやすくまとめられている。ネット系メディアの人は別に読まなくても良いかも。 多分、知ってるから。紙の人た…

コンテンツをAmazon以外で買うことのリスク/Amazonのオートリップはコンテンツ流通へのテロじゃないか

凄いんだけど、怖いAmazon AutoRip 先週くらいに見かけたこの2つの話題が頭の隅にこびりついている。 まぁ、HMVの倒産は時代の必然というか、 あー、時代の変化に生き残れなかったね、ていう象徴でしかないんだけど。Amazon、購入したCDのMP3データを無料提…

メディア関係者必読って言うから読んでみたら本当に必読だった件。田端信太郎/MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

前から声の大きい人だなぁ、くらいに思ってたのだけど、 こうやってまとまった形でしっかり読んでみると至極真っ当な人なのですね。メディアを取り巻く今の環境がよくわかるし、 メディア関係者が読めば、なぜ自社の取組みが いまいちイケテナイ感じなのかが…

雑誌は売れないだけじゃなく、儲からない。歪んだマルチサイドプラットフォーム

出版市場のシュリンクが止まらない。 年明け早々話題となったこのニュース、見ていてなんだか残念な気持ちになってしまった。表示できません - 雑誌 - Yahoo!ニュースこの流れはまだまだ止まらない、 というかますます加速するのではないか、と思う訳です。…