ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

社会学

皆失業して貧困なのではない、働きながら貧困なのだ。 ジェームズ・ブラッドワース/アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

イギリスの最低賃金労働の現場に著者自ら潜入し、 その実体験を綴った潜入ノンフィクション。タイトルが扇情的だけど、アマゾン、ウーバーのほかに、 訪問介護、コールセンターでも労働している。帯に「労働市場の規制緩和や移民政策で先を行くイギリス社会…

宣伝会議の「インスタグラムマーケティング基礎講座」を書籍化、時代の空気感を掴むこととビジネスっぽい話が両方入っている本 天野彬/シェアしたがる心理

宣伝会議の「インスタグラムマーケティング基礎講座」を書籍化したもの。 インスタに限らず、流行のアプリ情報なども織り交ぜつつ、 ビジュアルコミュニケーションを中心にしたSNSトレンドを分析している。社会学的に整理しようとする側面があり、思っていた…

人は自由なんじゃなくて、自由だと思い込んでいるだけ。 小坂井敏晶/社会心理学講義

超絶面白い。 今年もまだまだ始まったばかりなのに、 今年のベスト3に入るんじゃないかと思うくらい。何が衝撃かというと、個人の自由意志なんてないんだとのっけから示される。 一方で、自由意志があるという錯覚は、学歴があればあるほど、 いわゆるエリー…

自己啓発書とは何なのか、そこから炙り出される社会の側面とは、今年一番の面白さだった!! 牧野智和/日常に進入する自己啓発:生き方・手帳術・片づけ

今年読んだ本の中で、今のところベストなんじゃないかというくらい面白かった。 今や書籍の一大ジャンルになっている自己啓発本。 その自己啓発本の歴史を紐解き、分類していきながら、 どのような主張がなされてきたか、それがどのように受容されてきたかを…

因果関係を考えるということはどういうことなのかを丁寧に教えてくれる名著 久米郁男/原因を推論する 政治分析方法論のすすめ

社会科学において、原因を推論するとはどういうことなのか。 化学と違って、実験して定量的にどうこう言うような話じゃない訳だ。仮説構築でも仮説検証でも、因果関係をどのように思考し、 記述していくのかということが丁寧に書かれた本。 著者は政治学者な…

超高層ビルはその建物自体で完結している存在、銀座には相応しくない。 竹沢えり子/銀座にはなぜ超高層ビルがないのか

本書は銀座という街をテーマに、 街の雰囲気を守るために、街が何をしているのかを追いかけるドキュメント。 何かしらしているんだろうなぁくらいにおもっていたけれど、 その内幕が垣間見られて面白かった。銀座にはなぜ超高層ビルがないのか: まちがつくっ…

流行の予測なんて不可能、世相を絡めてどうこう言うやつはみなペテン師のあとづけ。土屋淳二/モードの社会学 自由と束縛のファッション力学

久しぶりの社会学の本、下巻。 身分と生活様式の関係や、モードに対する規制、 メインカルチャーとサブカルチャー、などのお話。 ファッションと世相を絡めるよくある言説を、ペテン師のあとづけと バッサリ切り捨てたり、結構よく読むと痛快。モードの社会…

じぶんなんてものは、最初から存在してないのよって話。 土屋淳二/モードの社会学 ファッション帝国の裸のプチ王様

社会学の本。 この本はロジックの密度が非常に高い。 無駄な補足説明無く、緻密に書かれている印象。だから結構読むの大変でした・・・。癖のある分野だから、好みははっきり別れそうだけど、 たまに触れると刺激になる。 (早稲田社会学ブックレット)" title…