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マーケティング・データ解析って要するに実務上どんなことやるの? 木島正明・中川慶一朗・生田目崇/マーケティング・データ解析-Excel/Accessによる-

マーケティング・サイエンスとか、マーケティング・データ解析って、
具体的には何をすることで、どんなことが出来るのか?
なんちゃら分析ってどういう時に使うの?という理論と実務の架け橋になる本。
それをあくまでもExcelとAccessを前提にして、紹介してくれる本。

惜しむらくは、少々昔の本(2003年刊行)なので、
付録として用意されていたダウンロードデータが、
版元(朝倉書店)のサイトで見つからないこと。
<6月14日追記>
専修大学商学部 生田目研究会にデータが置いてありました。

と、同時に10年前からこのような分析手法は、
普通に使われていたということを知ることは大切。
ビッグデータやらデータサイエンティストという言葉が、
良くも悪くも流行語でしかなく、データを業務に活かすための
分析の歴史は、長く、深いということがわかる。
従来のマーケティング・データ分析の手法を理解し、実践することが、
ビッグデータやらデータサイエンティストという言葉が標榜する価値への
一番の近道なんじゃないかと思った次第。

とはいえ、1冊読んでバッチリ理解できる訳もないので、
継続的にこの領域は学んでいきたい。

マーケティング・データ解析―Excel/Accessによる (シリーズ・マーケティング・エンジニアリング)

マーケティング・データ解析―Excel/Accessによる (シリーズ・マーケティング・エンジニアリング)



データベースは利用目的によって設計が変わる

追加、更新を重視した設計がいわゆるリレーショナル・データベースというもので、
データを正規化して冗長性を排除し、データ更新時の更新範囲を狭くし、
データ保存の効率性も高める。
しかしながら、これは必ずしも分析用データベースとして最適ではない。
分析用データベースでは、テーブルをいたずらに増やさないように注意が必要。
自分がやりたい分析の軸に基づいたテーブルを作っていくことが大切。
この辺の分野もかなり奥が深いので2、3冊読んでみる必要がありそうだし、
欲を言えばSQLについての知識もあった方が良いのだろう、ということはわかった。


Excelでもできることは多い

Excelが素晴らしいのは、回帰分析などの機能が普通に用意されていること。
さらに強力な拡張機能やマクロも探すと色々配布されている。
本書では紹介されていなかったが、最近すごくお勧めされたのがPowerPivotというやつ。
Excelの取り扱える行数を大幅拡張してくれるので、
時計解析ソフトが無くても通り一遍の事はできる。


ASSESSOR

反復購買モデルと製品選好モデルを併用した手法。


購買指数、PI値

ここの商品の販売力を見る代表的な指標。
対象とする商品が、1000カゴ当たり何個売れたか、またはいくら売れたか、という指標。

総販売点数*1000/客数


分析色々

因子分析、数量化Ⅰ類〜Ⅲ類、コンジョイント分析、
多項ロジット、重回帰、LTVの算出などなどを
Excelでできる範囲で解説。
真似してっやってみようと言う気持ちになる。

マーケティング・データ解析―Excel/Accessによる (シリーズ・マーケティング・エンジニアリング)

マーケティング・データ解析―Excel/Accessによる (シリーズ・マーケティング・エンジニアリング)