消費者行動は文化的要因、社会的要因、個人的要因、
による影響を受けている。
マーケターは理論と現実の両方を知らなくてはいけない。
6章はその現実に当たる消費者市場の分析がテーマ。
- 作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀
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アメリカにおけるヒスパニック人口
ヒスパニック系アメリカ人は、
2050年までにアメリカの総人口の4分の1に達すると予測されている。
そんな背景を元に、ニコロデオンは『ドーラと一緒に大冒険』で、
汎ラテン的キャラクターを見事に作り出した。
で、その汎ラテン的キャラクターは、
極東の島国でもお母さんたちの口コミで話題!
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我が家にも1枚あるし。
妙にスペイン語が多いなぁ、と感じていたんだけど、かなり納得。
ブランド・パーソナリティ
5つの特性。
・誠実(現実的、正直、健康的、陽気)
・興奮(大胆、精力的、想像力、最先端)
・能力(信頼、知的、優秀)
・洗練(上流階級に特有、魅力的)
・無骨(アウトドア志向、タフ)
P.227
多くのブランドは、なにか1つ強力な特性を有する。
選択的注意
人は、1日に平均1500以上の広告や
ブランド・コミュニケーションに接していると推定されている。
1500! 当然、すべてに注意を払うことは不可能なので、
ほとんどの刺激は意識から除外される。
これが選択的注意と呼ばれるプロセス。
ゆえに、マーケターは消費者の注意を引く努力をしなければならない。
1.人は、現在のニーズに関係のある刺激に反応する傾向がある。
2.人は、予想していた刺激に反応する傾向がある。
3.人は、通常よりも刺激の強いものに反応する傾向がある。
P.232
購買後の行動
購買後の消費者は、自分の決定を支持するような情報を
見つけようと敏感になる可能性がある。
ゆえに、マーケティング・コミュニケーションによって、
消費者の選択の正しさを裏付けてやるべき。
そもそも購買後の満足度は、
期待値と、実際の知覚パフォーマンスのバランスによる。
製品のパフォーマンスは悪くなくても、期待値が高すぎるとそこには失望が生まれる。
消費者に満足感を与えるために、わざと製品パフォーマンスを低く伝える売り手もいる。
満足感が高いと、同じブランドの再購入意思も高くなる。
「最高の広告は満足した顧客である」という言葉もあるほど。
要するに、マーケターの仕事は購買段階で終わりではないという事。
購買後の顧客へどうアプローチするか、という視点を忘れてはいけない。
意思決定ヒューリスティックスとバイアス(偏見)
人間の意思決定には、様々なヒューリスティックスとバイアスが
かかっていて、必ずしも合理的ではない。
この辺の話は実に面白い分野で、
ノーベル賞も受賞したダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』とか
チャルディーニの『影響力の武器』などがおすすめ。
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