世界の大企業200社のほとんどが国家経済をしのぐ規模を持ち、
200社の売上高の合計は世界の経済活動の25%を越える。
海外展開のリスクは大きいが、企業によっては避けて通れない問題。
内需が見込めない日本のような先進国の企業は、
今後ますます重要な問題になってくる。
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海外進出すべきかどうかの決断
国内市場が十分に大きければ、国内に留まりたい企業は多いだろう。
海外の言葉や文化を学ぶ必要もないし、政治的、法律的不安定さに悩まされることもない。
それでも国際市場に出て行く理由は何か?
・海外市場の方が国内市場より儲かる。
・規模の経済性を達成するために、より大きな顧客基盤が必要。
・単一市場への依存度を減らす。
・グローバル企業に、自社の国内市場が奪われる。
・顧客が海外に移転し、国外でのサービスが必要。
日本の場合は内需拡大が見込めないので、成長のためには
他の市場へ侵出していくしかない、というパターンが多そう。
製造業の工場とかだと、クライアントの海外進出に伴い工場も進出というパターンも。
発展途上国市場
C.K.プレハラードの『ネクスト・マーケット』を読んで、色々知った。
BPOビジネスの可能性は本当に大きい。
何よりも貧困層の自立へつながるという所が素晴らしい。
ネクスト・マーケット[増補改訂版]――「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)
- 作者: C.K.プラハラード,C.K. Prahalad,スカイライトコンサルティング
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国際価格
企業は国外で自社製品を販売する場合、
価格エスカレーションの問題に直面する。
輸送費、関税、輸入業者と卸業者と小売業者へのマージンを
国内の工場出荷額に加えると、国内市場の販売価格の2〜5倍になることもある。
考え方としては、
1.世界中で統一価格にする
2.各国で市場基準価格を設定する
3.各国でコスト基準型価格を設定する
が、あるのだが、それぞれ難題が。
1の世界統一価格では、国ごとに利益率が大きく異なってしまう。
先進国では割安、途上国では超高級品になってしまう恐れも。
2は国ごとの実質原価の差が無視される。また、売価に差が出ることで、
安く売られている国から高く売っている国への転売、再販売が起きる可能性もある。
3はコストありきの価格戦略なのだけど、それ故にコストが高い国からは
撤退せざるを得なくなるかも。
グローバル市場に置けるカントリー・オブ・オリジン(COO)
いわゆる生産国のこと。国にはそれぞれイメージがあり、
マーケターはそれらも有効活用したいところ。
ベルギーのチョコレートとか、コロンビアのコーヒーとかは典型例。
グローバル組織
バートレットとゴーシャルが提唱した3つの組織的戦略。
1.グローバル戦略によって、世界を単一の市場として扱う
2.多国籍企業によって、世界を複数の機会のポートフォリオとして扱う
3.グローカル戦略によって、中心となる要素を標準化し、それ以外の要素は現地化する
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