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学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

SNS利用に関する書籍としてはもはや古典。基本がしっかり整理された名著。新しさはない。 シャーリーン・リー ジョシュ・バーノフ/グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略

マーケティング

SNSの利用が叫ばれて久しいが、
本書は口コミマーケティングやユーザーとの関係づくりにおいて、
ソーシャルをどのように活用していけば良いのかをまとめた教科書的な著作。

既に若干の古さを感じる部分はあるが、
ビジネスにおけるソーシャル利用の基本は何も変わっていない。
そう言う意味では本書はまだまだ有効だと言える。

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)


グランズウェルとは?

グランズウェルとは社会動向であり、人々がテクノロジーを使って、自分が必要としているものを企業などの伝統的組織ではなく、お互いから調達するようになっていることを指す。
P.13

今までのマーケティングの常識にはなかった、大きなうねりが起きている。
その社会的な大きなうねりがグランズウェル。
活用すれば武器になるし、逆に対応を全くしなければ、
自社の悪い評判が加速度的に広まってしまうリスクもある。
もう、無視できない流れ。

一方で、ソーシャル・マーケティングだなんだと言って、
ここ数年代理店も盛り上がっていたけれど、
じゃあ結局ソーシャルって儲かるの?というと
ソーシャルで儲かった成功事例はあまり聞かない。

本書を読むとよくわかるけど、
直接プロモーションして儲けよう、というよりは、
いかに顧客に寄り添い、その声に耳を傾けるか、といった視点で
活用方法を考えるべきであり、顧客とのリレーションづくりがうまく言ったならば、
それは長期的にもの凄く価値があることだ、という理解の方が正しい気がする。

なので、短期的な儲け視点、あるいは一方的な情報提供を
ベースにした取組みではあまり成果は出ないのは当然なのかも。


グランズウェルへの参加度合い

消費者をグランズウェルへの参加度合いで6グループに分ける考え方。

創造者
自分のサイトやブログを公開し、
YouTubeへの動画投稿なども積極的に行っている人。

批評者
ネット上のコンテンツに反応し、コメントをつけたり、
格付けやレビューを投稿する。

収集者
ソーシャルブックマークにURLを保存したり、
サイトに投稿したり、RSSフィードを使ったりする人々。

加入者
SNSには参加して、自分のプロフィールは更新している人。

観察者
ブログを読んだり、動画を見たり。
観る専門の人。

不参加者
いずれの活動にも参加しない人

なぜ人はグランズウェルに参加するのか

・友人づきあい
・友人づくり
・友人からの圧力
・先行投資
・利他心
・好奇心
・創造的衝動
・他社からの承認
・同好者との交流

確かにこれらの理由は良く整理されている気がする。

先行投資、というのは自分がそのサイトにコミットし、
参加する(レビューを書いたり、投稿したり)ことで、
他社にも同じように参加して欲しいと願う、ということ。
サイト自体の育成のために自ら参加する気持ち。

基本的には、人がやっていることをやる同調圧力に、
人はそこまで抵抗できないし、一方で他社からの承認欲求や自己顕示欲を
心の底に抱えているものだと思うので、
その辺を鑑みてサービス設計をする必要があるのだろうな、と常々思う。


グランズウェル戦略の5つの目的

1.耳を傾ける(顧客を知る)
2.話をする(自社のメッセージを広める)
3.活気づける(熱心な顧客の影響力を最大限活用する)
4.支援する(顧客が助け合えるようにする)
5.統合する(顧客をビジネスプロセスに統合する)

目的はこの5つだと、本書は言っている。
前述したように、直接儲かる感じはどこにもない。
そこを勘違いしちゃいかん所で、この目的をしっかりと理解した上で、
自社は何を目指すのかを整理しないと、やってもあんまり効果がないのは当たり前。
しかもここで上げられているどの目的も短期の目的ではないはず。
やるならしっかりと腰を据えてやらないといかん領域の話。
カスタマーサポートやユーザーコミュニティ領域は、比較的イメージしやすいと思うのだけど。

そして、なるほどね、と思った一節が、
ブランドの価値は顧客が決める、というもの。
ブランドとは何かを決めるのは顧客。
顧客同士が会話をするグランズウェルにおいては、
ブランドを決めるのは「人々」なのだ。

ちなみに、本書には続編が出ています。
そっちもサラッと読んでみようかな。

エンパワード ソーシャルメディアを最大活用する組織体制 (Harvard Business School Press)

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グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

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