学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

徹底的な現場主義。中国の経済発展の実態にもっとも詳しいと思われる人物。 関満博/「現場」学者 中国を行く

関さんの本が面白かったので2連続。
2003年の本なのだけど、中国がどんな勢いで変化しているか、
その生々しいスピード感が良く分かる本。
あっという間にここから10年経ってしまった。

じゃあ今は一体どうなってんだ?と気にならずにいられない。

とにかく現場に自ら赴いて足で調べた圧倒的な情報量に驚く。
仕事でアジア関係に関わる人は、最新の著作をチェックした方が良い。

「現場」学者 中国を行く

「現場」学者 中国を行く



自転車理論

中国の自転車はすぐ壊れる。
すぐ壊れるけど街の至る所に修理屋があって、
修理を1年ほど繰り返すことでようやく完成車になる。
中国は国土も広大だし、色々な制度上の変更等も一気には進まない。
時間をかけてゆっくりモディファイされていく、というのが自転車理論。


ライター理論

ライターは今や100円ライターが主流。
低価格品でも品質が保証され、使用価値が満たされればそれで十分。
そして趣味の世界では自分だけの特別なものを求めるという2極化。
家電製品も使用価値が満たされればそれで十分であり、
中途半端な合弁製品は最悪。同じ機能でも無駄に高い、ということに。

日本では30年かかったこの2層構造が中国では10年くらいで形成されている。

中国の格差はますます広がっており、
月の生活費が3000円〜200万円まで分布している。


地方政府ごとの制度

意外と中央の意向が及ばないケースがあるようで、
広東省では広東型委託加工という特殊な取り組み方があるらしい。
これは直接投資を伴わずに工場が運営できるという委託モデル。
土地,建物、従業員は中国持ち、機械設備は外資持ち、という仕組み。
これによって雇用が創出されることを広東省としては良しとしているが、
直接投資にならないため法人税が取れないので中央政府は禁じている、らしい。


中国は各省ごとのフルセット型

中国は各省がフルセット型で産業を持つ。
その省で産業が完結するようになっている。
逆に言うと、どこかの省が侵略されても、他の省は影響を受けない。
産業的に依存関係にあると、どこかの省が侵略されると
途端に全国的に生産が困難になったりする。
経済的には無駄が多いのだが、安全保障的には十分頷ける。
これはもともと八路軍には兵站がない、という話とリンクする。
後方からのロジスティクスによる物資の輸送ではなく、
自ら家畜とともに異動し、部隊の中で完結できるようにしていたという話。


最近の著作をピックアップ

最近は東日本大震災からの復興と地域経済への関心が強い様子。
未曾有の災害からの復興を記録することの意義は大きい。

東日本大震災と地域産業復興 ?: 2011.3.11?10.1 人びとの「現場」から

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鹿児島地域産業の未来

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毎年数冊刊行しているそのパワーにも脱帽。

「現場」学者 中国を行く

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