『イノベーションのジレンマ』で有名なクリステンセン教授が、
ハーバード・ビジネススクールの卒業生に向けて話した講演を元にした1冊。
人生の幸せってなんだろう、そんな自己啓発本にありがちなテーマを、
クリステンセンが語る、というのが面白く、やっぱり説得力がある。
人生も資源ベースって、そうよね、と思う。
どんな資源を蓄積していきたいのか。
知識と金だけじゃないはず。色々考えよう。
そして、本書、見事にハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2013に
ランクインしてました。
ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書2013の結果発表 | ベスト経営書|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 51回
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キャリアで成功するのが幸せ?
そもそもクリステンセンが考えるきっかけとなったのが、同窓会。
優秀な仲間達が,キャリアの面では成功していても、
決してプライベートでは幸せとは言いがたい人がちらほらいたという。
離婚繰り返したり、とか。
で、キャリアやお金があっても幸せじゃないってことに気がつく。
ちゃんと何が自分に取って大切なのかをしっかり考えた方が良い。
その上で優先順位をしっかりつけた方が良い。
仕事も,本当に自分がやりたいことは何なのかをしっかりと考えること。
人生も資源ベースの経営
面白いのは経営学の論理を人生に当てはめて考えているところ。
つまるところ人生の経営も資源を何にどれくらい振り向けるのかという配分問題。
そして投資が行われないものは衰退する。
家族や友人への投資をせずにキャリアばかり追い求めていると、
気づけば離婚を切り出され、友人もいなくて天涯孤独、なんてことに。
未来を軽視する
人は未来を軽視する傾向がある。
特に目の前にある短期的な成果をあげることを重視してしまい、
本当に大事なものを失う危険性も。
まだ大丈夫だろうとか、思って家族をないがしろにしていると、
実は自分が思っている以上に手遅れだったりする。
育児などはその典型なので、これまた良く考えた方が良い。
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
- 作者: クレイトン・M・クリステンセン,ジェームズ・アルワース,カレン・ディロン,櫻井祐子
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