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学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

ネット通販の成長に合わせ近年また盛り上がっている分野! 石原武政 竹村正明/1からの流通論

流通は奥が深い。
毎日コンビニに色々な商品が並んでいるのも、
日本の流通システムがとても優れているから。

で、そんな奥深い流通を研究する分野が流通論。
結構面白いよ、と言われ気になっていたので、
学部生向けのわかりやすいやつを読んでみた。

流通論を概観するには丁度いい構成。

1からの流通論

1からの流通論



小売店の数

国内の小売店の数は、ピーク時である1980年には約170万店存在していた!
こんな狭い国に170万店!! これが現在では約113万店と減少傾向にあるが、
それでも多く、世界有数の数らしい。


コンビニのトラック配送

商品の輸送頻度を増やして、店舗が発注したものを届ける。
トラックは温度帯などにより5種類もあるらしい。
1日に何回もトラック輸送の機会があるが、当然頻度が増えれば
1店舗当たりの輸送量は小さくなる。
そうするとトラック配送の効率が合わない。
それを解決するのがドミナント出店で、地域に10店舗くらい集中出店する。
1店舗ごとの配送量が少なくてもトラックが複数店舗を回ることで採算が合うという仕組み。


SPAの仕組み

POS情報による需要予測と生地・縫製メーカーでの生産情報に基づいた需給調整をする。
販売予測が大きくても一度に大量生産をせず、発注頻度を多くする。
つまり、サプライチェーン全体の商品回転率を向上し、
「スピードの経済」による効果を狙う。
作ったものをいかに売り切るか、という従来の発想から、
売れるものをいかに速く作るか、という転換が起きている。
その転換を支える重要な要素が流通、ロジスティックスということ。

SPA絡みの参考図書が紹介されていたのが嬉しい。
どれも面白そう。

ケースで学ぶ価格戦略・入門

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ディマンド・チェーン経営―流通業の新ビジネスモデル

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事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位 (有斐閣アルマ)

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ユニクロ vs しまむら(日経ビジネス人文庫)

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製品開発の知識 (日経文庫)

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一勝九敗 (新潮文庫)

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ショッピングセンターの革新性

所有と経営の分離
デベロッパーが施設全体を所有し、個店経営と分離させた。

デベロッパーの収入は売上と連動する歩合制
固定賃料ではなく、固定+歩合制でテナントとデベロッパー双方のインセンティブを確保。

多様性の確保
業種や配置によって賃料を傾斜的に配置することで、テナントの多様性を確保。

・経営情報の公開
テナントの状況を共有し、経営指導にも活かしていく。

商店街は需要に導かれ結果的に形成された集積。
メンバーの資金力ややる気もバラバラ。
結果的にまとまって何かの取り組みをすることが難しくなる。
ショッピングセンターはあるコンセプトのもとで全体を管理運営する。

この手のテーマの参考書。

まちづくりの中の小売業 (有斐閣選書 (519))

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なぜ人はショッピングモールが大好きなのか

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小売業の外部性とまちづくり

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商人家族と市場社会―もうひとつの消費社会論

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変化する流通構造

流通構造にベストは無い。
生産者特性、消費者特性、商品特性に応じて異なってくる。
意外だったのは卸の機能が想像以上に重要だということ。
卸=無駄、とか悪、っていうイメージがあったけどそれは完全に間違い。
流通構造が長い=無駄=小売価格が高くなる、というわけでは必ずしもない。
この辺はもう少ししっかりと学んだほうがいいな、と感じた奥深さの1つ。

日本の流通100年

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日本型流通システム

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「小売の輪」理論

新しい小売業態は低価格を武器に参入してくることが多い。
それが成功し業容を拡大するにつれ、様々な管理コストが生じ、
より利益率の高い商品を扱わざるをえなくなり、次第に高価格化していく。
すると、新たな安売り業態の参入を促す空白地帯ができる。
というサイクルが小売業態の変化において起きている、という理論。

ゼミナール 流通入門

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メーカー希望小売価格とオープン価格

独占禁止法によって再販売価格の維持行為は禁じられている。
ゆえにメーカーは卸売価格や小売価格を直接指示することはできないので、
あくまでもメーカー「希望」と表現することで目安を提示、
値崩れの抑制を図ろうとした。
オープン価格制は一切の希望価格を表示しないやり方。
これは希望小売価格と店頭価格の乖離が広がることで、
自社製品の安売りのイメージが強くなることを防ぐための方策と言われている。

1990年代に入るとこのオープン価格の導入やリベートの廃止といった
取引制度の改定が進んだ。これが新取引制度と言われるもの。

新取引制度の構築―流通と営業の革新

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しまむら脅威のサプライチェーン

具体的な数字が出ていてびっくりしたのだが、
しまむらは中国から日本の店舗まで、商品1個あたり平均59円で運べるらしい!!
凄まじい企業努力。凄まじいロジスティックス。

パレットで物流が変わる―進化を続けるもうひとつのインフラ

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現代物流システム論 (有斐閣アルマ)

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「運び」の社会史 (東ト協Books)

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ぜひ知っておきたい食品の包装

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商業者の意義、役割、特徴

1.商業者の社会性
特定の生産者や消費者から独立した再販売購入者として流通の過程に現れる。
このときの商業者の性格を「商業者の社会性」という。

2.売買集中の原理
自身の品揃え形成を通して自身の手元に多数の販売と購買とを集中する。

3.探索費用・探索時間の削減
生産者、消費者の双方において、劇的に削減される。

4.集積単位での品揃え
売買集中の原理に対して現実には制約要因がある。
集積単位での品揃え形成において捉えられることとなる。


生産在庫の投機と延期

これは市場リスクの回避方法の話。
生産と在庫の意思決定を、流通経路のどの段階で、
どのタイミングで行うのか、という問題。
投機というのは流通の川上の段階で、時間的にも早期に
生産と在庫投資の意思決定をすること。
延期は逆に、より川下の段階、購買時点ないしは、
購買時点により近い時点まで生産と在庫投資の決定を遅らせること。

投機はコストと時間を節約することで効率性をもたらすが、市場リスクは拡大。
延期は市場リスクを減少させるが、コストと時間が増大し効率性を損なう。

というこのバランスの中で意思決定する。

流通経路構造論

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1からの流通論

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