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パラダイムが変われば世界が変わる。 ジョエル・パーカー/パラダイムの魔力

教授がお勧めしていた記事を読み、読んでみた1冊。
人は無意識の内に過去に縛られるし、
意識せずに自らの前提としている文脈が存在している。

パラダイムとはまさにそういった文脈であり、
世の中のパラダイムは時に変化する。
いわゆるパラダイムシフトというやつ。

一方自分のパラダイムは意識することで変えることができる。
パラダイムが変わると世界の見え方が変わる。

発想法や思考法に興味のある人や
常に新たな発想を求められる人にオススメしたい1冊。

パラダイムの魔力

パラダイムの魔力


未来は自分で作る

自分の将来は自分の手でつくれるし、そうしなければならない。さもないと、ほかのだれかに自分の将来をつくられてしまう。
P.14

コンピューターの父、アラン・ケイ
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」と、言っている。
常に自分の自由意志で選択していきたいものです。


未来学の話

未来学が一躍有名になったのはトフラーの登場による。

未来学が一般に知られるようになったのは、一九七〇年、いまや古典にさえなったアルビン・トフラーの『未来の衝撃』が出版されたときだった。この本は、将来を予見することがいかに重要か、変化が起こる前に、その長期的なプラスとマイナスの影響を予想しておくことがいかに重要かを、多くの読者に教えてくれた。
P.14

というわけで、トフラーの著作を色々読んでみたくなりました。

第三の波 (中公文庫 M 178-3)

第三の波 (中公文庫 M 178-3)

富の未来 上巻

富の未来 上巻

富の未来 下巻

富の未来 下巻

パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈上〉 (中公文庫)

パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈上〉 (中公文庫)

パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈下〉 (中公文庫)

パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈下〉 (中公文庫)

確かに、何事も事前に予測しておくといざそうなった時に慌てずに済む。
考えうる選択肢や起こりうる事態を考ると、最悪の事態を回避するために
必要なポイントとかが見えてくる。
どこに落とし穴があるのかを想定できて、実務上も役に立つ、と思う。


パラダイムの森

文化、世界観、組織、企業は、パラダイムの森だからである。IBMはひとつのパラダイムではなく、たくさんのパラダイムの集まりなのだ。どの企業でもそうだ。大企業でも中小企業でも、管理のパラダイム、販売のパラダイム、社員採用のパラダイム、マーケティングのパラダイム、研究開発のパラダイム、人的資源開発のパラダイムをもっている。まだまだたくさんあるだろうが、「パラダイムの森」という意味はおわかりいただけたと思う。
P.33

パラダイムの森というかパラダイムの澱、と言っても良いような。
様々なパラダイムが時間とともに澱のように積もり、
固定観念に縛られた物の見方や発想に囚われてしまうリスクが大企業ほど存在している気がする。


行動できるか、その差は大きい

新しいパラダイムがだれの目にもはっきりしてくると、だれもが口をそろえて言う。「そんなことは五年もまえから知っていたさ」こうした態度には腹が立つ。それならばなぜ、何もしなかったのか。そういう人たちは認めようとしないだろうが、答えは簡単。ガッツがなかったからだ。直観を信じて行動する勇気がなかった。だから、変化を傍観し、新しい時代が来ると知っていながら、変化のバスに乗り遅れ、心の中で歯ぎしりしている。
P.80

いつの時代も、どこにでも、こういう輩はいる。
すばらしいアイデアも行動を起こし、形にしなければ意味が無い。
パラダイムの変化を見抜き、自ら行動できるように意識したい。

下記、エレン・ランガーの本はこの本の中で紹介されていたもの。
ちょっと興味あり。

心はマインド…―“やわらかく”生きるために

心はマインド…―“やわらかく”生きるために


トヨタカイゼンとかもパラダイムシフト

TQCは、職場に魂を呼び戻した。わたしが講演で初めてこの点にふれたとき、聴衆の多くは怪訝な顔をした。講演が終わると、たくさんの人がわたしのところにやって来たが、魂の問題を質問する人がいちばん多かった。わたしはいったい、何を言いたいのか。まずは、アインランドの言葉を引用してみよう。「人間の魂を殺すもっとも簡単な方法は、つまらない仕事をやれと言うことである」
P.152

TQCもつまらない仕事に見えるけれどもここでの話はそう言う意味じゃない。
しっかりと個々人の仕事の価値や重要性を認め、意識させることはとても大切。

トヨタカイゼンには、経営者がトップにいて、現場がボトムという
ピラミッドからのパラダイムシフトがある。
現場こそが重要で、現場が一番知っている、というパラダイムシフト。
それを徹底的にやるから結果が出せる。


絶対的な答えなんか無い

世の中、なんか答えがあると思っている人が多すぎる。

「絶対的な認識などというものはない。それがあると言い張る人は、科学者であれ、教条主義者であれ、悲劇への扉を開けることになる。情報はすべて、不完全なものである。この点をわたしたちは謙虚に考えなければならない」なぜ、そうしなければならないのかを、パラダイム効果が教えてくれる。
パラダイムを変えれば、世界の見方が変わる。だからといって、それまでと矛盾する見方をするわけではない。それまでのルールで見ていた世界の部分と同じ現実感をもって、別の部分が見えてくるのである。しかし、パラダイムが変われば、手に入れる情報も変わってくるので、世界で起こったことを二通りに解釈する場合も出てくる。そして、二つとも正しいという場合もある。正しい答えは一つしかないと思い込んでいる人は、パラダイムのこの特徴を見落としている。
P.173

パラダイムが変われば世界が変わる。
異なる意見、2つともが正しいと言う場合はあり得る。
パラダイムが違えば世界が違うのだから。
どういったパラダイムの中での話なのか、そこまでメタ認知することが重要。
自分が囚われているパラダイムは何か、
自分自身を一歩引いて見ることができれば、
パラダイムを意識的にコントロールしやすくなり、
新たな発想も生まれやすくなる。


パラダイムの魔力

パラダイムの魔力