「ウィナー・テイク・オール」はいわゆる勝者の総取りのこと。
勝ったやつがすべてを持っていく世界。
ネットビジネスでは「First Mover Advantage」と共によく語られる話。
それはネットビジネスがネットワークの外部性が効きやすいビジネスモデルが多く、
より早くユーザーを集めた企業が圧倒的優位に立ちやすい、として説明される。
本書はそう言った勝者がますます強くなるような現象が、
社会のあらゆる所で起きているのではないかという論稿。
確かに世の中の格差はどんどん広がってきているような気がするし、
ネットワークの外部性だけで説明しきれない部分が多分にある。
- 作者: ロバート・H.フランク,フィリップ・J.クック,Robert H. Frank,Philip J. Cook,香西泰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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情報の氾濫
電子的に情報を生み出したり処理したりするわれわれの能力は急速に成長したが、情報を吸収したり理解する人間としての能力の変化は比較的小さい。それゆえ、われわれが実際に使用できる情報の量は、入手できる全情報に対して小さくなりつつある。
P.63
情報が膨大に入手できるようになったし、
だからこそリテラシーがないと話にならない時代だとは認識してたけど、
使用できる情報量が全体に対してどんどん小さくなっているというイメージで
この件を考えたことがなかったので、個人的に新鮮だった。
- 作者: ロバート・H.フランク,フィリップ・J.クック,Robert H. Frank,Philip J. Cook,香西泰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1998/06
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