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学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

出版流通、奥深くて面白い。松平直壽/コードが変える出版流通

出版流通の大革命、ISBNの導入に関する本。
今となってはコード管理されていなかった時代の出版流通ってどうやってたの??
まるで想像がつかない、って感じ。

コードが変える出版流通―ISBNのすべて

コードが変える出版流通―ISBNのすべて


現品を情報の発信機に

商品流通のシステムでは,現品にマシンリーダブルな文字(図柄)でコードを印刷しておき,それをそれぞれの流通現場でコンピュータ端末のリーダーで読み取って,商品の動的データを入力する,すなわち,いつ,どこで,そのコードを読み取るかによって,それが在庫データともなり,売上データともなり,入庫データともなる.いわば現品を「情報の発信機」とする訳である.例えば,店頭にある在来のレジスターでは「いくらの品物が売れた」しか記録しなかったが,いわゆるPOSレジスターでは,商品に表示されているコードを読み込むことによって,「何が,いくらで売れた」ことが記録できる.(緇かく言えば,売れた時間なども記録できる.)しかし商品自体のコード表示はソースマーキング(メーカー段階でコードを印刷表示する)なので,メーカー(すなわち出版者)の協力がなければ進行しない.その上,書籍の場合は,他の商品に比べて圧倒的に商品寿命の長いものが多いので,市中の出回り品にまでこれが行き渡るには大変に長い時間が必要である.文庫や新書のようなものは回転が早いから例外であるが,一般書籍は5- 7 年経ってもまだ旧表示品が市中に残っているので,流通システムを進めるには非常に根気が要る業界である.
P.18

現品を情報の発信機にする、という表現に妙に納得。


書籍マスター

取次会社の書籍マスターは,書店店頭の端末機の画面からも直接見ることの出来るもので,流通業務上,情報の軸になる最も大切な書籍台帳である.現在,各取次会社の情報システムでは,書籍マスターのデータは仕入れ窓口で起票する仕入票から,その場で入力されている.この仕入票は,各出版社から提出される新刊見本によって作られる.
P.25

致命的な欠陥の一つは,過去への遡及の方法が組織的でないから,既刊書の網羅性がないこと.もう一つの欠陥は,更新情報が,実注文時にしか入手できないから,絶版・改訂・定価変更などの更新がきわめて不完全で,マスター自体の信頼性に欠ける.これが為に,入手できるか否か分からないまま発せられる注文が大量に発生し,書店・取次会社・出版社ともに全く無駄なエネルギーを費やしている.出版社の協力を得なければ解決不可能である.
P.26

まぁこれは時間が解決したかな。
当時は問題だったろうけど、今は一般書店に流通している書籍にはすべてついている訳で。

国会図書館

因みに取次会社が取り扱う出版物は,当番取次が新刊見本の中から同図書館への納本を代行している.その他の出版物は出版者自身が同図書館に納本することが法で義務づけられている.
P.34

国会図書館への納本は取次が代行してたなんて初めて知りました。

バーコードかOCR

機械読取文字の採用は,当時としては斬新な考えであったが,当時はJAN バーもOCR-Bも,どちらも未だ一般にはそれほど普及していない状態であったから,その時点で抵抗感の少ないOCRを選択したのも一つの見識であったと思う(結果的には後年セブンイレブンがJANバーを採用したのをきっかけに社会一般にJANバーが著しく普及するようになったが).現在書籍に使われている「書籍JANコード」が生まれたのは1980 年,つまり日本図書コードの仕様決定の後であるから,これまた致し方のないことであった.
P.70

コード化もバーコードも、導入初期は反発もあった。
デザイン上の問題を理由にする人もいれば、
コードで管理、ということ自体に嫌悪感を持つ人も。
そもそも出版と管理は、言論統制の観点から難しい問題。
言論の自由は、簡単に規制されるからね。
図書館に関しては誰がいつ、何を読んでいるのか、が管理できてしまうことも
業界としてもの凄く懸念があったようだ。
これもまた、読んでいる本から目を付けられる、という可能性を懸念したもの。

機械読取文字の採用は,当時としては斬新な考えであったが,当時はJANバーもOCR-Bも,どちらも未だ一般にはそれほど普及していない状態であったから,その時点で抵抗感の少ないOCRを選択したのも一つの見識であったと思う(結果的には後年セブンイレブンがJANバーを採用したのをきっかけに社会一般にJANバーが著しく普及するようになったが).現在書籍に使われている「書籍JANコード」が生まれたのは1980 年,つまり日本図書コードの仕様決定の後であるから,これまた致し方のないことであった.

コードが変える出版流通―ISBNのすべて

コードが変える出版流通―ISBNのすべて