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学びや思いつきを記録する、超要約ノート

国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

書店は在庫リスクも無く、儲かる、と思われていた時代があったんだな。能勢仁/書店経営のすべてがわかる本

出版されたのは96年、出版市場がピークを迎えた年。
ここから今日に至るまで、市場規模は坂道を転げ落ちるように右肩下がりで落ちていく。
それは雑誌の売上が崩壊したことによる急落なのだけど、この傾向はいまだ変わらず、
雑誌は終わりが見えない転落を続けている。

その雑誌は書店にとっての最大の収益源であり、
その売上が崩壊することは書店経営自体を直撃する。
既に数千店の書店がつぶれ、今でも1日に1つの書店が潰れているペースだといわれている。

96年にこの本読んで開業した個人書店があったとしたら、今生き残れている人はいるのだろうか・・・

書店経営のすべてがわかる本

書店経営のすべてがわかる本


出版物の取引形態

現在の出版物の取引形態には、大別して委託制と買切制がある。
委託制とは、出版社、取次、書店の三者で契約し、一定期間であれば売れ残った出版物を返品できるという、現在出版業界で主流となっている制度である。
買切制とは、書店が出版物を買切りで仕入れ、返品できない制度である。
委託制には二種類、買切制には三種類、さらにそれ以外の形態として常備寄託がある。
①新刊委託:新しく発行された出版物を新刊として配本する制度(委託期間はI〇五日)。
②長期委託:出版社が季節やテーマに合わせて企画した既刊本を書店と協議した上で、商品および委託期間を決定する制度。
③買切:返品しないことを条件に売買される制度。
④買切延勘:請求を数力月すえ置く買切制度。
⑥注文:読者からの注文、書店の見込み注文、スリップ補充分による買切制度。
⑥常備寄託:書店の申し込みにより、出版社と書店が契約をして商品を一年間寄託し、販売のたびに補充する制度。
商品は書店にあっても出版社の社外在庫として扱われる。
P.45-P.46

実際のところどれだけ実効力があるのかわからん。
注文品は買切ってのとかも実質は返品されている。


取次寡占による参入障壁

取次を通さないと出版界に新規参入できないため、二大取次の提示した条件を飲まなければならない。取次はこのことを利用し、新規参入出版社に対しては、正味六五%、歩戻し(仕入割引)五%、注文品の売上代金留保三〇%、六ヵ月後清算という不利な条件を押しつけられているケースもある。
P.47

取次の厳しい条件自体が参入障壁になっている。
でも昔はもっと差がついており、この不平等条件に関しては
中小出版による抗議と改善の歴史がある。


本が売れる月、売れない月

▽売れる月(売上指数は平均を100とする)
12 月 一二三・七% 3月 一一八・八%
4 月 一一二・六% 7月 一〇六・七%

▽売れない月
9月 八六・〇%  10月 八六・七%
2月 八七・〇%  11月 八九・〇%

一見、不思議にみえるが読書の秋、読書週間(一〇月二七日~一一月九日)のときは本は売れないのである。
P.81

これ、本当に意外だったなぁ。
3、4月は進学絡むからかしら。教科書需要とか。


書店経営のすべてがわかる本

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