どちらかと言うと大学生向けくらいのレベルでの入門書。
Tableauから金貰ってるんじゃないかってくらいの作りなのだけど、
まぁ、実際Tableauは良いBIツールなので、そこは目をつぶろう。
データ分析を企業の業績向上に活かす、これをすごく一般的かつ身近な例で示してくれる入門書。
手法というよりはこういう風に活用して行くイメージですよ、と言う内容なので、
正直具体策を求める人にはお勧めしない。
ある程度実践している人にもほとんど価値なし。
大切そうなことは分かってるけどどうやるのか想像つかない、とか
興味はあるんだけど詳しいことはさっぱりわからん、みたいな人がターゲットの本。
- 作者: 森川富昭
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちなみにストーリー仕立て
あの恋愛不感症とも思えるような菜穂も、今回の会社の問題を僕が見事に解決できれば、きっと僕を見る目も変わるに違いない。そうすれば昇進と彼女を同時に手にできる。
P.28
どうでもいい話なんだけど、こういうモチベーションって今も存在するのかな・・・
色んな意味でここの所は面白かった。忘れかけてた紋切り型は時に新鮮。
データサイエンティストを養成している・・・
データサイエンティストを養成している私の研究室では、全データに対する、記述統計をとることを徹底させています。
P.52
基本が大事ってことですかね。まぁ、分かる、けど、物足りない。
私が学生に教えるときは「データサイエンティストは、まずイノベーションを起こせる人であり、たまたまデータを扱えて、マーケティング的な発想ができる人」というイメージを伝えるようにしています。データサイエンティストはデータからイノベーションを起こす人です。
分析だけができる人ではありません。この本ではそのことを伝えたいこともあって、技術的な解説を他書に譲っているという狙いがあるのです。最後にもう一度繰り返しますが、データサイエンティストは技術者ではありません。リーダーか、リーダーに本当の意味で支援できるイノベータなのです。
P.130
この本で一番大切な所はこれ。
データサイエンティストに関してのイメージで統計が先にくるのは間違い。
そっち系の専門の人は数字扱えるけど、ビジネスがわかってない人にやらせてもダメ。
- 作者: 森川富昭
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2014/08/12
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