著者は自分でコンサル会社やりつつ、青学の講師も勤めているとのこと。
本書の内容は、書名の通りCRMの基本を解説したもの。
まぁでも基本は大切なので読んでみた。
- 作者: 坂本雅志
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「顧客を適切に識別し、ターゲットとする顧客の満足度と企業収益の両方を高めるための経営における選択と集中の仕組み」を実践することは、お客様すべてに対する平等の取り組みからの脱却を意味します。
すべてのお客様に対して、平等にサービスを実践することが、従来からのサービス提供の考え方かもしれません。
しかし、公共サービスでない限り、平等なサービスの提供によって、すべてのお客様の満足度と企業収益の両方を高めるのは大変むずかしいことです。
なぜなら、企業のリソース(経営資源)は限られているからです。
P.52
まぁしっかり顧客を把握して区別しましょうってのがCRMの根本。
大切なお客様を特定して、大切にしましょうってこと。
当たり前なんだけど、そこに立ち返って見直してみると、
不要な施策とかも見えてくる気がする。
本書には、何社かの実践事例が掲載されているのだけど、
こちらはかなり当たり障りない範囲でしか書かれておらず、
ちょっと物足りない。
本来であればこういう各社の事例こそ学びや気づきがあって面白いのだけれど、
一方でそれはもう現在進行形の生々しい話だから、企業側もあまり公開したくないという
せめぎあいの中で生まれた落とし所がこの感じなのだろう。
なので、おまけ程度に考えてあまり事例には期待しないほうがいいかも。
でも、そういう視点でうちのデータも見てみようって気づきがあるかもな。
まぁ、普段どれだけCRMに取り組んでいるか次第で違うのかも。
というわけで、入門書としてはお勧めです。
- 作者: 坂本雅志
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/10/23
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