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具体的なケースと理論がセットで語られるので腑に落ちる! 大島洋/管理職の心得

具体的なケースを引き合いに出しながら、
リーダーシップに関する理論を解説してくれる良書。

読んでいて「あー、こういうことあるな」と感じるので
それだけ話が腑に落ちているということなのだろう。


管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える

管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える


そもそも管理職とは

管理職の職務は、その職位に共通した大きな特徴を持っている。ひとつは、経営

者側の立場で活動することを前提に権限と責任が付与され、企業全体の成果創出

を目指す行動が求められるという点だ。すなわち、自分の所属する組織やチーム

のことだけではなく、企業全体の最適解について考えることが要求されている。

もうひとつは、個人としてではなく自らが率いる組織あるいはチームとして成果

を出すために、部下の活動への関与が求められているという点だ。つまり、管理

職は、自分のことだけでなく、部下のことも考えなければならない。
P.6 - P.7

至極まともな、普通のことなのだけど、
非常に簡潔に言い表していてわかりやすかった。
あぁ、こうやって説明してあげれば良いんだね、と。


万能なリーダーシップは存在しない

求められるリーダーシップのあり方は、取り巻く状況抜きには語れない。言い換

えれば、いかなる状況においても有効で万能なリーダーシップは存在しないのだ

。企業組織の管理職が有効なリーダーシップをとるためには、第三の要素である

状況を的確に認識し、それが自分およびメンバーに与える影響を把握しておくこ

とが必要だ。
P.43

リーダーとフォロワーの関係は状況によって変化する。
リーダーってのは適切な状況把握がないと適切な振る舞いは
できないってことだな。


グループとチームの違い!

グループは各メンバーの成果の総和がグループ全体の成果であることを前提とし

ているのに対し、チームは各メンバーの成果の総和を超える成果をチーム全体で

出すことを前提としている。したがって、通常、管理職としてグループを率いる

場合には、グループ全体の仕事を個人ごとに分解して割り当て、各々のメンバー

が出した成果をまとめることによって、グループ全体の成果を生み出すことにな

る。
 一方、チームを率いる場合には、チーム全体の仕事は必ずしもすべてが明確に

分解されないままメンバーに共有され、流動的な役割分担とメンバー同士の相互

作用の中で新たな価値を生み出すことを目指す。
P.175 - P.176

今までグループとチームの違いを意識したことが無かったので、
この定義は明快でなるほど、と思った。


信じることは大切

人には潜在能力があり、リーダーが予期しない高い成果を組織メンバーが出す可

能性を認めることだ。すなわち、自分の想定を逸脱した個人の自由な活動を許容

し、メンバーひとりひとりに潜んだ力を引き出し、同時にメンバー間の相互作用

を通じた相乗効果を生み出すことにより、組織能力発揮の最大化を目指すことが

必要だ。
P.217

これはきっとその通りなのだと思うけど、
ちゃんと実践するのって凄く難しいことなんだろうな、とも思う。

管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える

管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える