ファクトリエの山田さんの本を引き続き。
黒子として表に出ることのなかった工場との連携、
価格も工場に決めさせ、セールなし。
それも全て、日本発の真のブランドを作りたいから。
ヨーロッパのブランドは職人に支えられている。
でも日本の工場の地位は低い。
その構造から変えたいと奮闘しているのがファクトリエだ。
日本のアパレルがどんどんつまらなくなってきている昨今、
こういう企業は応援したくなる。
山田さん自身はファッションウォーカーで働いていたことがあるらしいというのも驚き。
本書は山田さんの思いがつまっている。
言ってること、やってることはすごく真っ当なんだよね。
ファクトリエのまともさにむしろアパレル業界の異常さが際立つ印象。
- 作者: 山田敏夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/11/08
- メディア: 単行本
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行動だけは自分で決められる
ウォーレン・バフェット氏の投資先を決める基準が書かれていました。彼が判断を下す基準は、「自分で決めたことをやる人間か」というたった一つなのだそうです。
P.33
出典がなんなのかはわからないけれど、自分との約束を守るというのはシンプルだがとても難しいこと。
でも基本中の基本でもある。強い意志と行動力、やりきる力。
最終的には行動が全てなんだよなぁ。行動しなくては何も変わらん。
アパレル業界の実態
皆さんは、Tシャツを1枚つくるのに、2720リットルの水が必要だとご存知でしょうか?
P.156
あらゆる業界で2番目に水を使うのがアパレル業界で世界の排水量の20%はアパレル産業らしい。
今、日本には年間27億点の服が供給されています。一方で年間消費点数は13億点。
P.159
実に半分以上が余剰在庫。
どう考えても業界全体で供給過多。
セール販売と廃棄を前提とした流通になってしまっている。
これはどう考えても業界の構造がおかしい。
- 作者: 山田敏夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/11/08
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