AIや機械学習が登場する前から需要予測の考え方はあった。
在庫とは常に両刃の剣であって、
足りなければ機会損失を生み、余れば収支を圧迫する。
そもそもどういった考え方で需要を予測していくのか。
本書は実務寄りの需要予測の考え方をまとめた本。
この1冊ですべてわかる 需要予測の基本 SCMとマーケティングを劇的に変える
- 作者: 山口雄大
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前年比予測の注意点
前年比予測は使いがちだけど、前年の規模(母数)が小さければ小さいほど、
大きく変化してしまう。
昨年より50個しか売れていない商品にとって5個の増減は10%に相当するが、
500個売れた商品であれば1%に過ぎない。
母数の小さなものほど前年比で見るとブレまくるから気をつけてね、ということ。
予測の対象とする単位期間において、需要が150個以下の場合は、前年比予測手法は非常に使いづらいという感覚を持っています。
P.69
こういう具体的なTips、というか実体験に基づく感覚値が載っているのがこの本の良いところ。
月刊ロジスティックス・ビジネス
ABCマートのオムニチャネル事例が紹介されていたのだけど、
同時にこの専門誌も紹介されていた。
直販しかしていないらしい・・・。
ひとまずオンラインニュース版もあるようなので、そちらの
RSSをフォローしてみる。
SKUマネジメント
SKUマネジメントは取り扱うSKUの総数自体を管理、削減すること。
SKUが増えれば増えるほど管理負荷は増大していく。
品目数が増え過ぎていないか、という視点で常に見直しをかけないと、
増え続けてしまうものなので。
SCMのパフォーマンスは、管理能力と管理難易度で決まるとも言われていますが、管理難易度は、管理するSKUの数に比例します。多くの場合、SCM改革というと、管理能力の増強が取り上げられるのですが、管理難易度がメインテーマになることはあまりないと感じています。
P.159
統計検定
巻末に学習に役立つ資格が書いてあって、統計検定というものがあることを知った。
これ、良いかもしれない。
この1冊ですべてわかる 需要予測の基本 SCMとマーケティングを劇的に変える
- 作者: 山口雄大
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
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