各務太郎(かがみたろう)さんがデザイン思考に関して買いた本。
デザイン思考ってなに?というかそもそもデザインって何??_
っていうところから初心者にちゃんと伝わるように「デザイン」されている!
デザインは絵心やセンス、クリエイティビティといったものと一緒に語られがちだけど、
本来のデザインはそういったものとは関係ない。
この誤解を解くところから始めてくれる。
- 作者: 各務太郎
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2018/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デザインという言葉が意味するもの
冒頭書いたように、デザインをどちらかというと美術学校的なものとして日本は捉えがちだけど、その認識は正しくない。
敢えて強調するが、デザインと、センスやクリエイティビティは、全く関係がない。とにかく新しい視点を提供すること、新しい課題を発見するということ、それこそがデザインなのである。
P.27
デザインはあくまでも、問題解決!
傘というプロダクトは、「雨が上空から降ってくる」という問題に対して、「手で持てる軸の先に膜をつけて水滴をさえぎる」という解決の糸口を見出したものだ。ここまでがデザイン。膜の模様や、柄の形状のことはデザインとは呼ばない。
P.29
ではどうしてこんな誤解が?
日本には「デザイン」という言葉が2回輸入されたと言われている。1回目は戦前に「設計」という意味で、2回目は戦後、文字通りカタカナの「デザイン」という意味で輸入された。前者は社会基盤の設計や社会課題の解決という大きな意味、後者は純粋に意匠という意味で捉えられる。
P.31
デザインとは改善の思考
仮説があるから検証できる。それをブラッシュアップするのがデザイン思考。無から有を生み出すものじゃない。
デザイン思考とは「改善のためのツール」であることがわかる。現状のプロダクトより、さらに良いものを生み出すための「仮説検証」のための道具。1を10に磨いていくための手法なのである。ところが現在、日本の多くの企業が「イノベーションを起こしたい」「0→1を強化したい」という目的でデザイン思考を導入しようとしている例を数え切れないほど目にするが、これは言葉上、矛盾であることがわかる。
P.71
- 作者: 各務太郎
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