女性と男性の違いを、物語の型をベースに解説する本。
テーマ的にステレオタイプな話にならざるを得ないので、
あまりに類型化するのは如何なものかと思うところもあるけれど、
これくらい感覚が違うのよ、ってことを明示したいだけなんだろうな。
女性の前でこういったことをしたり顔で語るおっさんがいたとしたらまず嫌われると思う。
でも、書いてあることには確かにそういう傾向があるかもね、とは思うから、
おっさんたちが読むこと自体は悪くないと思うけどね。
プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則
- 作者: 谷本理恵子
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ヒーローとプリンセス
男性が主人公の物語はヒーロー物語。
困難を経て自ら成長し、敵を倒しヒーローになって周囲から感謝と賞賛を得る。
これが典型的なサクセスストーリー。
一方女性はプリンセスストーリー。
今、ここ、に漠然としは不安を抱いていて、ここではないどこか、
本当の自分を漠然と求めている。
それが何かを自ら気付く物語。
自分らしさを求める旅。
魔法との出会いを求めている
女性は魔法との突然の出会いを求めている。
自分の人生が一瞬華やぐような、
本来の自分を感じられるような・・・
現状には違和感を抱えていて本当の自分は別。
呪いを解く魔法のようなものが存在していて、
現状からの脱却は努力ではなく魔法で可能になる。
ざっくりいうとこんなようなこと書いてある。
なかなか理解し難い部分もあるし、女性とはこういうものだ的な発言も危険だとは思うが、
モノやサービスを訴求する際に、あなたにぴったりのモノに出会えてしまった、という
印象を与えることはめちゃくちゃ重要であることはわかる。
あまり悩んでいない
というかあまり現実を直視していない。
「ちょっと体重は増えたけれど服で誤魔化せているし、頑張ればすぐ痩せるから問題ない」と発言。衝撃を受けた私は、あちこちで聞き込みを続け「ダイエットが気になっているほぼ全ての人には太っている自覚がなく、あまり悩んでいない」という結論にたどり着かざるを得なくなります。
P.25
直視させると反感を買うことも
問題や課題を直視させることは反感を持たれることが多い。
それと商品やサービスの訴求においても、知らないだろうという前提でいちいち説明されるとバカにされていると感じる。
自分が前から知っていた、聞いたことある、と思えるようにさりげなく前提知識を埋める説明を入れていくのが上策。
でもこれは女性に限らず人に説明する際、最も重要なスキルだと思う。
プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則
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