ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

業界の嫌われ者だとしても、ブックオフはそれなりに画期的な存在だったと思う。小田光雄/ブックオフと出版業界

出版業界を憂う小田氏のブックオフ研究本。 出版業界の人がブックオフをどう捉えているのか、 言葉の端々から伺えて面白い。再販制度こそがブックオフを初めとする 新古書店の成長の原動力になっている、という指摘は 確かにその通りだと思うが、ブックオフ…

とりあえず名経営者と言われる人の持論を知りたくなる。 金井寿宏/リーダーシップ入門

リーダーシップ論などの人材系分野で第一線の先生による入門書。でも自分が苦手だからか、リーダーシップ系の本ってのはどうも肌に合わない。 まぁ、どこまで言っても扱っているのがふわっとしたものだし、 現実のケースが1つ1つ特殊すぎて、なかなか再現…

出版ビジネスは地道な努力の積み重ねだよな、と再確認。田中達治/どすこい出版流通

筑摩書房の書店向けコラム 「蔵前新刊どすこい」営業部通信を1冊にまとめたのが本書。筑摩書房は1978年に会社更生法の適用を申請。 その後の努力で見事に再建を果たした。『損をしてもいいから、良い本を出そう』という創業精神から 『マーケティング重視へ…

シグナルを探せば探すほどノイズにまみれる、その覚悟を持ってデータと向かい合いたい。 ネイト・シルバー/シグナル&ノイズ

アメリカの大統領選挙の予想をピタリと当てたことで話題になったお方。 2008年には、ファイブサーティーエイト(Fibe Thirty Eight)というウェブサイトを開設し、次の選挙を予測した。ここで大統領選の当選者について50州のうち49州の結果を当て、また、上…

出版流通の歴史を概観するのに最適 柴野京子/書棚と平台

別に本書は流通の歴史をまとめることが目的の本ではなく、 流通自体がメディアのような媒介作用を持つのではないか、という視点で 出版流通を捉え直した本。ゆえに小田光雄のような嘆き節ではなく、フラットに整理されているところが素晴らしい。 出版された…

製品戦略においてもビジョンが必要。そしてそれは皆で作るもんじゃない。 マイケル・E・マクグラス/プロダクトストラテジー 最強最速の製品戦略

本書は、アメリカのビジネススクールで、ハイテク関連企業の 製品戦略を学ぶ際の教科書として使用されているらしい。実際の事例を元に分析しており、何をどのように考え、 成功したか、復活したか、失敗したか、が紹介されている。事例はすでに古く感じると…

数字の裏にある心理を読み解くことがいかに重要か! 勝見明/鈴木敏文の「統計心理学」

現在はセブン&アイの会長。 セブンイレブンの生みの親であり、名経営者としても知られる人。 でもこの人が実は出版業界と関わりがあったことを知る人は少ないのでは? 元々出版取次のトーハンに勤務し、出版科学研究所の仕事にも従事していたという 異色の…

鍛え方っていうよりは、企業&経営者紹介。内田和成・高橋俊介/プロフェッショナルの鍛え方

マッキンゼーやボスコン、リクルートやIBMといった 優れた人材を数多く輩出している企業を人材輩出企業と呼び、 それらのOB・OGで活躍している企業をピックアップ。 経営者自身とその企業の紹介集といった本で、 正直、タイトルの印象とは違う本。確かに鍛え…

パラダイムが変われば世界が変わる。 ジョエル・パーカー/パラダイムの魔力

教授がお勧めしていた記事を読み、読んでみた1冊。 人は無意識の内に過去に縛られるし、 意識せずに自らの前提としている文脈が存在している。パラダイムとはまさにそういった文脈であり、 世の中のパラダイムは時に変化する。 いわゆるパラダイムシフトとい…

出版業界のいびつな構造をあぶり出し、警鐘を鳴らし続ける著者の代表作。小田光雄/出版社と書店はいかにして消えていくか

本書は80年代、郊外店の出店ラッシュから90年代の書店大型化、 それに伴い取次の売掛金、出版社の社外在庫(市場在庫)は、 さながらバブルのように膨張し、その崩壊が迫っている、という状況を 各種資料を駆使して描き出す。取次ぎと書店の経営状況を詳らか…