戦略系
個人はカジノに勝てるか、この命題は長らくカジノには勝てないと言うことが証明されていた。 一定の確率で勝負がつくゲームにおいては資金力の差が勝敗を決することが証明されていたからだ。ところが、著者はそのセオリーに真っ向勝負を挑む。 例えばブラッ…
マーケティングの戦略や戦術、ロジスティクスといった用語は、軍事用語。 3.11の震災発生時に自衛隊のトップであった著者が、 経営学城の戦略と、軍事的な戦略の違いを紐解きながら、戦略の本質を語る仕掛け。 自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない…
Hot Pepperという事業がいかに立ち上がり、 どのようにしてスケールしていったのか、というサクセスストーリーなのだけど、 事業をどうマネジメントしていくのかということに関して、 かなり色々書いてくれている名著。新しくはないけど、もっと読まれるべき…
世界中の企業が直面しているデジタルの変革。 デジタル・トランスフォーメーションをどのように成し遂げ、 デジタルとどう向かい合っていく必要があるのか。デジタル化するかしないかはもはや選択肢ではなくて、 デジタル企業へ生まれ変われなかった企業は無…
斜陽産業と言われるアパレル業界で、 躍進を続ける Dickies(ディッキーズ)を率いる著者の仕事論。成長しないのが当たり前という諦めムードが業界全体に漂う中、 アパレルでも成長はできるんだ、ということを語っている。 むしろほとんどのアパレル企業はや…
マーケティング界隈で活躍しまくっているP&Gマフィア。 彼らはP&Gの卒業生。そんなP&Gマフィアの筆頭ともいうべき人が音部大輔氏だ、戦略とは何か? わかっているようでみんなわかっていない。 戦略をちゃんと定義できていなければ、戦略なんか立てようがな…
とりあえず、買って読んどけって言う本。 著者が言う通り、amazonがしていることを追いかければ、最先端の戦略、事例が見えてくる。 それはECだけではないし、さらに言うなら小売業界だけの話でもない。 クラウドだけでもないし、人工知能だけでもない。 そ…
USJの業績をV字回復させた仕掛け人、それがCMOの森岡氏。 元P&Gのマーケターがマーケティングの大切さやその思考法の重要性を、 自身の体験を踏まえてまとめたのが本書。自身の体験に根ざしているところがリアリティがあり、 アカデミックな理論をまとめただ…
ブロックバスターというのはコンテンツビジネスにおける途方もない大ヒット作のこと。 ハリウッドの超大作が世界中でメガヒット、みたいなやつ。で、映画やテレビ業界における近年の戦略として、 製作とプロモーションに途方もない金をかけて、 意図的にそれ…
ドワンゴの川上さんがジブリの鈴木さんにネットのことをわかって貰うように解説、というコンセプト。 わかりやすく、平易な言葉で、本質を突いている。 川上さんの本は初めて読んだけれど、とても頭の良い人だな、と感心。 そして、角川はちゃんと考えて、あ…
実際の自分のコンサル経験などを元にした ノンフィクションに近いフィクション。 経験に基づいているので、再生までの道のりが結構リアル。 その辺の生々しさが教科書とは違う迫力があっていい感じ。で、名著として知られるこの本が新装版として装いも新たに…
二宮清純の文章をちゃんと読むのは初めて。 もともと、スポーツもさして興味がなく・・・それでも、この本はおもしろかった。日本人はスポーツにおいて、なぜ負けた、なぜ勝った、の分析がないって話。 スポーツ以外にも通じる、プロとしての考え方の本とし…
INSEAD(欧州経営大学院)の2人の教授が生んだ話題作。 経営学って北米が多いので、ヨーロッパってだけでもちょっと新鮮。で、この本は結構売れたらしいし、Amazonのマーケット・プレースでも あまり値崩れしていない。そして、結構取り上げられているケース…
もはやビジネス書のヒットメーカーになりつつある三谷さんの新作。 昨年の経営戦略全史に続き、今度はビジネスモデルの歴史を概観する。その業界、その企業、その競争状況、などいろいろなものが絡み合って成功しているわけで、 単純にうまくいってる会社の…
天才学者の代表作。 本書の原題は『グローバル戦略の再定義』、 親しみやすいようにタイトル変えたんだと思うのだけど 果たして成功だったのかは微妙・・・。コークの味は国ごとに違うべきか作者: パンカジ・ゲマワット出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 200…
国領さんは慶應の教授ですけど、プロフィール見たら電電公社で働いてたことあるのね。 実務家出身なんだと思ってちょっとびっくり。 ガチガチの学者っぽい雰囲気だったので・・・ この本の奥付の日付は1999年、今とは家庭のネット環境も全然違う。 でも日本…
ボストン・コンサルティング・グループの日本代表である御立さんと 東大教授の柳川さんが経営戦略とゲーム理論をテーマに対談する本。ゲーム理論って自分の動きが相手にどう影響するか、 それを考えた上でどこが均衡点みたいな話なので非常に経営戦略とも相…
理論だけ知っていても役に立たない。 ビジネスの現場でそれを活用して闘うことができるのか。 頭でっかちなMBAほど使い物にならない人材はいない。本書は著者の実体験を下に、どのように実践して行ったのかが辿れる物語。 いつの時代も「優れた戦略」は「優…
ボストン・コンサルティング・グループの元日本代表、 現在は早稲田のMBAの教授をしている内田氏の隠れたハウツー本。もはや新刊では入手困難だけど、マーケットプレースでなら1円で手に入る。 なんというか、いい時代だな。 内容は一般的なものだけれど、…
BCGが生んだ天才によるネットがもたらす大変革を解説した本。 出たのは今から15年前、1999年。リーチとリッチネスという2軸で情報の流通の変化、 ビジネスへの影響を鮮やかに描き出した本書の本質は今なお有効。 当時これを読んでいたら夢中になったかもしれ…
三谷氏はボストン・コンサルティング・グループを経て、 アクセンチュアの戦略グループ、エグゼクティブ・パートナーという経歴。 本書はCRM関連書籍としては大ベストセラー。確かに、とても学びが多い。 CRMって言葉は普及したけど、普及の過程で結構誤解さ…
同じ業界の中での戦いだけでなく、 想像だにしなかった異業種からの参入、競争が 至る所で起こっている。 こういった異業種競争にフォーカスした1冊。事例に古さを感じる部分はあるけれど、 問題意識は今なお有効だと思うし、これからも益々起きてくるのでは…
タイトルだけだと、いったい何の本だろう?と思ってしまうかもしれない。 サブタイトルは空気はなぜ透明か、だ。 何だろうこの禅問答的な問いかけ。 精神世界の話かしら、とかあらぬ妄想が膨らむけれど、 内容は思考法のヒントであり、多彩なケースを紹介し…
アカデミックの世界ではとても偉い人、というイメージ。 版を重ねて出し続けているようで、お勧めされたので読んでみた。 一般的な説明をしている所は良いのだけど、 「ダイナミック適合」とか「不均衡ダイナミズム」とか言われるとちょっと理解に苦しむ。 …
先日ダイアモンド・ハーバード・ビジネス・レビューに 「デコンストラクション3.0 先手を打ってバリューチェーンの再編に乗り出せ」は、 内田氏が98年に出した「デコンストラクション経営革命」の延長線、進化版にあたる。既に15年以上前の著作で、新刊は入…
プラットフォームビジネスを定義し、その類型を丁寧に整理している本。 ネットビジネスの成功はいかにプラットフォームになるか、にかかっているとも言える。 でも、本書のアンケートによるとプラットフォームという言葉の認知はまだまだらしい。 世の中って…
ビジネスを手軽さと上質さの二軸で捉えるフレームワークを提唱した本。 そして、本書のタイトル通り、その2つは互いにトレードオフの関係にある。 上質さと手軽さの両方を追求する、それは聞こえは良いけれど大体中途半端な結果に終わる。 それはついつい目…
本書は、アメリカのビジネススクールで、ハイテク関連企業の 製品戦略を学ぶ際の教科書として使用されているらしい。実際の事例を元に分析しており、何をどのように考え、 成功したか、復活したか、失敗したか、が紹介されている。事例はすでに古く感じると…
ネットワーク経済と言えばこれ、みたいな定番書らしい。ネットワークの外部性が効くビジネスだったり、規格の標準化だったり、 そういったテーマを整理したのが本書。同じテーマで最新事例を取り上げた本があったら良いんだけどなぁ。 テーマ自体はまったく…
個人的な印象だけど、経営学の話って、中途半端にかじるとなんかフワフワしている印象。 でも本書はそのふわふわを許さない。 なんとなくじゃなくて、経済学的にはこういうことだ、とビシっと説明してくれる。 経済学というもの自体が、色々な前提や条件を捨…