MBA
元ボストンコンサルティング、一橋ICSの教授、という経歴。 著作は非常に少ないのだけど、とにかくハズレなしなので、 もっと、色々な本を書いてほしい。そして、これは最近出た新刊。経営に必勝法は無い、だからこそっていうスタンスのお話。 結局、ビジネ…
タイトルからすると、ものすごくスタバの本のように思えるけれど、そうじゃない。 この人は、スタバはもちろん、その前はナイキのブランディングにも携わった人物。 ゆえに、本の内容は、マーケティングやブランディングがテーマで、 別にスタバのことを延々…
管理会計の教科書と言えば、これ。 NPVやIRRなどのファイナンスの基礎的部分も抑えつつ、 基本的ないろはをまとめている本。管理会計ってこういうことか、ってのがわかる。 ABC(=活動基準原価計算)の意味とか、良し悪しとか。そこそこボリュームあるんだ…
コーポレート・ブランディングというとBtoCのイメージが強いが、 BtoBにおいても非常に重要、 ということを、ストーリー仕立てで、語りつつ、 合間に講義的な内容を挟みながら展開していく。非常にとっつきやすくて、わかりやすいのでさらっと読んで イメー…
ボストン・コンサルティング・グループの日本代表である御立さんと 東大教授の柳川さんが経営戦略とゲーム理論をテーマに対談する本。ゲーム理論って自分の動きが相手にどう影響するか、 それを考えた上でどこが均衡点みたいな話なので非常に経営戦略とも相…
理論だけ知っていても役に立たない。 ビジネスの現場でそれを活用して闘うことができるのか。 頭でっかちなMBAほど使い物にならない人材はいない。本書は著者の実体験を下に、どのように実践して行ったのかが辿れる物語。 いつの時代も「優れた戦略」は「優…
著者は16年かけてエアバッグの実用化を実現した元HONDAの技術者。 HONDAでの体験からイノベーションとは何なのかを語る。 今の経営者はイノベーションがどういうものかまるでわかっていない、というのは著者の言だが、 本当に1つ1つの考え方に説得力がある。…
世界の経営学のトレンドが定量データを使った、統計的な解析にシフトする中、 事例研究の価値とその手法をまとめた良書。世界のトレンドが移ってるんだよ、日本遅れてるぜ!みたいな話をば~んとぶち上げたのが、 入山章栄氏のベストセラー「世界の経営学者…
流通に関する入門書。 入門用なのでかなり平易にまとめてくれており、 要するに流通とはどういうもので、どういった変化が起きたのか、 という概要が把握できる。「理論」はほとんど出てこないが、巻末におすすめの文献リストを付してくれているので、 ここ…
メインフレームという大型コンピュータの大成功で、 圧倒的な地位を築いたIBMは、その圧倒的な強さが故におかしなことに。 そしてメインフレームの需要が減少するのに合わせて90年代に業績も急落。 3期連続の大赤字を計上し、会社を存続させるためには分割…
商品開発にフォーカスしたサントリーの事例紹介。 サントリーと言えば、ウイスキー、烏龍茶、伊右衛門、プレミアムモルツ、 DAKARA、BOSSなど各ジャンルで大ヒット商品を持つ一流企業。 宣伝の巧みさもイメージが強いけれど、その強さの源泉は研究開発力にあ…
神戸大学の名誉教授、流通と言えばこの人といった感のある田村さんが セブン-イレブンに関してまとめた本。成長を続けるセブン-イレブンを様々な角度から分析する本書は、 同時に研究の視点のお手本にもなる。セブン-イレブンの足跡 ― 持続成長メカニズムを…
コンサルとか、投資銀行とか、その手の仕事をしている人には当たり前なのだろうけど、 そういう現場で働いていない人が学ぶにはピッタリな1冊。 具体的なバリュエーションの方法も解説しているので、 本格的に学びたいというニーズにも応えてくれるし、 そこ…
あまりにも知らないことだらけで面白かったので、 本書の構成に合わせて2部に分けた後半戦。 2部では小売の業態別に流通の歴史を紐解いていく構成。自分の業界に起きていることも、 他の業界が経験してきた流通、小売の変化と比較することで なにか見えてく…
あまり流通業のことは知らなかったので、とにかく概観を掴もうと思って 見つけた本がこれ。電器、食品、衣料、製薬などの業界ごとに、 卸がどのように変化していったかをまとめた本。 自分の狙いにはピッタリの1冊で、大まかな流れは把握することができた。…
BCGが生んだ天才によるネットがもたらす大変革を解説した本。 出たのは今から15年前、1999年。リーチとリッチネスという2軸で情報の流通の変化、 ビジネスへの影響を鮮やかに描き出した本書の本質は今なお有効。 当時これを読んでいたら夢中になったかもしれ…
三谷氏はボストン・コンサルティング・グループを経て、 アクセンチュアの戦略グループ、エグゼクティブ・パートナーという経歴。 本書はCRM関連書籍としては大ベストセラー。確かに、とても学びが多い。 CRMって言葉は普及したけど、普及の過程で結構誤解さ…
同じ業界の中での戦いだけでなく、 想像だにしなかった異業種からの参入、競争が 至る所で起こっている。 こういった異業種競争にフォーカスした1冊。事例に古さを感じる部分はあるけれど、 問題意識は今なお有効だと思うし、これからも益々起きてくるのでは…
タイトルだけだと、いったい何の本だろう?と思ってしまうかもしれない。 サブタイトルは空気はなぜ透明か、だ。 何だろうこの禅問答的な問いかけ。 精神世界の話かしら、とかあらぬ妄想が膨らむけれど、 内容は思考法のヒントであり、多彩なケースを紹介し…
こないだ初めてコーチングの授業を受けて新鮮だったのです。 そこで思い知ったことは、人をほめることの難しさ。 そしていざ褒めようとしてもそのバリエーションの何と少ないことか! こりゃいかん、と思ってほめ言葉ハンドブックを買ってみました。 ビジネ…
アカデミックの世界ではとても偉い人、というイメージ。 版を重ねて出し続けているようで、お勧めされたので読んでみた。 一般的な説明をしている所は良いのだけど、 「ダイナミック適合」とか「不均衡ダイナミズム」とか言われるとちょっと理解に苦しむ。 …
ヤバいシリーズは、シリーズ化されてるけど、著者は全く違う。 出版社がそういう売り方したくてやってるだけ。 と言う訳でもの凄く俗っぽい低レベルな本に見えるのがこの本の残念なところ。別に超面白いと言うつもりは無いけど、普通。 売られ方の低俗レベル…
先日ダイアモンド・ハーバード・ビジネス・レビューに 「デコンストラクション3.0 先手を打ってバリューチェーンの再編に乗り出せ」は、 内田氏が98年に出した「デコンストラクション経営革命」の延長線、進化版にあたる。既に15年以上前の著作で、新刊は入…
正しい選択肢と間違った選択肢、つまり正解のある決断は楽。 難しいのは、どちらも正しい、でも一つしか選べない選択。 この本はそういった決定的瞬間をどのように考え、意思決定するのかがテーマ。 意思決定って突き詰めていくと自らの価値観を問われるって…
もうずいぶん前に話題になった本ですが、 今さら読んでみました。個人的にはこれ読んで、したり顔で 「カスタマー・サービスが大事、ザッポスよ、ザッポス」みたいに言う人がいて 大変迷惑でした、ということで厄介な本だなぁ、という印象だったのだけど・・…
誰?って思うかもしれませんが、アメリカの実業家で 元ITT(International Telephone and Telegraph)の社長兼最高経営責任者。 社長就任後、14年半連続増益という驚異的な実績を残した。そんな傑物が経営とは何かを書いたのがこの本で、 ユニクロの柳井さん…
ラグジュアリーのなんたるかをまとめた一冊。 ラグジュアリーってわかっているようでわかっていないもんだとこの本を読んで気づいた。 かなり一般的なマーケティングの理論では説明できない特殊な形。 そして高級品=ラグジュアリーってのもちょっと違う。 …
プラットフォームビジネスを定義し、その類型を丁寧に整理している本。 ネットビジネスの成功はいかにプラットフォームになるか、にかかっているとも言える。 でも、本書のアンケートによるとプラットフォームという言葉の認知はまだまだらしい。 世の中って…
アメリカのビジネススクールでファイナンスの教科書として使われている本。 分厚い。でも、これがすこぶる分かりやすく書かれている。 ファイナンスの教科書でこれ以上の本は無いんじゃないか? すべてはこれを丁寧に理解することで事足りると思う。 各章の…
ビジネスを手軽さと上質さの二軸で捉えるフレームワークを提唱した本。 そして、本書のタイトル通り、その2つは互いにトレードオフの関係にある。 上質さと手軽さの両方を追求する、それは聞こえは良いけれど大体中途半端な結果に終わる。 それはついつい目…