同じく小川さんの『入門 ウェブ分析論』が素晴らしかったので、続けてこちらも購入!
『入門 ウェブ分析論』に関しては先日書いたこちらのエントリを。
- 作者: 小川卓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 6回
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『入門 ウェブ分析論』と異なり、こちらはどのようなレポートをまとめたらよいのか。
誰にどの頻度で報告するか、などなどレポーティングに関するノウハウを詰め込んだ超実践編。
分析手法に関しての本ではないので、そこを勘違いすると期待はずれになってしまうかも?
分析手法に関して読みたければ『入門 ウェブ分析論』をまずは読むべし。
こちらは現場の人の教育にはもってこいの内容なので、
指導する立場の人も一読しておくと得るところは大きいはず。
報告対象者が興味のある指標を!
報告対象者が把握したいデータを理解して、レポートに盛り込むことは基本中の基本。
その中でも、一時的に知りたい情報なのか、継続して見ておきたい項目なのか、は
区別しないといけない。
一時的に知りたい項目はモニタリングレポート内に含むべきではない。
この辺いい加減にやってると、モニタリングレポート内の項目がいたずらに増えてしまいそう。
項目(KPI)ごとに取得目的や報告頻度を整理!
この辺もまだまだ整理する必要がある領域なので、
具体例が多数盛り込んであって参考になった。
報告の頻度にあったアウトプットを!
代表的な頻度としては、下記4パターン。
- 日単位
- 週単位
- 月単位
- 四半期単位、あるいは年単位
日単位のものは、ツールに自動作成させてメールで投げるところまで自動化。
週単位はエクセルで、1〜2時間程度の作業量。コメント無しで口頭説明つき。
月単位はエクセルもしくはパワポで数時間〜10時間程度の作業量。コメント、口頭説明両方。
四半期はパワポで、報告時にはサマリーも用意。
ざっとそんなような感覚。
週単位報告はやってない訳じゃなかったが、項目の整理が必要。
制作スタッフ内で意味のある項目整理だったが、
これからは経営層に必要な項目の整理をしないといかんのだな、とスッキリしてきた。
レポートの目的や意味が違うって所からスタートせねば。
本当に細かい部分の話が好感持てる
例えば、伝え方の注意。
報告時の表現一つで印象ががらりと変わってしまう、ということだったり、
上司と事前の打ち合わせをやっとこうね、みたいな話まで書いてある。
質疑応答の心構え、とかまで。
細かい話なんだけど、本当にその通りだな、と思って感心してしまった。
例えばこんなくだり。
質問をした人が聞きたい内容と違うものを返してしまうと、「あぁ、この人はわかっていないなぁ」と思ってしまいます。そして多くの場合、それを正すことを面倒とし、そのままとなってしまいます。
自分がその立場だったら絶対めんどくさいと思って正さないわ・・・
でも、現場を指導するときにはこういう話もちゃんとしてあげとかないとね、と思ったのだけれど、
これからはひとまず、この本読んどいて、って言うことにしよう。
- 作者: 小川卓
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