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戦略とオペレーションは不可分、実行できない戦略に価値なし! 遠藤功/現場力を鍛える

一時期「見える化」という言葉を流行らせたのが遠藤さん。
元ボスコンで、今はローランドベルガーという欧州系のトップコンサル会社の会長。

表面的ではない、本当の現場主義とはどういうことか、
また、なぜ現場のオペレーションが重要なのか、
著者の研究や授業をまとめた1冊。

とても読みやすく,何よりもこの人の話はなんかやる気が出るので、
現場として行き詰まったときなどに読むのもおすすめ。

現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件

現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件



強い企業の三要素

競争戦略の質、オペレーション、リーダーシップ、の三要素が強い企業のこと。
戦略だけあっても実行されなければ意味が無い。
そして実行されない戦略は、得てして実行できない戦略だったりする。
もちろん、現実的に実行不可能な戦略には何の意味も無い。
その実行を粘り強くやりきれるかどうか、それが企業の強みにダイレクトに影響してくる。
だからオペレーションがとても大切。
戦略だけでは勝てない。

市場が成熟してきているから戦略だけじゃ
差別化が難しくなってきている、というのも背景にはある。
結局各社合理的に考えた結果、戦略が同質化していく、みたいな。
でもそれがどのレベルで徹底して実行できるか,これには大きな差がある。
カギを握るのはオペレーション。

ちなみにヤマトの小倉昌男さんは
「事業発展の鍵は、1.努力、2.人材、3.経営戦略、の順である」と言ってるらしい。


前行程は神様、後行程はお客様

トヨタではこういう言葉があるそうな。
実に良いフレーズだと思う。
自分に出来ないことをやってくれる前行程は神様で、
自分の仕事を引き継いでくれる後行程はお客様、ということ。
どちらにも感謝する姿勢はすばらしい。
業務は色々な行程に分かれているわけで、そういった業務の鎖を意識して
仕事を出来るってのはとても大切なことだと思う。
そしてそこからカイゼンが生まれるんだな。


見える化、言える化、直せる化

トヨタグループの源流企業である豊田自動織機の製造現場では、
見える化をさらに進化させて、「見える化、言える化、直せる化」を推進している。
コストや在庫、不具合発生件数など、全てを可能な限り数値化する「見える化」、
数字から問題点とどうすれば良いか指摘できる「言える化」、
その説明を行動に移し問題を解決する「直せる化」を実現する。

で、最近遠藤さんは「言える化」という本を出してますね。

これも読んでみようかな。


何を見えるようにするのか

見える化の対象は何か?

1.プロセスの見える化
前行程、後行程が何をやっているのか、など
全体の仕事の流れ、業務プロセスやワークフローを把握する。
業務連鎖の意識を高める。

2.問題点の見える化
問題点を隠さずにさらけ出すことが大切。
問題が埋もれたり隠蔽されたりしないように。

3.結果の見える化
やったらやりっ放しにしない。
改善努力をしてもやりっ放しじゃダメ。
その効果をきちんと検証しなければ次につながらない。

4.知恵の見える化
さまざまな知恵や工夫を共有できるようにする。
暗黙知形式知にするということ。

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