タイトルだけ見て何を勘違いしたのか、
てっきり各界の著名人のノートの取り方とかノートが公開されちゃったりとか
してるんじゃないかと思い込んでしまったのだが、それは大きな勘違い。
タイトルがノートってだけで、実際ノートとは何の関係もなかった。
各人の思考法とか考え方のコツみたいなものを、平易にまとめた本。
でも、これ結構うまくまとまっていて、入門書としてはとっても良い気がする。
安全基地があるからチャレンジできる
私たちが、この不確かな世界を自由に探究するためには「自分を見守り」「支援してくれる」居場所や安全基地が必要なのです。
P.31
茂木健一郎氏のパートの一節。
これは確かにそうだよなぁ、と納得。そして家族に感謝。
大人になると、家族や親以外にも、友人、同僚、恋人、お気に入りの洋服や車など、
その対象は広がっていくらしい。でも個人的にはやっぱり家族が一番大きいと思う。
ちなみにジョン・ボウルビィという心理学者の研究によると、
親や家族への愛着がなかった子供は10代で問題行動を起こす傾向があるらしい。
子供にとっての安全基地になってあげないといかんな、と思った。
脳は休まなければならない
脳神経外科の築山節さんのパート。
脳は休まないとパフォーマンスを出せない。
一番まずいのは疲労感なき疲労。これが続くと過労死に至るケースも。
では脳を一番元気にする方法は何かというと、寝ること。
あと、手、足、口を使って脳に血液が巡りやすくすることも効果的。
メリハリをつけて、これは5分で仕上げようなどの小さなプレッシャーを
与えてみるのも、効くらしい。
やってみたいことやできることから始めると脳は次第に活性化するし、
分類整理は脳の整理にもつながるんだとか。
人間の能力には差がない
丹羽さんのパート。
能力には差がない。継続した努力ができるかどうかで差ができる。
丹羽さんは必ず毎日本を読むことを継続しているらしい。
素晴らしい習慣!どんなに疲れていても、ちょっとだけでも読む。
これは自分も徹底したい!
本流、本筋にのっているか
藤巻さんのパート。
人とは違った視点も大切だけど、普通の視点を持つことも大切。
また、あるべき本筋、ルールからの逸脱をしていないか、定期的にチェックすることも大事。
成功していると無意識に調子にのって、筋の通っていない行いをしがちなので。
時代が変わると心の病も変わる
香山リカさんのパート。
うつ病は従来は罪責感をもって自分を責める傾向が顕著だったが、
今の若いうつ病患者は罪責感が非常に乏しく、逆に他罰感、他責感が強い。
理性よりも情動に支配される傾向が強いと大変。でも最近の若者にはそういうのが多い、という話。
ステレオタイプすぎる言説かもしれないけれど、傾向値としてはあるのかもしれない。