有識者っぽい人たちが何となく、それっぽいことを言っている印象の本。
出版コンテンツ研究会、みたいな有志の団体が
この業界にどれだけあるのか分からないけれど、
そう言ったものが影響力を持って何かを変えたことがあるのかは疑問。
まぁ、出版社の上層部にいる頑迷なじーさん、ばーさん辺りの読み物と言う感じか。
でも、そんな人たちは結局こういう提言も読まないんだろうなぁ・・・。
お役所側にも境真良氏のように真剣に考えてくれる人がいるってのは
よかったなぁ、とは思うのだけど、96年以来市場はシュリンクし続けている。
デジタルコンテンツをめぐる現状報告―出版コンテンツ研究会報告2009
- 作者: 出版コンテンツ研究会,岩本敏,小林弘人,佐々木隆一,加茂竜一,境真良,柳与志夫
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 57回
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図書館ってなんなんだろう?
図書館がベストセラーを50冊とか買って貸し出す複本問題が、
売上に与える影響ってどれ位あるのだろうか。
至上がもう20年弱右肩下がりなのに、図書館の数は増え、貸し出し冊数は右肩上がり。
出版社は売ってしまえば終わり、図書館は買ってしまえば終わり、という事実上の役割分担ができていて、お互いに相手のことを日常的にあまり意識することはなかったように思う。著作者や出版社がどう思うか一顧だにせず、利用者の求めに応じて話題の本を何十部も購入し、ひたすら貸出をしていればいいと考える公共図書館が続出した理由のひとつでもある。
P.9
NET21
独自のポイントカードサービスを展開。
千駄ヶ谷の往来堂書店は外観は街の本屋さんなのだけど棚は超刺激的な文脈棚。
欲しい本に出会える素晴らしい本屋です。
2001 年に設立された共同出資会社「NET21 」です。これは中小書店が集まり、出版社に対する品揃えの対抗力を高めるべくチームを組んだもの
P.143
出版流通が破綻の危機
定期刊行物の上に不定期刊の書籍を乗せて運んでると言うのが、
日本の出版流通の仕組み。
で、今の出版不況は書籍と言うよりも雑誌の落ち込み。
崩壊に近い落ち込みによって売上が落ちている。
で、それは売上以上に実は出版流通の仕組み自体が危機に瀕していると言うお話。
雑誌を出版物として扱っているのは日本ぐらいで、欧米におけるマガジンの流通経路はブックとは異なる。日本の出版業界の場合、雑誌(≒マンガ)を扱ったからこそ、書物を安く流通させることができた(全国へ迅速に配送する流通インフラ)。
P.182
インフォバーンの小林さん
この本読んでてちょっと興味を持った。
- 作者: 小林弘人
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: 単行本
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ちょっと読んでみようかしら?
デジタルコンテンツをめぐる現状報告―出版コンテンツ研究会報告2009
- 作者: 出版コンテンツ研究会,岩本敏,小林弘人,佐々木隆一,加茂竜一,境真良,柳与志夫
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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