ノーベル物理学賞を受賞した学者の自伝なのだけど、とにかく愉快。
彼自身の自由奔放さと、素直さが読んでいて楽しい。
HONZを主宰している成毛真さんが、その著作の中でおすすめしていた本でもある。
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/01/23
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たしかに、おもろいし、とても素直な文章。
楽しく、素直に生きていきたいなと思いました。
なんか昔の記憶が鮮やかによみがえる一節があったのでメモ。
奥さんが結核を患い、闘病生活の後に亡くなったときのこと。
僕は明らかに心理的に自分の感情をコントロールしていたのに違いない。アーリーンの体に生理的にどういうことが起きたのか、と言う事実の方が僕の頭を占領していたので、そのときは涙も出てこなかった。ほんとうに涙がこぼれたのは、何ヶ月も経ってからのことだ。オークリッジのデパートの前を通って、ふとショーウィンドウの中のドレスを見つけ、ああアーリーンの好きそうな服だなと思った瞬間だった、悲しみの波が一挙に押し寄せてきたのは。
P.222 - P.223
↑この文章を読んでオリヴェイラの『家路』を思い出した。
- 出版社/メーカー: タキ・コーポレーション
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まさにショーウィンドウを眺めるシーンがあって、当時すごく感動した覚えがある。
久しぶりに面白い。
- 作者: リチャード P.ファインマン,Richard P. Feynman,大貫昌子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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