とある日のこと、知人がビジネススクールの教授に、
部下のマネジメントに関して相談したそうな。
そしたら先生から一言質問、その部下たちは頭良いのか?と。
答えて曰く、あんまり頭良いほうじゃないです、と。
それならこれ読め、とオススメされたのがこの本だったらしい。
そんな噂話を聞いて、自分でも読んでみたくなったので読んでみた次第。
まぁ、マネジメントには色々なスタイルがあるし、
正解はないのかもしれないけれど、この人のケースは成果を上げた一つの事例ではある。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)
- 作者: マイケルアブラショフ,Michael Abrashoff,吉越浩一郎
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議論は議論
議論は尽くすほうが良い。
でも一度決まったら、自分の意見とは違ったとしても決まったことの実行に全力を尽くす。
これがとても大切。たまにこの辺がわからないバカがいるけど本当に良くない。
くだされた命令が自分の意見と一致しない、それでもそれを執行する責任がある、ということはたびたびある。
どうしても異議があれば、上司と話し合うことが必要だろう。
だが、もし議論に負けたのなら、その命令を100パーセント納得して実行することも大切だ。
P.52
それと、部分最適の集合が全体最適になるわけではないので、
取り上げられなかった意見が間違いというわけでもない。
ある部分においては正しい意見を言っていることは往々にして多い。
中途半端に頭の良いやつはこの辺でつまずく。
正しいこと言ってるはずなのにわかってもらえない、みたいな。
でもお前が見ている範囲は全体からしたらごく一部でしかないんだよっていう。
帰属意識
確かに自分の仕事への帰属意識とか、誇らしさみたいなものを
一人一人が持てると素晴らしいとは思うけど、
多少洗脳じみたことも必要になってくるよなぁ、と思ったり。
まぁ、ビジネススクールではビジョンとか言うけど。
私の部下たちは、さまざまな寄港先で、新しい友だちを文字通り、何十、何百人もつくっているようで、彼らが熱心に艦に招こうとするのを見て心を打たれた。
彼らがペンフォルドを誇らしく感じているのは明らかだった。
企業もこうした誇りを生み出すことができるはずだ。
社員が自分の職場を友人に見せたくなるような場所だと考えるようになれば、どんなにすばらしいだろう。
もし社員がそうした帰属意識を持つなら、ささいな原因による職場での不和など消えてなくなるはずだ。
P.228
まぁ、育児みたいなもんだな
部下の成長を喜びとするってこと。
まぁ自然とそうなってくる気はする。
部下が成長したなぁ、っていう実感が喜びになるんだろうな。
そこを履き違えなければ良いマネジメントができるのだと思う、多分。
少なくとも部下の手柄を横取りしようみたいな上司は、
何もわかっていないってことだな。
人はみな自分がいかにうまくやったかということにこだわるが、指導者の最大の満足感は、個人の業績を超えたところにある。
それは他の人問の能力を引き出すことである。
ペンフォルドでの任期中、問違いなく私はその衝動に突き動かされていた。
P.237
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