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自前主義は終わり、APIの組み合わせで新たなサービスを創造する 佐々木隆仁/APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト

APIを真正面から捉えてその市場の可能性を語る本。
結構珍しいと思うんだよね。

これからたくさん出てくる気がするんだけど、
ここにものすごい市場がありますよ、
可能性の塊ですよ、ということを伝えたいんだろうな。



元々、プリズマティクスの濱野さんのお話を聞く機会があって、
もう2年くらい前からこれからはAPIの時代と言っていたのが頭の中に残っていて、
本書を見かけた時、その記憶が鮮やかに蘇ったのでした。

APIというのがApplication Programming Interfaceのこと。
例えば、お店の地図がGoogle Map上に示されていたりするやつ、
あれもAPIを活用した結果だったりする。

要は既存のシステム、サービスを外部で活用できるように一定のルールで公開したものがAPIで、
APIの組み合わせで新たなサービスすら産むことが可能になる。

つまり、全てを自前で作る必要はないということ。

そしてこれからはますます、APIの活用が進んでいくだろうし、
そのためのAPIの取引所の整備が必要だって話には納得。

ただ、APIの仕様や、サービス自体の持続可能性は完全に他者依存だから、
怖いっちゃ怖いよね。

API提供していた会社の方針一つで、APIをベースにしたサービスは崩壊するわけだから。
そこの担保までは難しいのだろうけど、結局API利用に対して課金していくことが
もっと活発になれば、API提供自体が事業になってくるので、取引所のようなインフラ整備が
提供されるAPIの安定にも繋がっていくのだと思う。

オークションの相場比較サイトのオークファンは、
Yahoo! AuctionのAPIを活用した落札情報の収集と蓄積で、
もはやYahoo自体も持っていない昔のオークション情報までを蓄積している。
そしてこの相場価格を参照できる機能を APIとして公開しているという仕組み。
まさにAPIを活用したAPIサービス。

自社サービスのAPIの公開もしやすい環境ができてきているようで、
Amazon API GatewayAWS上で簡単にAPI公開できるようなサービスらしい。

色々なサービスのAPI公開が進むと、それだけ新たなサービスのチャンスが広がる。
これは、相当面白い流れかも?

ちなみに同じ日経BPからAPI革命という本も出ている模様。

API革命

API革命

こちらも読んでみようかな。