APIを真正面から捉えてその市場の可能性を語る本。
結構珍しいと思うんだよね。
これからたくさん出てくる気がするんだけど、
ここにものすごい市場がありますよ、
可能性の塊ですよ、ということを伝えたいんだろうな。
- 作者: 佐々木隆仁
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本
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元々、プリズマティクスの濱野さんのお話を聞く機会があって、
もう2年くらい前からこれからはAPIの時代と言っていたのが頭の中に残っていて、
本書を見かけた時、その記憶が鮮やかに蘇ったのでした。
APIというのがApplication Programming Interfaceのこと。
例えば、お店の地図がGoogle Map上に示されていたりするやつ、
あれもAPIを活用した結果だったりする。
要は既存のシステム、サービスを外部で活用できるように一定のルールで公開したものがAPIで、
APIの組み合わせで新たなサービスすら産むことが可能になる。
つまり、全てを自前で作る必要はないということ。
そしてこれからはますます、APIの活用が進んでいくだろうし、
そのためのAPIの取引所の整備が必要だって話には納得。
ただ、APIの仕様や、サービス自体の持続可能性は完全に他者依存だから、
怖いっちゃ怖いよね。
API提供していた会社の方針一つで、APIをベースにしたサービスは崩壊するわけだから。
そこの担保までは難しいのだろうけど、結局API利用に対して課金していくことが
もっと活発になれば、API提供自体が事業になってくるので、取引所のようなインフラ整備が
提供されるAPIの安定にも繋がっていくのだと思う。
オークションの相場比較サイトのオークファンは、
Yahoo! AuctionのAPIを活用した落札情報の収集と蓄積で、
もはやYahoo自体も持っていない昔のオークション情報までを蓄積している。
そしてこの相場価格を参照できる機能を APIとして公開しているという仕組み。
まさにAPIを活用したAPIサービス。
自社サービスのAPIの公開もしやすい環境ができてきているようで、
Amazon API GatewayはAWS上で簡単にAPI公開できるようなサービスらしい。
色々なサービスのAPI公開が進むと、それだけ新たなサービスのチャンスが広がる。
これは、相当面白い流れかも?
- 作者: 日経FinTech
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- 発売日: 2017/07/04
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こちらも読んでみようかな。
- 作者: 佐々木隆仁
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/02/22
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