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すごく昔から、当たり前のようにこういうことをやっていた人たちがいたんだってこと。 デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン/グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

結構前に出ていた本で頭の片隅で気になってはいたのだけど・・・
書店でやってたコルク佐渡島さんの本棚、みたいな企画でこれが並べられていて、
いよいよ読むかと思った次第。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

結局グレイトフル・デッドというバンドがしてきたことは、
ファンを大切にして、ファンと共に活動し、ファンとのコミュニティを作り上げたってことなんだな。

だから今、コミュニティやオンラインサロンと言ったものが
注目されている時代の中で、昔から実践してる稀有な存在として
再度、注目されそうな雰囲気。

まぁ、これは昔からやっていたことであり、彼らにとっては当たり前のことなんだろうけどね。

このバンドは、昔からライブの録音は自由。
ファン同士が録音したテープを交換したりする文化があったりする。
そう言うのがフリーミアムと言う文脈で語られたりしてるわけ。

しかしまぁ、本当にただファンのことを考えて共に活動しているって言う原理原則に
忠実なだけなんだよな。
録音する人が増えて録音用マイクが増えて他のお客さんの邪魔になってきたら、
録音したい人専用の場所をライブ会場に設けてあげたり、とか。
チケットも直販してファンに良い席が渡るようにしたり、とか。

そしてデータベースなんてなかった頃からファンの管理して
顧客データベース作ってたと言うからまぁすごい。

コミュニティとしてのグレイトフル・デッド

ライブは、ファンが自分を表現しリラックスし、祝い、踊り、交流し、楽しむことを許してくれる場だった。そして、ファンにとって最も重要なのが、自分と考え方の似た人々が集まる場の居心地の良さだった。
P.132

この居心地の良さってまさにコミュニティの基本として今も声高に言われているようなこと。

顧客への敬意と配慮

定期購読している雑誌や契約しているケーブルテレビの会社が、新しい顧客を獲得するために割引価格をつけることは多い。すでに定期購読している忠実な客が年間29.95ドルも払っているというのに、同じ雑誌を新たに定期購読する場合は9.99ドルで良いというのは、どう考えても道理にかなっていない。ケーブルテレビも、最初の3ヶ月を無料にしたり、割引料金にしたりしているが、その後契約を継続すると料金が上がるのである。これも変な話だ。こういった割引を提供する企業は、忠誠心のある顧客を遠ざけてしまう。
P.159 - P.160

これは、本当に世の中に溢れている既存のお客さんをないがしろにした施策。
獲得に効果あるんだろうけど、失ってるものもあるんだってことね。
これは考えさせられてしまいます。

お客さんと直接つながろう

インターネットのおかげで、消費者と直接繋がれるようになった。
ダイレクトマーケティングが簡単にできる。
中間業者を排除して消費者に対して透明性を向上させることもできる。
確かにそういう時代。今から何かを始めるなら、直接顧客とつながることを前提にしたほうがいい。
古い流通の業界ほど、チャンス。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ