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Amazonがしていることを押さえておけば、かなり多くの領域の先端事例に触れられる。 成毛眞/世界最先端の戦略がわかる amazon

とりあえず、買って読んどけって言う本。
著者が言う通り、amazonがしていることを追いかければ、最先端の戦略、事例が見えてくる。
それはECだけではないし、さらに言うなら小売業界だけの話でもない。
クラウドだけでもないし、人工知能だけでもない。
その領域は特定のジャンルにとどまらず、全て突っ走ってる企業だから。

断片的な情報はニュースになっているけれど、
改めて丁寧にまとめられている本書を読むと全体感が見えてくる。

気にして色んな動向をウォッチしている方だとは思うけれど、
それでもこういった形でまとまったものを読むのは有意義だな、と言うのが読後の素直な感想。
とても便利な本なのである。

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる

あらゆる領域で圧倒的に強い

もし、amazonへの富の集中が規制され、分割されたら、って言う文脈で、
ウォール・ストリート・ジャーナルの人が呟いたジョークが面白い。

アマゾンが2025年に分割されるとしたらどうなるだろう。商取引、ウェブサービス、メディア、物流サービス、人工知能(AI)、ゲノム解析・・・・・・分割しても(それぞれの領域で)独占か。
P.55

本当にそうなりそうと思わせるほど、今現在あらゆる領域で先頭集団にいる。
だからこそ、彼らの動向を把握していくことはこの先に起こるであろう変化を推測することに通じる。

物流メモ

年間宅配数の内、再配達される品物は2割ほどだと言われている。数としては、7.4億個に達する。再配達だけで、年間9万人、時間にして1.8億時間が費やされ、そのコストは2600億円にもなる。再配達は、ネット通販会社がこれから解消しなければならない大きな課題だ。
P.98-P.99

こう言う定量的な数字はメモしておくと何かと便利だよね、本書の本質とは関係ないけど、
こう言うのもとても便利な本だなという印象。

ADRS知らなかった!

Amazonダッシュ、とかダッシュボタンは知ってたけどADRS(アマゾンダッシュリプレニッシュメントサービス)は知らなかった。
ダッシュの機能が内蔵された機械で、消耗品がなくなってくると自動でアマゾンに注文するらしい。
洗剤きれそうになったら、届く、とか、プリンタのインク切れそうになったら、届く、とか。そういう感じ。

すでに米国ではそういうプリンタや洗濯機が出ているらしい。
それがスタンダードになったら、すごいね、確かに便利だけど、ものすごい囲い込みだなぁ。

おまけ

この本に興味がある人はアマゾンのすごいルールもおすすめ。

アマゾンのすごいルール

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どういった組織でどういった価値観で動いているのか、
中の人だったからこその具体性を持って語ってくれている本。
ものすごく勉強になったんだよね、これも。

amazon 世界最先端の戦略がわかる

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