ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

業界のダメなところ、おかしいところを正しくやるだけで成功するよというお話。 平山真也/成功に奇策はいらない アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

斜陽産業と言われるアパレル業界で、
躍進を続ける Dickies(ディッキーズ)を率いる著者の仕事論。

成長しないのが当たり前という諦めムードが業界全体に漂う中、
アパレルでも成長はできるんだ、ということを語っている。
むしろほとんどのアパレル企業はやるべきことをやらずに
嘆いているだけだ、と。

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

実際に、行っていることは本当にシンプル。
どんなブランドでありたいのかを考える。
ブランドの価値を毀損するようなセールはしない。
販売員の地位を向上する。

と言った、言葉にするといたって普通のこと。

特に販売員の待遇は日本のアパレル業界は最悪。
キャリアが10年あっても給料が25万円程度で安く使われ、
厳しい売り上げノルマを課せられて、
達成しないと自ら補填させられる企業もあるという。

それでいてどうせセールで叩き売られる商品が並んでいて、
上代なんてあってないようなもの、なんてことになったら
まぁ、消費者もうんざりするわな。

ちなみに本書でも出てくる
ヤン・カールソン『真実の瞬間』はマジで名著。

digima.hatenablog.jp


しかしまぁ、こういう企業は素晴らしいけど、
こんな話を読んでもやっぱり業界全体が終わってる感は拭えない。
大手のアパレルももっと改革を前面に押し出せればいいのだけど、
WORLDも業績の改善のイメージだけで、
業界のいけてないところを改革したイメージとは程遠い。
意外とオンワード樫山はオフィスとかいけてる雰囲気醸し出してるけど
全体的に待遇がイケてるイメージはまだまだ。

もう少し時間かかるのかな。

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと

成功に奇策はいらない――アパレルビジネス最前線で僕が学んだこと