タイトルが安っぽいのだけど、そういうシリーズ名だからしょうがない。
著者は早稲田のビジネススクールの先生。
タイトルに反して中身はしっかりと理論を俯瞰しているので
入門書としてとても良い気がする。
- 作者: 杉浦正和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/05/18
- メディア: 単行本
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リーダーシップはフォロワー次第
リーダーは、単独では存在し得ない。
フォロワーがいなければリーダーは成立しないから。
で、リーダーシップにある1つの正解があるわけじゃないのも、
フォロワーなどの状況によるから。
フォロワーの段階も、
最初は意欲があって、能力がない段階。
やがて能力が上がってくると、意欲がブレやすくなる。
で、そこを乗り越えると意欲も能力も高い状態に。
人によってどの段階かによって接し方も変わってくる。
リーダーシップのスタイルは、フォロワーの状況を見極めて、それに応じて「シフト」すると効果的です。特に、フォロワーの意欲と能力のありように応じてリーダーシップのスタイルを微妙に変えていくことが効果的です。
P.30
自分の認知バイアスについて知る
自分もまた認知バイアスを持ています。むしろ、「あるがままに」物事を見るということはほとんど不可能といっていいでしょう。私たちは、何らかの色眼鏡をかけてしか、物事を見ることはできません。
P.43
自分にはバイアスがかかっているから、気をつけよう、と振り返るしかない。
バイアスからは逃れられないから、バイアスかかってないかな、と定期的に振り返るしかない。
でも、それが大切なのよね。常にバイアスかかってないかなって違う角度から検証してみる癖が重要。
経験の量だけ増えてもダメ
経験からの学びを増やすためには、経験の分量だけを増やしていけばよいのでしょうか?
中原淳は様々な経験を積むだけでは不十分で、その経験から知識を生み出すための「内省」を行い、経験学習サイクルを循環させることが重要であるとしています。
P.192
経験から内省し血肉になっていく。
メモの魔力とかは内省の究極系なんだよな。
- 作者: 杉浦正和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/05/18
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