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アパレル業界は終わってるかもしれない、でもだからこそ、イノベーションの可能性が詰まってる! 斎藤孝浩/アパレル・サバイバル

正直、アパレル業界は終わってる。
終わってる業界だから、イノベーションが起きる。
終わってる業界だから、ユニクロZOZOTOWNも生まれたんだと思ってる。
終わってる業界ほどイノベーションインパクトがでかいということ。
だから、アパレル業界をウォッチしておくのは面白いと思うんだよね。
で、この本はアパレルの未来を見据えながら、様々な事例を紹介してくれる本。

アパレル・サバイバル

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店舗とEC クリック&コレクト

オムニチャネルが騒がれて久しいけれど、店舗網ありきのアパレルが、
ECとの連動の1つで取り入れたのがクリック&コレクトと言われるやり方。
要するに、店舗受け取り。

ECにはいまだに抵抗のある人が多いのは事実。
服は見て買う、試着して買う。通販なんかで買えない。
通販で買うということはあまりこだわりのない人であるかのような刷り込みも拭えていない気がする。
でも良さそうな服を探すにはネットの方が優れてる部分は多い。
1日かけても回りきれないくらいの量をざーーっと一望できる検索性にリアル店舗は叶わない。
それなら気になったものを店舗で試せるってのが一番受け入れられそうな気がするんだよね。

クリック&コレクトはあくまでも店舗受け取りなんだけど、
店舗で試したいものをネットで選ぶができたら便利だと思うんだよね。

EC使ってる人からするとなんでわざわざ店舗で受け取るの?って
話になりがちなクリック&コレクトなんだけど、イギリスのnextの事例は真摯に受け止めるべき。

・宅配便の場合だと3.99ポンド(600〜700円)かかる配送料が店舗受け取りであれば無料になる。
・宅配便だと通常は商品到着まで3〜4日かかる。日本のユナ細かい時間指定ができないため、忙しい消費者にとっては宅配便の到着を待つのが大きなストレスである。
・クリック&コレクトによる店舗受け取りであれば、24時までにチュモンすれば翌日昼12時以降に顧客が指定する店頭で注文商品が受け取れる。
・国内540店舗という店舗網により生活圏、通勤圏に受け取りやすい店舗がある
P.72

ニーズ、結構あるのよね。そしてECとの組み合わせでそのニーズは埋められることが意外とある予感。

店舗の試着体験をより便利に!

ナイキの専用アプリの事例。
店舗でwifiに接続。気に入ったデザインの靴のサンプルについたバーコードを専用アプリでスキャンすると、
店舗倉庫にあるサイズが一覧で表示。希望のサイズを選ぶと店員が試着用に持ってきてくれる。
あらかじめサイズがあるかどうかわかるし、非常に効率的。

店舗のストレスをテクノロジーが解決してる好例だよね。
もっとも、お客様にその利便性を理解させて実際に体験させるまでは大変だと思うけど。

自分のサイズがない!!

商品を顧客に見せておいて、その気にさせたにもかかわらず、サイズ欠品で裏切る行為がファッションショッピングでの最悪の顧客不満足のひとつと思っています。
P.136

これ、EC在庫の引き当てとかで本当に在庫がなくなるまでは解決できる。
在庫は一元管理で引き当て可能にしたほうが効率良いんだよ、それは他店舗の在庫も含め。
それを店舗側が嫌がる理由を潰していったほうがいい。
どうせ、売り上げを他店舗に取られるとか、そういうくだらない部分最適が原因なんだから。

オンワードリユースの取り組み

これは本書を読むまで知らなかった。
オンワードでは自社の古着の回収をしている。
一旦全て自社倉庫に集め、再販可能なものはリユースパークという店舗や、
ECのオンワードクローゼットで古着として販売しているらしい。

他にもオンラインで体験予約して店舗に行く、という流れなど、
ECを前提にした店舗のあり方などを紹介している。

まぁ、『小売革命』とか、『世界最先端のマーケティング』とか読んでると、
それオド目新しい話はないんだけどね。

digima.hatenablog.jp

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アパレル・サバイバル

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