銀座のユダヤ商人と言われるまでになった日本人、それが日本マクドナルド創業者の藤田田(ふじたでん)だ。
この本は藤田自身が学んだユダヤ人の金儲けのノウハウをまとめたもの。
特に屎尿を得ることの重要性はこれでもか、というほど説いている。
ビジネス状の約束を違えたものは、一切の説明(言い訳)はしなくてよろしい、以上、で切られるシビアな世界。
納期が1日でも遅れることは許されない。どんな事情があろうともそれは契約違反なのだ。
藤田自身も納期を守るために急遽飛行機をチャーターし、大損を出しながら納期を守ったことがあり、
それが信用につながったと回想している。
- 作者: 藤田田
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2019/04/13
- メディア: 単行本
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ユダヤ商法に商品は2つしかない
ユダヤ商法に商品は2つしかない。それは女と口である。
P.34
これはユダヤ商法4000年の公理なのだそうだ。
男は金を稼ぐもの、女は金を使うもの。商法とは他人の金を巻き上げること。
未決書類は商人の恥
出社から最初の1時間ほどはディクテイトと言って、前日の退社後から出社時間までに届いた商取引の手紙の返事をタイプしてしまう。
この時間は一切の面会、連絡を謝絶。逆にここで溜まった仕事は全て片付けてしまう。
有能な人は未決の書類を残さない。意思決定は迅速に。
イギリスの便器
かつて豊臣秀吉にフィリピンから珍しい壺を持ち帰って「これはイギリスの宝物でございます」と献上した堺商人がいた。
秀吉は、大変に珍重して、合戦で著しく線香をあげた大名に、この壺を贈った。大名も家宝として代々この壺を伝えたが、徳川300年の鎖国が解けてみると、なんとその壺は、西洋の便器だったことが判明したのである。
P.113
このエピソードはおそらく呂宋助左衛門とルソン壷の話。
献上した壺が現地人の便器だったらしい。
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