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国内MBA2013年入学、2015年無事卒業!読んだ本、記事、などの読書ノート。 忘れないために超要約整理。そんな記録。

企業の競争優位は、企業が保有する模倣困難な資源によって形成される! ジェイ B・バーニー/企業戦略論 上

言わずと知れた、バーニーの代表的著作。
戦略論を大別するなら、ポジショニング派と資源ベース派の2つに分かれる。

いかに優位に立てるポジションを確立するか、という考え方と、
競争優位は企業が持つ資源によって決まる、という考え方。

で、バーニーさんは資源ベース派の代表選手。
ポジショニング派はポーター、という整理。

ちなみに日本だとバーニーが有名だけれども、
アメリカでは資源ベース派としてはワーナーフェルトの方が
早くから似たようなことを主張していたらしい。
でも、彼の著作は邦訳されていない。

まぁ、バーニーの方がキャッチーだったということかしらね。

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続



競争優位は資源によって決まる

資源ベース派の考え方の根っこには、経済学で言うところのレントの考え方がある。
同じ土地の面積でも肥沃な土地とそうでない土地とでは得られる利益が違う。
レントが得られるかどうかは、資源の差だという考え方。
その競争優位の厳選である資源を分析するフレームワークが、VRIOというフレームワーク

価値があるか?
稀少か?
模倣困難か?
その資源を組織的に活用しているか?

企業の資源を要素に分解し、1つ1つの要素資源を比較する。
あくまでも企業と企業の比較である点も重要。
この4つのといに対してYES/NOで整理し、それぞれの要素資源に関して、
競争優位なのか、競争劣位なのかを整理していく分析手法。

ポーターの5フォースと補完的なのか?

ポーターの5フォースをとは相互に補完的であるとする主張もあるが、
それはちょっと違うのではないかという話があった。
なぜなら分析対象が完全に違うから。
ポーターの対象は業界であり、バーニーの対象は企業。
対象が完全に異なるということと、ポジショニング派と資源ベース派は、
その根底において決定的に考え方,思想が違う。
相互に補完的、という玉虫色な考え方は本来あり得ない。

論理的にはRとIは被る。

稀少性と模倣困難性の関係は、厳密に言うと、
模倣困難性の中に稀少性が含まれている。
模倣困難な資源で稀少でないものは論理的にあり得ない。
つまり、VRIOのRは無くても良いのでは?ということ。

また、重要なのは、VRIOの4つのポイントは互いに並列、等価ではないということ。
最も重要なポイントはVであり、価値があるか、という問いに対してNOなのであれば、
その資源には意味が無い。
Vこそが最も重みをもつことを忘れずに。
究極的には資源ベースはVとIなのではないか、というお話。
価値があるか、模倣困難か、この2つに集約される。

ポジショニングと資源ベース

戦略グループ間の利益率の違いはポジショニング。
同じ戦略グループ内の差異は資源ベースで説明可能。

戦略の定義

いかに競争に成功するか、ということに関して一企業が持つ理論
P.28

そもそも戦略とは何か、本書の定義はこれ。
論文とかを読んでいると、言葉の定義というものがとても大切だと知る。
初めに定義ありき。そこが曖昧だと、変な解釈が可能になってしまう。

脅威に関しては以下のように定義している。

外部環境における脅威とは「業界の競争レベルを上昇させ、企業のパフォーマンスを標準レベルに押し下げようとする力」
P.119

馬鹿の一つ覚えみたくSWOT分析とかやって出来た気にならないように気をつけたい。

新規参入の意図的抑止

新規参入に関する分析をする際の視点として、
既存企業による意図的抑止があり得ることを覚えておかないといけない。
新規参入自体の抑止が目的ならば、既存事業の効率を
悪化させてでも潰しにくる、という判断はあり得る。
経済合理性を無視したところでのケンカほど怖いものは無いし、
それは往々にしてあり得る。
小賢しく考えすぎるとそう言った競合の動きを読めなくなるリスクあり。
人も企業も常に合理的とは限らない。
それはあの有名なライアン・エアーのケースでも感じた話。

市場の成長スピードと競争

市場の成長スピードが遅いと、競争は激化する。
なぜなら、既存の競合企業からシェアを奪わない限り成長できなくなるから。

2番手戦略

早期の投資に対するリターンが不確実な場合は、
2番手戦略が最も効率がいい場合がある。
特許の60%は、公開から約4年で模倣される、という研究結果があるらしい。

コアなし業界

あたりまえだが、取引は、買手と売手双方の合意のもと成立する。
そして買い手、売り手ともに、その条件が自分に取って最善の条件だと思っている。
コアなし業界というのは、買い手に取ってのベストと、売り手に取ってのベストが、
均衡せず、取引が成立しない状況を指す。
そのような状況で、多額のサンクコストが存在する場合、
企業には平均コストを下回る価格設定を行うインセンティブが働く。
この状態を、破滅的競争と言う。



企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続