ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

2013-01-01から1年間の記事一覧

戦略とオペレーションは不可分、実行できない戦略に価値なし! 遠藤功/現場力を鍛える

一時期「見える化」という言葉を流行らせたのが遠藤さん。 元ボスコンで、今はローランドベルガーという欧州系のトップコンサル会社の会長。表面的ではない、本当の現場主義とはどういうことか、 また、なぜ現場のオペレーションが重要なのか、 著者の研究や…

資源ベース理論に立脚した経営戦略の教科書。デビッド J.コリス シンシア A.モンゴメリー/資源ベースの経営戦略論

ビジネススクールの教科書として書かれた本には良書が多い。 本書は訳文もこなれていて、各章が理論と実践のパートに 分かれているという構成も読みやすい。企業の競争優位は、企業が保有する模倣困難な資源によって形成される! ジェイ B・バーニー/企業…

経営戦略論をぶつ切りに覚えるか、歴史の流れを踏まえ全体感の中で把握するか、その差は大きい。 三谷宏治/経営戦略全史

ハーバード・ビジネス・レビュー(以下HBR)読者が選ぶ、 今年のビジネス書投票で1位に輝いていたので、 積読状態だったけど急ぎ読んでみた。経営戦略本を単品で読んでいるだけだと、 なんというか体系だった理解にはなかなか至らない。 ポジショニング派と資…

ジャケ買いしたら、けっこう派手にハズした。 ポール・E・セルージ/コンピュータって 機械式計算機からスマホまで

一見面白そうな表紙と帯、に見えたのだけど、 完全に外見に騙された・・・版元も東洋経済だからそれなりの クオリティにはなっていると思ったのだが・・・ 残念。何しろ訳文が酷い。 原文が悪いのか?と思うくらい。そして編集者はこれ読んでるのかな・・・…

人生の投資判断は中長期的な視点で検討しないと・・・クリステンセンに言われるとものすごい説得力だ クレイトン・M・クリステンセン/イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

『イノベーションのジレンマ』で有名なクリステンセン教授が、 ハーバード・ビジネススクールの卒業生に向けて話した講演を元にした1冊。人生の幸せってなんだろう、そんな自己啓発本にありがちなテーマを、 クリステンセンが語る、というのが面白く、やっぱ…

考え方にはある程度セオリーやお約束があるよ、という話。 瀧本哲史/武器としての決断思考

考えたり、勉強したりする前に、 そもそも考え方とか勉強の仕方とか、 メタレベルのことをしっかりと調べたり,考えたりした方が良い。 じゃないと、努力の成果が削がれる、もしくは出ない、 もしくは全くの無駄、になってしまうから。これから、費やす時間…

チャレンジャー企業が狙うべきリーダー企業の攻め方。発想の引き出しとして押さえておいた方が良い。山田英夫/逆転の競争戦略 第3版 競合企業の強みを弱みに変えるフレームワーク

この人の本は、どれも非常に分かりやすい。事例で語るビジネスモデル解説の良書 山田英夫/なぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編 - 学びや思いつきを記録する、超要約ノート過去のエントリも是非。 恐らく、膨大な理論を整理して、そのエッセンス…

最低限のことは知っといた方が良いよなと思いながら何から学べば良くわからん人へぴったり。 雨宮美季・片岡玄一・橋詰卓司/良いウェブサービスを支える利用規約の作り方

ビッグデータなんて言葉がまことしやかに語られるようになり、 今や個人の閲覧履歴なんかブラウザに仕込まれクッキーから把握されまくり、 EC使えば購買履歴を取られ、どこに行っても広告が追いかけてくる。そんな時代だから、サイト運営者も昔では考えて い…

徹底的な現場主義。中国の経済発展の実態にもっとも詳しいと思われる人物。 関満博/「現場」学者 中国を行く

関さんの本が面白かったので2連続。 2003年の本なのだけど、中国がどんな勢いで変化しているか、 その生々しいスピード感が良く分かる本。 あっという間にここから10年経ってしまった。じゃあ今は一体どうなってんだ?と気にならずにいられない。とにかく現…

日本とアジアの関係の変化を産業構造の変化と絡めて教えてくれる良書! 関満博/フルセット型産業構造を超えて 東アジア新時代の中の日本産業

地方経済が専門の学者なのだが、 ひたすら現場主義で机上の空論とは無縁の人。 筆者の講演を聴いたことがあるが、 徹底的に現場主義でパワフルな方だった。本書は結構古く、絶版なのだが、 著者の代表作でもある。確かに若干古くはなったが、国内に全ての産…

マーケティングはBtoCだけのものじゃない。BtoBにおいても重要かつ有効なのにできてない企業多いよね、というお話。 余田拓郎/BtoBマーケティング 日本企業のための成長シナリオ

総花的なマーケティング本ではなく、 テーマをBtoBマーケティングに絞り込んで書かれた本。BtoBビジネスの特徴を押さえた上で、 BtoBビジネスにおいてもマーケティングは重要なんだってことが 事例や研究を紹介しながら展開される。仕事にもよるだろうけど、…

全消費の64%は女性!というわけで女性の消費性向を知ろう、という本。多少今更感あり。マイケル・シルバースタイン ケイト・セイヤー/ウーマン・エコノミー 世界の消費は女性が支配する

ボストン コンサルティング グループによる、世界40カ国12000人に及ぶ調査と、 インタビューを元にした女性の消費をテーマにした本。全消費の64%は女性が占めており、 女性の消費をいかに取り込むかが重要になってる、というお話。と言っても出たのは4年前…

強い信念は人を動かし、組織から力を引き出す。 鳥羽博道/ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業期

ドトールの創業者鳥羽博道氏の創業期。 経営者自身による回想的なビジネス書を読むことは少なかったのだけど、 「模倣の経営学」を読んでから、にわかに興味を持ち出した。そんな流れの中で1冊。とても読みやすく、この人が真剣に喫茶店を変えようとしていた…

マーケット・メイブン(市場の達人)は企業側ももっと意識したほうが良いセグメントなのではないだろうか? 宮田加久子・池田健一/ネットが変える消費者行動 クチコミの影響力の実証分析

クチコミの影響力が強いことはよく語られている。 本書はそういったクチコミの影響力、 消費者間のコミュニケーションに関して、 実証分析を行った論文をまとめたもの。特にスノーボール・サンプリングという調査手法をとっていることが特徴。 ネットが変え…

企業の競争優位は、企業が保有する模倣困難な資源によって形成される! ジェイ B・バーニー/企業戦略論 上

言わずと知れた、バーニーの代表的著作。 戦略論を大別するなら、ポジショニング派と資源ベース派の2つに分かれる。いかに優位に立てるポジションを確立するか、という考え方と、 競争優位は企業が持つ資源によって決まる、という考え方。で、バーニーさんは…

人事制度と評価報酬体系の考え方が具体的でイメージしやすかった。 長谷川博和/ベンチャーマネジメント[事業創造]入門

著者は数多くのベンチャービジネスに 関わるベンチャーキャピタルのオーナー。 自ら経営陣としても関わり、多くの会社を成功に導いてきた。個人的に起業をしようとは思っていないが、 それでも起業には経営の全部が詰まっている感じはする。 そして、もし起…

真似ることは学ぶこと。対象をどのように認知し、要素を抽出できるかが大切。 井上達彦/模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる

偉大な企業はビジネスモデルの模倣、 マネすることから生まれているという事例を示し、 真似することの重要性を説く本。吉野家やセブンイレブン、スタバとドトール、トヨタとスーパーマーケット、 グラミン銀行,サウスウェスト、などビジネススクールではお…

小売りの改善TIPSがつまった読みものとしても面白い本。小売り関係者は必読。 パコ・アンダーヒル/なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学

とにかく、ひたすら人の買い物を観察し、記録し、分析して改善してきた。 パコ・アンダーヒルはそんな人。 アカデミックというよりは超現場主義。人の行動をつぶさに観察し、改善ポイントを発見。 1つ1つは微調整レベルの話なのだけど、 微調整も何か所も施…

ファイナンスの中でも企業価値算出=バリュエーションの超わかりやすい入門書。野口真人/パンダをいくらで買いますか? ストーリーで学ぶファイナンスの基礎知識

グロービスでファイナンスを教えている先生が書いた入門書。 ファイナンスの中でも企業価値算出をベースに、 文系でもわかりやすく解説してくれている。タイトルの通り、値段のないものに値段を付けるとしたら どのように考えて値づけをするのか? それはキ…

ECの競争戦略を考えるヒントが詰まった1冊。 尼口友厚/なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?

ECサイト運営者必見の1冊。 ネットコンシェルジェの尼口友厚さんが ブログの内容に大幅加筆してまとめた1冊。海外事例を紹介するそのブログの面白さは随一だけど、 こうやって1冊にまとめてくれるととても便利。続編にも期待。なぜあなたのECサイトは価格で…

イノベーションは先進国だけのものじゃない、むしろ新興国のイノベーションが川上に逆流する! ビジャイ・コビンダラジャン/リバース・イノベーション 新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき

本書も系統としてはBOPビジネス関連。製品のイノベーションは先進国が起こすもので、 新興国には先進国の商品の廉価版などを順次展開していけば良い、 という考え方ではダメ。現地化し、特有のニーズを拾い上げ、 コストやインフラ面での新興国ならではの厳…

古典には歴史に耐えるだけの価値があることを知る。読まずにわかった気になっちゃダメなんだな。 マイケル・E・ポーター/競争の戦略

5フォースで知られるポーター先生の古典。 これが出版されたのは1980年、30年以上経っても 5フォースのフレームワークは、生きている。ただ、あのフレームワークだけが独り歩きしているというか、 あの図を見て分かった気になっているような気がする。かくい…

SNS利用に関する書籍としてはもはや古典。基本がしっかり整理された名著。新しさはない。 シャーリーン・リー ジョシュ・バーノフ/グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略

SNSの利用が叫ばれて久しいが、 本書は口コミマーケティングやユーザーとの関係づくりにおいて、 ソーシャルをどのように活用していけば良いのかをまとめた教科書的な著作。既に若干の古さを感じる部分はあるが、 ビジネスにおけるソーシャル利用の基本は何…

どんな組織図を描くか、は実行に際しとてつもなく重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第22章:ホリスティック・マーケティング戦略のマネジメント

最後は組織論。 マーケティング組織をどのように描き、管理していくのか。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀出版社/メーカー: Pearson Education Japan for JP発売日…

宇宙論はロジカルシンキングの塊だった! サイモン・シン/ビッグバン宇宙論 上

古代から、相対性理論まで、人類はいかに観察し、いかに考え、 宇宙論を形成してきたのか、その歴史を丁寧にひも解く著作。観察から得られる事実とロジックの積み重ねで、 宇宙を構成していく過程は、目眩がするほど深遠な試み。ビッグバン宇宙論 (上)作者: …

完全にドメスティックな業界で働いているのでもう少し世界を意識しようと反省。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第21章:グローバル市場への進出

世界の大企業200社のほとんどが国家経済をしのぐ規模を持ち、 200社の売上高の合計は世界の経済活動の25%を越える。海外展開のリスクは大きいが、企業によっては避けて通れない問題。 内需が見込めない日本のような先進国の企業は、 今後ますます重要な問題…

新製品開発の現場にはここに書かれていること以上にマーケティング・サイエンスのノウハウがつぎ込まれているんだろうなぁ。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第20章:新製品の開発

企業の将来を左右する新製品開発が本章のテーマ。 マーケターは新製品開発においても、主要な役割を果たせる。予算の考え方や評価方法に関する記述は興味深かった。 深掘りしていくとマーケティング・サイエンスの領域。 この世界は奥が深そうで興味深い。コ…

ネットがらみの話は古すぎて話にならない。営業の戦略と組織は不可分。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第19章:人的コミュニケーションの管理:ダイレクト・マーケティングと人的販売

19章は本業に近い所のお話。 ネットの普及によって、ダイレクト・マーケティングのコストが激的に低下してきた。 Webを活用したone to oneマーケティングはもはや必須。一方で、ダイレクト・マーケティングは、 顧客のプライベートな領域へ入り込んでいくの…

あらゆる業態がCRMの導入へ向かう、その加速器の1つがスマートフォンとモバイルインターネット。 辻村清行/モバイルパワーの衝撃 スマートフォン時代の事業モデル革命

筆者はNTTドコモの副社長を務めた人物。 モバイルインターネットが引き起こしている変化と可能性をまとめた本。非常にわかりやすくまとまった初学者向けの本という印象。 ネット系の業界で働いている人には物足りないかもしれないが、 変化の本質をもう一度…

マーケティングの対象は消費者とは限らない、流通相手のプロモーションも重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第18章:マス・コミュニケーションのマネジメント:広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズ

広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズという4つの マス・コミュニケーション・ツールの性質と利用法がこの章のテーマ。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,…