趣味
教養としてのゲーム史ですぞ。 そう、もはやゲームについて最低限の歴史を押さえておくのは教養なのです。ゲーム史といっても網羅的な通史ではなく、 「ゲームの文脈における発想の進化の道のり」の歴史。新書なので画面イメージが乏しいのが残念ではあるの…
マッキンゼーがデザイン会社買収したり、 デザイン思考みたいな言葉を目にする機会が増えたり、 何かと注目を集めつつあるのがデザイン。そういう文脈とは別に、UI/UXみたいな物への関心から、 一連のデザイン系の本を読んでいるのだけど、 この本はデザイ…
ビジネススクールの教授がお勧め本に上げていて、 そういえば昔話題になったけど読んでなかったなぁ、と思い気分転換に手にとって見たものの・・・ ちょっと舐めてました。 想像以上に濃密で、西洋の哲学、思想史を概観する物語は超濃密。 気分転換どころか…
南極大陸横断に挑むも流氷に阻まれ漂流、そこからの奇跡の生還。 極限状態過ぎて、この状況に置かれたら自分は間違いなく死ぬと思う。南極大陸横断は失敗に終わったものの、それを上回る偉業なんじゃないか。 リーダーシップとは何か、といった視点でお勧め…
ノーベル物理学賞を受賞した学者の自伝なのだけど、とにかく愉快。 彼自身の自由奔放さと、素直さが読んでいて楽しい。HONZを主宰している成毛真さんが、その著作の中でおすすめしていた本でもある。面白い本 (岩波新書)作者: 成毛眞出版社/メーカー: 岩…
守り人シリーズや獣の奏者など超良質な物語を紡ぐ著者の最新作。 執筆依頼から数えると10年がかりで書き上げたらしい。 物語を紡ぐということは本当に大変なことよ、と思いつつ、 そういったものが読めることに感謝しなければ。鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐…
一応文学史に燦然と輝く名作ってことになっているのだけど、読んだことなかった。 サマセット・モームは世界の十大小説に入れたし、 エドモンド・ブランデンは『リア王』『白鯨』と並ぶ 英語文学屈指の三大悲劇とさえ絶賛してるらしい。松田優作がヒースクリ…
パソコンとかネットワークとか好きですし、興味あります。 が、理論的背景はまったく知りません。 基本原理的な話くらい知りたいなぁと思って手に取ったのがこの本。 なんか情報理論入門、なんてピッタリな感じじゃないですか。でも、所々数式出てきて、つい…
「ハゲタカ」との出会いはドラマだった。 自分の仕事している業界はビジネスの理屈とは無縁の業界だし、 ビジネススクールに行こうなんて、微塵も思っていなかった時。 ビジネスにおける緊張感って何よりも楽しく、 そこにはもの凄いゲーム性がある。 きっと…
一見面白そうな表紙と帯、に見えたのだけど、 完全に外見に騙された・・・版元も東洋経済だからそれなりの クオリティにはなっていると思ったのだが・・・ 残念。何しろ訳文が酷い。 原文が悪いのか?と思うくらい。そして編集者はこれ読んでるのかな・・・…
古代から、相対性理論まで、人類はいかに観察し、いかに考え、 宇宙論を形成してきたのか、その歴史を丁寧にひも解く著作。観察から得られる事実とロジックの積み重ねで、 宇宙を構成していく過程は、目眩がするほど深遠な試み。ビッグバン宇宙論 (上)作者: …
グーテンベルク以来の電子書籍という革命が書籍文化に与える影響、ってのが主題。 ビジネスとしての電子書籍と言う視点では無いので、 そういうのを期待していると期待はずれになるかも。世界の出版社の動向や市場の推移などのデータをまじまじと見ると、 日…
ビジネス界きっての読書家成毛さんの読書論。 知ってはいたし、この前の書評本も買ってたけど、 実際に読んだのは初めて。本は面白いし役に立つということを、 これでもかと言うくらい言い切っている本。まぁ勉強用の読書も楽しんで読みあさるようにしたいな…
120のニュースを1000年生きてるニュースキャスターが、 21世紀のファッションの顧客を意識して解説する、っていうコンセプト。このアイデア自体はユニークだと思ったのだけど、 ニュース1つ1つの解説量が足りていないからなのか、文章が下手だからなのか、 …
子供が産まれて、SONYのHANDYCAMを買ったのだけど、 ファイル形式がAVCHD形式というやつで、拡張子が.mtsというファイル。 これが、いまいちmacだと扱いづらい。最近はiMovieで取り込めるよ、とか知ってんだけど、 それもイマイチ使いづらいのよね。 もう、…
Crucifixion, Triptych 1965, Francis Bacon ベーコンの磔刑に関する批評。フランシス・ベイコン 磔刑―暴力的な現実にたいする新しい見方 (作品とコンテクスト)作者: イェルクツィンマーマン,J¨org Zimmermann,五十嵐蕗子,五十嵐賢一出版社/メーカー: 三元社…
元ドイツの情報局員が明かす、っていうことで興味津々だったのだけど、 正直、私には期待はずれだったかもしれない・・・元ドイツ情報局員が明かす心に入り込む技術作者: レオ・マルティン,シドラ房子出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 2012…
ナボコフは『ロリータ』で一躍有名になった作家ですが、 作家である以前に、文学への偏愛と知識にあふれた人でもありました。そんなナボコフがアメリカの大学でヨーロッパ文学の講義をしていた時の、 講義ノートの草稿をまとめたのがこれ。ナボコフの文学講…
ジャン・ジュネの『泥棒日記」の訳者が朝吹三吉、 フランソワーズ・サガンの『かなしみよ、こんにちは』訳者が三吉の妹、登水子。 んでもって三吉の息子は、あの詩人、朝吹亮二!! で、亮二の娘が、このまえ芥川賞とった朝吹真理子!孤高の名家 朝吹家を生…
これは完全に趣味の読書。 昨年、小説集が発売され再発見の気運が高まる上林暁。 その小説集と対をなすような、随筆集が出ていた。布張りの装丁の美しさも目を引く1冊。 こういう本の佇まいは紙の書籍だけが持ちうる特典だな、としみじみ思う。故郷の本箱―上…