ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

書店は在庫リスクも無く、儲かる、と思われていた時代があったんだな。能勢仁/書店経営のすべてがわかる本

出版されたのは96年、出版市場がピークを迎えた年。 ここから今日に至るまで、市場規模は坂道を転げ落ちるように右肩下がりで落ちていく。 それは雑誌の売上が崩壊したことによる急落なのだけど、この傾向はいまだ変わらず、 雑誌は終わりが見えない転落を続…

本当にいいニュースが無いのだが、衰退の貴重な記録。 小田光雄/出版状況クロニクル

著者曰く、出版敗戦の記録。 このネガティブさがもう少しなくなると、もっと面白いのだけど、 この悲壮感漂いまくりな感じは今の出版業界を思えば仕方ないのかもしれない。 まぁ、業界の人たちがこの人の悲壮感の何分の一かでも持ってくれれば もう少し色々…

BCGが生んだ天才がネットによる変革の本質をシンプルに整理。 フィリップ・エバンス&トーマス・S・ウースター/ネット資本主義の企業戦略

BCGが生んだ天才によるネットがもたらす大変革を解説した本。 出たのは今から15年前、1999年。リーチとリッチネスという2軸で情報の流通の変化、 ビジネスへの影響を鮮やかに描き出した本書の本質は今なお有効。 当時これを読んでいたら夢中になったかもしれ…

再販制度ってかなり奥深い。知ってるようで知らないことだらけ。木下修/書籍再販と流通寡占

再販制度に関して正面から取り組んだ本。 意外にも書籍の再販指定はついでくらいになされていたものであることがわかる。 むしろ化粧品業界とかの方が熱心に制度の策定を望んでいたらしい。そんな再販制度の歴史をひも解きながら課題を浮き彫りにしていく。 …

出版社、取次、書店のインセンティブ&ペナルティの必要性は結構前から提言されていた! 畠山 貞/出版販売試論

再販売価格維持制度と委託販売制度によって成立している 現在の出版流通に関して、新たなあり方を模索する試論。結局現状の返品率であったり、マージンでは書店や取次も立ち行かなくなってきている。 抜本的な解決には流通の構造や制度を見直す必要があり、 …

CRMの決定版。これは読んで終わりじゃなくて、実践して初めて価値ある書! 三谷宏治/CRM 顧客はそこにいる

三谷氏はボストン・コンサルティング・グループを経て、 アクセンチュアの戦略グループ、エグゼクティブ・パートナーという経歴。 本書はCRM関連書籍としては大ベストセラー。確かに、とても学びが多い。 CRMって言葉は普及したけど、普及の過程で結構誤解さ…

異業種からの参入者との戦いは、そもそも競争のルールが違う戦い。 内田和成/異業種競争戦略

同じ業界の中での戦いだけでなく、 想像だにしなかった異業種からの参入、競争が 至る所で起こっている。 こういった異業種競争にフォーカスした1冊。事例に古さを感じる部分はあるけれど、 問題意識は今なお有効だと思うし、これからも益々起きてくるのでは…

流行の予測なんて不可能、世相を絡めてどうこう言うやつはみなペテン師のあとづけ。土屋淳二/モードの社会学 自由と束縛のファッション力学

久しぶりの社会学の本、下巻。 身分と生活様式の関係や、モードに対する規制、 メインカルチャーとサブカルチャー、などのお話。 ファッションと世相を絡めるよくある言説を、ペテン師のあとづけと バッサリ切り捨てたり、結構よく読むと痛快。モードの社会…

じぶんなんてものは、最初から存在してないのよって話。 土屋淳二/モードの社会学 ファッション帝国の裸のプチ王様

社会学の本。 この本はロジックの密度が非常に高い。 無駄な補足説明無く、緻密に書かれている印象。だから結構読むの大変でした・・・。癖のある分野だから、好みははっきり別れそうだけど、 たまに触れると刺激になる。 (早稲田社会学ブックレット)" title…