ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

データ分析の前にデータベースについて最低限の知識は持っておこうと思って。 ミック、木村明治/おうちで学べるデータベースの基本

大学院も無事卒業したので仕事にフルスロットル
ただ、卒業しても学び続けることはやめないようにしなければ、
というわけで、実務でも興味があるデータ分析とかの勉強を続けていきたい。

で、最初に手に取ったのがこの本。
分析の前に、まずデータベースについての最低限の知識を得ておこうと思った。

おうちで学べるデータベースのきほん

おうちで学べるデータベースのきほん


本当にいろはが学べる

データベースって何?
コストやアーキテクチャ、可用性と冗長性。
DBMSSQL、テーブル設計の基礎。
そしてパフォーマンス問題まで。

それぞれの内容は概要程度なのだけど、
とても平易でわかりやすい。

ITが専門ではないけれど、データ分析などにも関わるマーケターとか、
一度読んでおくといいかもしれない。

細かいことは置いといて、こんな要素があるんだって言う全体感の把握ができれば十分。

で、どうやらこれってシリーズ化されているみたい。
結構うまいことまとまってたので、他の分野も読んでみようかしら。

おうちで学べる仮想化のきほん

おうちで学べる仮想化のきほん

おうちで学べるプログラミングのきほん

おうちで学べるプログラミングのきほん

おうちで学べるネットワークのきほん

おうちで学べるネットワークのきほん


SQLと実行計画

SQLもかじろうと思っていて、ちょっと面白かったのは、
普通のプログラミング言語と違ってSQLは欲しいデータや処理の指定はするけど、
その実行計画はデータベース側が判断するということ。
人が判断するよりもデータベース側が判断した方が正確、という前提らしい。
なのでよっぽどのことがなければ、実行計画はお任せ。
ある程度指定することはできるらしいけど、基本的には推奨されていないらしい。
まぁ、初心者レベルでは首を突っ込まない方がよさそうな雰囲気。

ただ、インデックスとか実行計画の手前の段階でできる
パフォーマンス向上策に関してはある程度理解しておきたいとも思った。

おうちで学べるデータベースのきほん

おうちで学べるデータベースのきほん

消費者行動論の教科書。事例が新しくて読み物としても楽しい! マイケル・R・ソロモン/ソロモン 消費者行動論 上

消費者行動論の世界的権威によるテキスト。
3分冊になっていて、その上巻がこれ。
平易な文章で書かれていて、事例も豊富なので楽しく読める。

ソロモン 消費者行動論 [上]

ソロモン 消費者行動論 [上]

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意外とハズレだったのは期待値が高かったからかもしれないけれど。 ジョン・ブルックス/人と企業はどこで間違えるのか?

バフェットがゲイツに贈った本、という帯に釣られて読みました。
これはあくまでも個人的な感想だけど、正直あんまり面白くない。
期待値があがりすぎていたからかもしれんけど。

失敗から多くのことを学べるはずなのだけど、
どのエピソードもいまいちピリっとしない。

文章もいまいちで、もしかすると翻訳の問題もあるのかもしれないが・・・


人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」

人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」


大してぐっと来ないもんだから・・・

そんなに心に残るところも無く、読み進んでしまった。

そんな中、こんなくだらないところメモしてる。

今度はフォードの設計センターの正面に、白い布で覆われた幽霊のような車が停まっている。
キャッチフレーズはこんな調子だ。
「近ごろ、あなたの町のある男が人生を変える決断をした」。
その決断とは、エドセルのディーラーになることだと説明がある。
誰が書いたセリフか知らないが、本当にディーラーたちの人生を変えてしまうことになるとは想像もできなかっただろう。
P.30

エドセルってのは当時のフォードの新車。
世紀の大失敗と言われる事例になるのだけど、
そのことをちょっとシニカルに表現してるわけだ。

事例としては大して面白くなかったのだけど、
この大失敗をしでかした当時のエドセルチームの人たちの後日譚みたいなのが面白かった。
なんかよくわからんけど、みんなすごく前向きなのね。
なんかこういうの好きだな。仕事を通じた戦友ってあるよね。

戦友とともに挑んだもっともスリルに満ちた戦線について、生き生きと、そして饒舌に語ってくれるのだ。
中でもとりわけ熱く振り返るのはドイルかもしれない。
「あとにも先にもあんなに楽しいことはなかったね」。
彼は六〇年に、ある人物にそう語っている。
「たぶん、これまででいちばん力を入れて取り組んだからだと思う。
みんながそうだった。すごくいいチームだったよ。
エドセルに関わった誰もがリスクを承知で勝負に打って出た。
私はそういう連中が大好きだ。
残念な結果になったけど、本当に素晴らしい経験だった。
P.68

で、そんなんをひっくるめて最後に総括する一言がこれかよってのが、
この本の残念なところかもしれない。

エリザベス朝の演劇には幾度となく描かれてきたのに、アメリカのビジネス界ではこれまでほとんど縁のなかった情景が、つまり、挫折が成功にはないある種の深遠さを宿す、そんな情景が見られる時代がきているのかもしれない。
P.69

曖昧であること

確かに曖昧であることへのインセンティブは至る所に仕込まれている気がする。
でも、それって罠だ。
一見インセンティブに見えて、それに釣られると良いこと無いぞ、って類のもの。
色んな意思決定があると思うけど、
倫理観が問われる場面での曖昧さは致命的かもしれないってのは肝に銘じておこう。

ビジネスを離れた場面でのコミュニケーションについて考察した漫画家ジュールズ・ファイファーはこう語っている。
「コミュニケーションの断絶は個人の内面から生じる。
自分自身との対話がうまくいかなければ、他人との対話など不可能だ」。
あくまでも仮説だが、部下に反トラス卜法の順守を命じる経営者が、それを語る自分自身とうまく対話できず、自分が本心から法令の順守を望んでいるのかどうかわからないとしたらどうだろう。命令が無視されれば価格協定によって会社は利益をかさ上げし、命令が守られれば正しい行いをしたことになる。
前者の場合、経営者の罪は問われず、後者の場合は正しい行いを積極的に導いたことになる。いずれにせよ、経営者は何も失わない。そうなると、明確な命令を発するよりも曖昧でいるほうが好都合だという考え方が生まれてくるのは無理もない。
また、コミュニケーションには、メッセージの送り手が自覚すらしていないことが伝わってしまう危うさもあり、これについても今後研究がなされることを願わずにはいられない。
P.206 - P.207


人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」

人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」

スポーツに興味が無くても学びが多い、プロフェッショナリズムの本。 二宮清純/勝者の思考法

二宮清純の文章をちゃんと読むのは初めて。
もともと、スポーツもさして興味がなく・・・

それでも、この本はおもしろかった。

日本人はスポーツにおいて、なぜ負けた、なぜ勝った、の分析がないって話。
スポーツ以外にも通じる、プロとしての考え方の本として面白い。

勝者の思考法 (PHP新書)

勝者の思考法 (PHP新書)

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公開されている財務諸表から見えてくるものはたくさんある。 西山茂/企業分析シナリオ

企業の財務分析のハウツーを解説した本。
財務比率分析とか、基本的なことを解説してくれているのだけど、
こう言うのは実際に自分で手を動かしてやってみるのが一番。
あくまでも副読本、というかおまけとして読んでみるのがいいかも。

企業分析シナリオ (BEST SOLUTION)

企業分析シナリオ (BEST SOLUTION)

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サンクコストに縛られた人生を知らずに生きていないか?と考えさせられた。 岸見 一郎・古賀 史健/嫌われる勇気

欧米ではフロイトユング、と並ぶ偉大な心理学者として著名なアドラー
日本だと正直そこまでの知名度は無いと思うのだけれど、
このアドラー心理学の肝をわかりやすく解説した本。
それも哲学者と若者の対話として構成されているので、とても読みやすい。

少しキャッチー過ぎるよな、と馬鹿にしていたところもあったのだけど、
実際に読んでみると個人的にはとてもしっくりくる話が多くて、
とても学びが大きかった。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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ベンチャー投資は正規分布じゃないんだよ! ピーター・ティール/ゼロ・トゥ・ワン

PayPalマフィアってのは、PayPal創設時のメンバーで、
その後独立した起業家たちのこと。
で、著者のピーター・ティールはそういったPayPalマフィアのドンと言われている。

で、そこらへんの話はよくできたまとめサイトがあったので、
その辺を見ていただければ。

http://matome.naver.jp/odai/2141657643656532801

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

気になったところちらほら

突き詰めて考えれば、未来とは、まだ訪れていないすべての瞬間だ。
でも、未来がなぜ特別で大切なのかといえば、それが「まだ訪れていない」からではなく、その時に「世界が今と違う姿になっている」からだ。
だから、もしこれから100年間社会が変わらなければ、未来は100年以上先にならないとやってこないことになる。
もし次の10年でものごとが急激に変わるなら、未来は手の届くところにあるということだ。
未来を正確に予測できる人などいないけれど、次の二つのことだけは確かだ。
未来は今と違う、だけど未来は今の世界がもとになっている。
P.23

未来ってのは世界が変わることっていう定義に納得。
そしてなんか、アラン・ケイの言葉とか思い出しちゃうよね。
未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことだ、ってやつ。

そもそもの間違いは、ベンチャー投資のリターンに正規分布を期待することにある。
悪い会社は潰れ、そこそこの会社はトントンになり、優良企業は二倍から四倍のリターンをもたらす、と考えることが間違いだ。
それらしいパターンを前提に、投資家はポートフォリオを分散し、勝ち組が負け組を補うことを願っている。
でも、この「下手な鉄砲も数打ちや当たる」作戦では、たいていひとつも当たらずに、ポートフォリオはゴミの山になってしまう。
ベンチャーのリターンは正規分布ではないからだ。
むしろベンチャーに当てはまるのは「べき乗則」だ。一握りのスタートアップがその他すべてを大幅に上回るリターンを叩き出す。
だから、分散ばかりを気にかけて、圧倒的な価値を生み出す一握りの企業を必死に追いかけなければ、その稀少な機会をはじめから逃すことになる。
P.122

そしてこれもその通り。
当たればでかい。そのでかさは桁違い。
でも正規分布じゃないから、普通の投資みたいなポートフォリオの組み方はまったくなじまない。
たぶんこれはコンテンツビジネスとかも同じ。
正規分布じゃないんだよね、その前提がわかってない人とは話がかみ合わない。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか