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イノベーションにはそれを保護、育成する企業文化が必要。 秋場良宣/サントリー 知られざる研究開発力「宣伝力」の裏に秘められた強さの源泉

商品開発にフォーカスしたサントリーの事例紹介。
サントリーと言えば、ウイスキー、烏龍茶、伊右衛門プレミアムモルツ
DAKARA、BOSSなど各ジャンルで大ヒット商品を持つ一流企業。
宣伝の巧みさもイメージが強いけれど、その強さの源泉は研究開発力にあり、というお話。


研究開発ってすごい世界

飲料業界を担当している証券アナリストは『投資のリターンにうるさい外国の投資家から見れば、“千三つ”を追い求める日本の飲料業界はクレージーだ、国債を買ったほうが利率がいいといわれるはず』といっているぐらいです。
P.44

まぁ特に飲料業界は競争も激しく、ヒットしてもすぐに他社が模倣してくる世界。
そこで生き残ることの厳しさは想像するだに恐ろしい。
そして、こうしたヒット商品群の裏には膨大な失敗があるということ。
失敗を重ねる中、あきらめること無く挑戦し続けることで
ヒット商品が生まれて行くということが、よくわかる。

チャレンジングな失敗はマイナスにならない、挑戦を奨励する企業文化があってこそ。
イノベーションを起こすには最低限その種を守る企業文化やトップの方針がないと難しいとも感じた。

それがあれば超長期なチャレンジも可能になる。
実際にビール事業はつい最近まで赤字事業だったという。
45年赤字出しても続ける。そういう判断を経営者として出来るかどうかというのはとても重要。
そしてそういう自由度持つという点において、非上場であるということは
とても大切なポイントだと思う。

サントリーは近年食品を切り出し、上場してしまったが、
果たして今後、これまでの非上場ならではの自由度、企業文化を保つことが出来るのだろうか。
合わせて経営者も新しい人を迎えており、なんかちょっと不安。