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普段こういう本読まない人にこそ読んで欲しい。野田智義/リーダシップの旅

著者の野田さんは元々リーダーシップなんて興味なかったそうだ。
それが、今ではリーダーシップの塾を主宰している。
だから、今までリーダーシップに関して、
興味を持てなかった人たちに読んでほしい、と書いてあった。

自分もリーダーシップ系の本に対して、なんだか自分とは関係ない感じと、
安っぽい自己啓発的な、漠然としたいかがわしさを感じていたので、
この本を読もうという気になれたことは、新年早々とても良い偶然だった。

リーダーシップの旅  見えないものを見る (光文社新書)

リーダーシップの旅 見えないものを見る (光文社新書)


だって、帯の言葉が、やっぱり自己啓発系かよ、と思わせる一文で、
自分も複数のソースから同時多発的にお勧めされなかったら、
本屋で見かけても絶対読んでない類いの本だと思う。

本当に何かを望んだとき宇宙のすべてが協力して夢の実現を助けてくれる

↑帯の引用

でも、著者は自らもかつてリーダーシップなんて、、と思ってたことを踏まえ、
そういう人にこそ読んでほしいと思っている。実際読んでよかった。
だからこそ、この帯がちょっとイラっとする。
本当に読んで欲しい層に届きづらくしてる気がして。
逆に、普段からそういうの好きな層には響くんだろうけどね。

旅はたった一人で始まる。

リーダーシップは見えないものを見る旅だ。
よくリーダーはフォロワーを率いる人、と言われるが、
旅の最初からフォロワーがいる訳じゃない。
フォロワーは旅の途中で現れる。旅はたった一人で始まる!

鑑賞するように読んではダメ!

リーダーシップ系の本を鑑賞するように読んではいけない。

1.行動や発想なら学べる。
2.学ぶならば、座学より経験を通じて、経験と接合して学ぶのがいい
3.しかし、役立つ理論があると信じて
4.研究から出た理論と、実践家の持論を基に
5.最終的には自分なりの持論を持とうとすることが大切だ

マネジメントとリーダーシップは異なる

マネジメントは複雑性に対処し、組織の安定と持続を維持するために機能する。
リーダーシップは、創造と変革。見えないものを見て、
その実現に向け人々の価値観や感情に訴え、共感を得て、自発的な恊働を促す。

組織の中からリーダーを生むことの難しさ。

組織には個の存在を否定する同調圧力があり、ともすると個の論理を見失う。
そういったシステムの中で同調圧力から脱却し、
あくまでも自分という個を基点として生きることが必要。
でも、この辺を勘違いするやつが多くて、めんどくさいっていうのもあるよな。
信用残高が全然ないのに変に啓発されちゃう人たち。
そんなのリーダーシップ以前の問題なんだけど・・・

打算をすると動けなくなる

一歩を踏み出す際に絶対にやってはいけないことが、打算。
一歩を踏み出さずにこのままでいたら、どれだけ楽か、安定しているか、
動かない自分のメリットを打算してしまうと、人は動けなくなる。

アクティブ・ノンアクション

不毛な忙しさに捕われていないか?
優秀な人ほどこの罠にはまる。
忙しいけど、本当に大事なことが進んでいない。これは往々にして良くあること。
そして、もの凄く良くできた罠だ。
その忙しさに価値があるのか、常に自問自答しないといけない。