表題の通り、論文の書き方、考え方の入門書。
論文の種類や、調査方法、質問表に関する話題や、
標本の抽出、統計に関する話も薄く広くわかりやすくまとめている一冊。
文系の院生で、とにかくどうすりゃいいかわからん人は、
早めにこの本で論文を書く、ということの全体像をつかんどいた方が良いかも。
もうある程度イメージできている人には、特に必要ないくらいの入門書。
社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに
- 作者: ダンレメニイ,Dan Remenyi,小樽商科大学ビジネス創造センター
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 166回
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データが先か、理論が先か
理論はデータなしには生まれないし、
データは理論的フレームワークなしに収集することはできない。
P.9
まさにこの通り。研究に限らず、大切なポイントだと思う。
とりあえずデータを集めておく、では意味が無い。
何はともあれ、文献レビュー
先に研究のテーマを絞りすぎないこと。
まずは関心領域の先行研究の文献を読むことが大切。
自分と似たような興味を研究している人がいるかもしれないし、
自分がやろうとしていたことが既に研究されている可能性もある。
文献を読むうちにリサーチ・クエスチョンが見つかることも。
とにかく、先行研究の文献を読みあさることから全ては始まる。
質問表
アンケート調査をする際に大切なのが、質問表の設計。
これは最終的にどんな仮説を検証したいのか。
検証の手法はどのようなものを使うか。
そのためにはどんな情報を取る必要があるか、をしっかり設計しないとダメ。
標本の抽出
恣意的に調整する非確率標本と確率標本の2種類がある。
厳密にいえば非確率標本に対して統計分析はできないことに注意。
気になった参考文献
更に学びたい人のために参考文献を紹介している。
個人的に気になったものをメモしておく。
- 作者: ラリーゴニック,ウルコットスミス,Larry Gonick,Woolcott Smith,中村和幸
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 1995/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 26回
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- 作者: ポール G.ホーエル,浅井晃,村上正康
- 出版社/メーカー: 培風館
- 発売日: 1981/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 岩田暁一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1983/04
- メディア: 単行本
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- 作者: R.A.ジョンソン,D.W.ウィッチャン,Richard A. Johnson,Dean W. Wichern,西田俊夫
- 出版社/メーカー: 現代数学社
- 発売日: 1992/03
- メディア: 単行本
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どれも統計分野に関する本。
ひたすら読み込みたいけれど時間がない。。。
社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに
- 作者: ダンレメニイ,Dan Remenyi,小樽商科大学ビジネス創造センター
- 出版社/メーカー: 同文舘出版
- 発売日: 2002/09
- メディア: 単行本
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