人材系
15章では古典的なファイナンス理論に 3つのアイデアを加えて理論の拡充を図った。 現実は古典的なファイナンス理論が言うほど単純じゃないということ。まず、経営者や貸手、株主はそれぞれ違う利害を持つ。 よって、金融構造はそうした利害の相違や経営陣の…
14章からは企業と資本の提供者との関係の話に。 古典的なファイナンス理論を概観し、その主な結論を導出する。 この理論の中核は、・企業を投資が生み出す収益のフローとしてのみ捉える ・投資資金の調達方法は収益には影響しないという2つ。この章と次の章…
13章は経営者の報酬がテーマ。 米国ではCEOの給与が急速に上昇してきた。 この話題が興味関心を引くのは、やっかみと好奇心が大半だろうが、 そもそも上級管理職の給与は、彼らに託された 会社運営についての動機づけになっているのだろうか??組織の経…
これまで、いわゆる実力主義的な業績連動型の 給与体系がいかに困難なものかがわかった。 報酬は動機づけの要因として十分機能するが、 一方で使い方を間違えると意図せぬマイナス効果を及ぼしてしまう。 そこら辺を丁寧に整理していく章。組織の経済学作者:…
先進諸国ではほとんどの人が雇用主と長期の雇用関係にある。 現在の企業で昇進を重ねていくことを、労使双方が望んでいる。 そのような雇用関係の場合、企業の内部に労働市場があると考えられる。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥…
いよいよ本題の人的資源の話題に。人的資源政策は経営者が直面する最も重要な課題。その分析アプローチは今まで同様、合理的で利己的な判断を前提とし、 取引費用に着目する。 資産効果は存在せず、価値最大化原理を適用する。 それらの前提は、かなり不完全…
確固たる財産権に裏打ちされた所有制度は、 資産を創り上げ、維持し、向上を目指すインセンティブを 人々に与える上でもっとも普遍的かつ有効な制度。 この章は、資産効果の不存在を前提として、 価値最大化原理に基づいた分析をする。組織の経済学作者: ポ…
第8章は、今までのインセンティブの考え方だけで無く、 効率性賃金の考え方や、信用のメカニズムについて学ぶ。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥野正寛,伊藤秀史,今井晴雄,西村理,八木甫出版社/メーカー: NTT出版発売日: 1997/11メ…
7章はモラル・ハザードが存在する場合の効率的な インセンティブ契約の性質と形態に関して、一般原理を導き出す。 ものすごく細かい話になってきていて、ざっと流し読みしただけでは 全然理解できなくなってきた。 丁寧に読めば、なるほど納得なことを言って…
決定的な情報を持っている人が、意思決定者と利害を異にするとき、 正しい情報が、完全かつ正確に報告されないかもしれない。 6章は、そんなモラル・ハザードの問題をがっつり扱う。 完全に個人的な勉強ノートになっているが、これは確かに名著だな。組織の…
3章、4章ではコーディネーションの問題だった。 これは、誰が何をするべきか、どういう情報の流れで、だれが意思決定をするか、といった コミュニケーションシステムの編成だった。 5章からは動機づけに関しての話。 動機づけが必要な理由は、各個人の私的な…
専門化と分業が進んだ社会ではコーディネーションが必要となる。 価格はそれ自体がコーディネーション能力を持ち、有効な解決策として機能するが、 唯一の解決策という訳ではないし、万能でもない。 4章に入り、本書のテーマである「コーディネーションと動…
価格とコーディネーション 3章では、市場が高度なコーディネーションをどのように 実現しているのかを説明する中心的経済モデル「新古典派市場モデル」を説明する。 経済は、消費者であり、資源の供給者である個人と生産単位(企業)によって構成されている…
2章からいきなり、話が小難しくなってきた気がする・・・ 本論に入る前の準備段階、一般的にこういう考え方があるよ、ということを つらつら解説されている感じだが、経済学の教科書にありがちな、 わざとわかりづらく言ってるんじゃないか、と思ってしまう…
名著と名高い『組織の経済学』に取り組むことにした。 私自身、現在の組織のあり方に対して、このままじゃいかん気がする、と思いながらも じゃあどうすりゃ良いんだ、ということに対しては明確な答えを持っていない。 (何となくのイメージはあるけれど・・…