2014-01-01から1年間の記事一覧
「ウィナー・テイク・オール」はいわゆる勝者の総取りのこと。 勝ったやつがすべてを持っていく世界。 ネットビジネスでは「First Mover Advantage」と共によく語られる話。 それはネットビジネスがネットワークの外部性が効きやすいビジネスモデルが多く、 …
顧客志向という言葉は、今や絶対的に重要な要素として 認識されている感があるけれど、実際の新製品開発において 顧客志向を実践する際には様々な困難が伴う。本書は成功事例、失敗事例ともに研究し、 実践の際の難しさや、成功のポイントを浮き彫りにする。…
組織を顧客志向に劇的に改善させ、現場の力を活かすとはどういうことなのか。 そんなテーマに関して某教授がとりあえずこれだけ読んどけ、と オススメしていたのがこの本。本書のタイトルにもなっている「真実の瞬間」というのは、 主にサービス業の現場で企…
AorB、どっちが得なのか? そういう判断をしなければいけない時は結構あるはず。 ただ、本書の事例にも出てくるように、同じ事象に対して、 まったく異なる見解が出て来る可能性は高い。その原因は、比較対象を明確にできていないから。 そこを明確にしたう…
売れてる育児本らしく、思わず手に取ってしまった。 まぁ仕事とビジネススクールの掛け持ちで、 平日のみならず土曜もいないわけで、そりゃあ妻もしんどいよなぁ、とは 思いつつ、自分もしんどいので時にはお互いイライラするわけで。ただ子どもに対してはイ…
今となっては当たり前のように使われるようになったロングテールという言葉。 その現象を指摘したのがこの人、クリス・アンダーソン。 そういう意味ではこの本はちょっとしたエポック・メイキングな本だと思う。 文庫化される際に増補改訂版になったのは良い…
出版業界を憂う小田氏のブックオフ研究本。 出版業界の人がブックオフをどう捉えているのか、 言葉の端々から伺えて面白い。再販制度こそがブックオフを初めとする 新古書店の成長の原動力になっている、という指摘は 確かにその通りだと思うが、ブックオフ…
リーダーシップ論などの人材系分野で第一線の先生による入門書。でも自分が苦手だからか、リーダーシップ系の本ってのはどうも肌に合わない。 まぁ、どこまで言っても扱っているのがふわっとしたものだし、 現実のケースが1つ1つ特殊すぎて、なかなか再現…
筑摩書房の書店向けコラム 「蔵前新刊どすこい」営業部通信を1冊にまとめたのが本書。筑摩書房は1978年に会社更生法の適用を申請。 その後の努力で見事に再建を果たした。『損をしてもいいから、良い本を出そう』という創業精神から 『マーケティング重視へ…
アメリカの大統領選挙の予想をピタリと当てたことで話題になったお方。 2008年には、ファイブサーティーエイト(Fibe Thirty Eight)というウェブサイトを開設し、次の選挙を予測した。ここで大統領選の当選者について50州のうち49州の結果を当て、また、上…
別に本書は流通の歴史をまとめることが目的の本ではなく、 流通自体がメディアのような媒介作用を持つのではないか、という視点で 出版流通を捉え直した本。ゆえに小田光雄のような嘆き節ではなく、フラットに整理されているところが素晴らしい。 出版された…
本書は、アメリカのビジネススクールで、ハイテク関連企業の 製品戦略を学ぶ際の教科書として使用されているらしい。実際の事例を元に分析しており、何をどのように考え、 成功したか、復活したか、失敗したか、が紹介されている。事例はすでに古く感じると…
現在はセブン&アイの会長。 セブンイレブンの生みの親であり、名経営者としても知られる人。 でもこの人が実は出版業界と関わりがあったことを知る人は少ないのでは? 元々出版取次のトーハンに勤務し、出版科学研究所の仕事にも従事していたという 異色の…
マッキンゼーやボスコン、リクルートやIBMといった 優れた人材を数多く輩出している企業を人材輩出企業と呼び、 それらのOB・OGで活躍している企業をピックアップ。 経営者自身とその企業の紹介集といった本で、 正直、タイトルの印象とは違う本。確かに鍛え…
教授がお勧めしていた記事を読み、読んでみた1冊。 人は無意識の内に過去に縛られるし、 意識せずに自らの前提としている文脈が存在している。パラダイムとはまさにそういった文脈であり、 世の中のパラダイムは時に変化する。 いわゆるパラダイムシフトとい…
本書は80年代、郊外店の出店ラッシュから90年代の書店大型化、 それに伴い取次の売掛金、出版社の社外在庫(市場在庫)は、 さながらバブルのように膨張し、その崩壊が迫っている、という状況を 各種資料を駆使して描き出す。取次ぎと書店の経営状況を詳らか…
ブックコーディネーターとしてちょいちょい雑誌やらWebやらで 紹介されている内沼氏。 博報堂の嶋さんとB&B(BOOK & BEER)というビールが 飲める書店を開業。本が好きで新しい形態の本屋さんも始めた気鋭の人。 若干の胡散臭さを感じるのはその妙な肩書きの…
まず、日本の出版流通は結構凄い。 全国津々浦々の書店へ、膨大な種類の本を届け、回収している。この物流の改善の歴史において、決定的に重要なのが、 商品管理のデジタル化だ。 1冊1冊の本の情報をまとめたものを書誌情報と言い、 現在はすべての本に固有…
ネットワーク経済と言えばこれ、みたいな定番書らしい。ネットワークの外部性が効くビジネスだったり、規格の標準化だったり、 そういったテーマを整理したのが本書。同じテーマで最新事例を取り上げた本があったら良いんだけどなぁ。 テーマ自体はまったく…
有識者っぽい人たちが何となく、それっぽいことを言っている印象の本。 出版コンテンツ研究会、みたいな有志の団体が この業界にどれだけあるのか分からないけれど、 そう言ったものが影響力を持って何かを変えたことがあるのかは疑問。 まぁ、出版社の上層…
議論に勝ってもなんかうまくいかない時もある。 必ずしも相手を言い負かすことが最善とは限らない。 議論を通じて自分が望む成果を得るためのコツをまとめたのが本書。ハーバード流交渉術にも通じるものがある。すごい「議論」力!―これが最強の「論理&心理」…
ハードカバーで刊行された新作が、数年後文庫化される。 これが出版業界の典型的なパターンだ。 文庫化されるまでには大体刊行から3年程度経過しており、 ちょっと前の話題の本が文庫になっている程度の認識だった。 しかしながら、実際は文庫の方が圧倒的に…
個人的な印象だけど、経営学の話って、中途半端にかじるとなんかフワフワしている印象。 でも本書はそのふわふわを許さない。 なんとなくじゃなくて、経済学的にはこういうことだ、とビシっと説明してくれる。 経済学というもの自体が、色々な前提や条件を捨…
「ハゲタカ」との出会いはドラマだった。 自分の仕事している業界はビジネスの理屈とは無縁の業界だし、 ビジネススクールに行こうなんて、微塵も思っていなかった時。 ビジネスにおける緊張感って何よりも楽しく、 そこにはもの凄いゲーム性がある。 きっと…
交渉術というとずる賢そうなイメージもあるけれど、 この本が整理しているのは至極まっとうな方法。 交渉や議論をする際に念頭に置いておきたい、基本的な考え方。 そして読んでみて思ったけれど、確かにここに書かれていることが 出来てない例って仕事をし…
戦略は実現できなければ意味が無い。 戦略だけなら模倣できる。 でも、その戦略を高いレベルで実行できる現場力は模倣困難。 オペレーショナル・エクセレンスこそが、模倣困難な差別化の要因になる。 というのが著者が再三繰り返し主張していること。 まった…
著者はサンドビックという北欧企業の日本法人の社長。 北欧企業って内需がそもそも少ないので、 大きな企業では海外の売上比率が90%越えてる企業が多いらしい。BtoBの企業なのであまり知られていないけれども、 この人がやっていることはとてもすごい。一度…
著者は財務官僚として、日本の金融危機の現場に立ち会った人物。 ノーベル経済学賞を取ったスティグリッツの代表的著作『新しい金融論』の翻訳者でもある。新しい金融論―信用と情報の経済学作者: J・E・スティグリッツ,ブルースグリーンウォルド,ジョセフ・E…
リーマンショック当時の財務長官ヘンリー・ポールソンの回顧録。 600ページを超える大部の著作。 若干冗長というか、鬱陶しい部分もあるけれど、 読みやすい文章なので、結構さらっと読める。ポールソンは、元ゴールドマン・サックスのCEO。 CEOを辞して財務…
ボスコンの前日本代表の知的生産術。 インプットの仕方を語る本が多い中、アウトプットをどう出すかと言う視点に重点を置いて書かれた本。 著者自身、ガジェット好きというのも面白い。 色々試した結果ここに行き着いてると言う感じが説得力を持つ。 とりあ…