ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

MBA

日本とアジアの関係の変化を産業構造の変化と絡めて教えてくれる良書! 関満博/フルセット型産業構造を超えて 東アジア新時代の中の日本産業

地方経済が専門の学者なのだが、 ひたすら現場主義で机上の空論とは無縁の人。 筆者の講演を聴いたことがあるが、 徹底的に現場主義でパワフルな方だった。本書は結構古く、絶版なのだが、 著者の代表作でもある。確かに若干古くはなったが、国内に全ての産…

マーケティングはBtoCだけのものじゃない。BtoBにおいても重要かつ有効なのにできてない企業多いよね、というお話。 余田拓郎/BtoBマーケティング 日本企業のための成長シナリオ

総花的なマーケティング本ではなく、 テーマをBtoBマーケティングに絞り込んで書かれた本。BtoBビジネスの特徴を押さえた上で、 BtoBビジネスにおいてもマーケティングは重要なんだってことが 事例や研究を紹介しながら展開される。仕事にもよるだろうけど、…

企業の競争優位は、企業が保有する模倣困難な資源によって形成される! ジェイ B・バーニー/企業戦略論 上

言わずと知れた、バーニーの代表的著作。 戦略論を大別するなら、ポジショニング派と資源ベース派の2つに分かれる。いかに優位に立てるポジションを確立するか、という考え方と、 競争優位は企業が持つ資源によって決まる、という考え方。で、バーニーさんは…

人事制度と評価報酬体系の考え方が具体的でイメージしやすかった。 長谷川博和/ベンチャーマネジメント[事業創造]入門

著者は数多くのベンチャービジネスに 関わるベンチャーキャピタルのオーナー。 自ら経営陣としても関わり、多くの会社を成功に導いてきた。個人的に起業をしようとは思っていないが、 それでも起業には経営の全部が詰まっている感じはする。 そして、もし起…

真似ることは学ぶこと。対象をどのように認知し、要素を抽出できるかが大切。 井上達彦/模倣の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる

偉大な企業はビジネスモデルの模倣、 マネすることから生まれているという事例を示し、 真似することの重要性を説く本。吉野家やセブンイレブン、スタバとドトール、トヨタとスーパーマーケット、 グラミン銀行,サウスウェスト、などビジネススクールではお…

ファイナンスの中でも企業価値算出=バリュエーションの超わかりやすい入門書。野口真人/パンダをいくらで買いますか? ストーリーで学ぶファイナンスの基礎知識

グロービスでファイナンスを教えている先生が書いた入門書。 ファイナンスの中でも企業価値算出をベースに、 文系でもわかりやすく解説してくれている。タイトルの通り、値段のないものに値段を付けるとしたら どのように考えて値づけをするのか? それはキ…

イノベーションは先進国だけのものじゃない、むしろ新興国のイノベーションが川上に逆流する! ビジャイ・コビンダラジャン/リバース・イノベーション 新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき

本書も系統としてはBOPビジネス関連。製品のイノベーションは先進国が起こすもので、 新興国には先進国の商品の廉価版などを順次展開していけば良い、 という考え方ではダメ。現地化し、特有のニーズを拾い上げ、 コストやインフラ面での新興国ならではの厳…

古典には歴史に耐えるだけの価値があることを知る。読まずにわかった気になっちゃダメなんだな。 マイケル・E・ポーター/競争の戦略

5フォースで知られるポーター先生の古典。 これが出版されたのは1980年、30年以上経っても 5フォースのフレームワークは、生きている。ただ、あのフレームワークだけが独り歩きしているというか、 あの図を見て分かった気になっているような気がする。かくい…

どんな組織図を描くか、は実行に際しとてつもなく重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第22章:ホリスティック・マーケティング戦略のマネジメント

最後は組織論。 マーケティング組織をどのように描き、管理していくのか。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀出版社/メーカー: Pearson Education Japan for JP発売日…

完全にドメスティックな業界で働いているのでもう少し世界を意識しようと反省。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第21章:グローバル市場への進出

世界の大企業200社のほとんどが国家経済をしのぐ規模を持ち、 200社の売上高の合計は世界の経済活動の25%を越える。海外展開のリスクは大きいが、企業によっては避けて通れない問題。 内需が見込めない日本のような先進国の企業は、 今後ますます重要な問題…

新製品開発の現場にはここに書かれていること以上にマーケティング・サイエンスのノウハウがつぎ込まれているんだろうなぁ。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第20章:新製品の開発

企業の将来を左右する新製品開発が本章のテーマ。 マーケターは新製品開発においても、主要な役割を果たせる。予算の考え方や評価方法に関する記述は興味深かった。 深掘りしていくとマーケティング・サイエンスの領域。 この世界は奥が深そうで興味深い。コ…

ネットがらみの話は古すぎて話にならない。営業の戦略と組織は不可分。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第19章:人的コミュニケーションの管理:ダイレクト・マーケティングと人的販売

19章は本業に近い所のお話。 ネットの普及によって、ダイレクト・マーケティングのコストが激的に低下してきた。 Webを活用したone to oneマーケティングはもはや必須。一方で、ダイレクト・マーケティングは、 顧客のプライベートな領域へ入り込んでいくの…

マーケティングの対象は消費者とは限らない、流通相手のプロモーションも重要。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第18章:マス・コミュニケーションのマネジメント:広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズ

広告、販売促進、イベント、パブリック・リレーションズという4つの マス・コミュニケーション・ツールの性質と利用法がこの章のテーマ。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,…

CMをやるなら、中途半端な予算のCMじゃだめだな、と思った次第。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第17章:統合型マーケティング・コミュニケーションの設計とマネジメント

コミュニケーションがテーマの17章。 何を、どのように、誰に対して、どのくらいの頻度で伝えるのか? 複数のコミュニケーション手段を駆使して、アプローチしなければいけない。そんな定石の特集。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作…

経営者のスキルは後天的に学習できる! 菅野寛/BCG流 経営者はこう育てる

筆者は元ボストン・コンサルティング・グループのパートナー、 現一橋のビジネススクール(ICS)のディーン。経営者に必要なスキルセットは何かを整理し、 それらはすべて後天的に努力で身につけられるものだということを 教えてくれる良書。当たり前のことを…

小売りの現場には工夫がいっぱい。これはきっとECにも応用できる。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第16章:小売業、卸売業、ロジスティクスのマネジメント

前章は製造業者の視点から見たマーケティング・チャネルの話。 この章は、個々の小売業、卸売業、ロジスティクスの立場でのマーケティングの話。久しぶりに面白かった章。 自分の仕事も小売りに近いので具体的にイメージしやすかったからなのだろうか?コト…

バリュー・ネットワークを意識し、どの位置を自社が占めるのか考えることが大切。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第15章:バリュー・ネットワークおよびチャネルの設計と監理

価値の創出のためには、価値の提供をうまく行うことが重要。 サプライチェーン全体を意識した、バリュー・ネットワークという捉え方が大切。マーケティング・チャネル・システムは経営の重要課題であり、 チャネルのメンバーが30~50%のマージンを取得して…

受験シーズン到来! 国内MBAの受験対策にオススメの厳選5冊

気づけば自分の受験から1年が経過。論述中心の国内MBAの受験対策はあるようでないのが困りどころ。 結局問われているのは知識ではなく、最低限の論理的思考なので、 気負う必要はないのだけど、何か対策をと聞かれればお勧めしているのがこの5冊。 まぁ、間…

価格は収益を生み出す唯一のマーケティング・ミックス フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第14章:価格設定戦略と価格プログラムの策定

14章は価格に関する解説。4Pの中で唯一収益を生み出すのがこの価格。 価格政策は、収益を出す上で非常に重要な問題。消費者にとって価格は品質の目安にもなっている。 価格を下げれば裾野は広がるかもしれないが、 一方で失うブランドイメージもある。コトラ…

サービスの基本を振り返ることがアイデアのきっかけになるような気がした。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第13章:サービスの設計とマネジメント

有形製品の差別化が困難になってくると、 企業はサービスによる差別化を志向する。この章はそんなサービスの設計にまつわるお話。 自分の仕事はどちらかというとサービスよりなので、 腑に落ちることは多かったが、実際にうまくやるのは本当に難しい。定期的…

製品にまつわる要素はとても多いので、ちょっとこれだと物足りない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第12章:製品戦略の立案

12章は製品について考える。 価格の考え方や、デザイン、パッケージなどなど。 製品にまつわる要素は非常に多い。 これだけの要素を、しっかりと首尾一貫して コントロールすることの難しさを感じる。もし、考えられたとしても、それをいかに実行、徹底して…

新興アジアへの進出はめちゃくちゃ可能性あるけど、腰を据えて現地と融合することが大切。 松島大輔/空洞化の嘘

多くの企業の東南アジア進出を支援してきた著者が、 日本企業の海外進出に伴って、 国内の産業が空洞化する、といった話が、 まことしやかに語られているけど、 そんなのは嘘だよ、むしろ積極的に海外展開を推し進めることで、 国内にとってもプラスになる道…

悪い競争相手との悪い競争に巻き込まれてはいかん。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第11章:競争への対処

11章は競争への対処。 10章は盛り上がらなかったけど、 どう攻撃し、どう防御するかといった話題が 中心の11章は少し盛り上がった。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真…

製品ライフサイクルはマーケティング行動によって決まる従属変数であり、独立変数ではない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第10章:ブランド・ポジショニングの設定

10章はブランド・ポジショニングのお話。企業は適切なポジショニングと差別化を 追求しなければいけませんよというお話なのだけど、 あんまり面白くなかった。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レー…

とても重要で価値のあることだとはわかっているが、どうも理論化しようとすると陳腐になる領域。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第9章:ブランド・エクイティの創出

9章はブランドとブランディングに関する話題のまとめ。 ブランドとは 個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの。…

今さらセグメントの話なんてと思うかもしれないが、基本は大事というか基礎の上で応用が成り立つことを感じた。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第8章:市場セグメントとターゲットの明確化

8章はターゲティングやセグメントの話。 そもそもターゲティングやセグメンテーションはなぜ必要なのか? それは他社との競争に効果的に勝つために必要なのだ、という大前提。ニーズや選好の異なる購買者グループを特定し、その特徴を明確にすること。 その…

世界を席巻しているように見えるグローバル・スタンダードは、アメリカ型ビジネスモデルに過ぎない。渡部亮/アングロサクソン・モデルの本質

会社は株主のもので、高い利益率と成長率を 維持し続けなくちゃいけなくて、 というビジネスの常識らしきものは、 別に常識でも、何でもなくて、 アメリカ型のビジネスモデル、本書が言う所の アングロサクソン・モデルの価値観に過ぎない。それがあまりにも…

BtoBビジネスの違いを理解したうえで、効果的に営業しないといかんのね。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第7章:ビジネス市場の分析

7章はBtoB取引がテーマ。 企業はモノを売るだけでなく、自らも大量に購入している。BtoBマーケットの特徴を一部整理。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリップ・コトラー,ケビン・レーンケラー,恩藏直人,月谷真紀出版社/メー…

貧困層に購買力がないというのは誤り! 自立を支援しながらマーケットを形成する、BOPビジネスに関する必読書。C.K.プラハラード/ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略

BOP = ボトム・オブ・ザ・ピラミッド、すなわち、ピラミッドの最底辺に 位置する貧困層をターゲットにしたビジネスに関して書かれた本の中では有名な1冊。前半はBOPビジネスに対する誤解を解きほぐし、何が大切で どれだけの可能性があるのかを丁寧に解説し…

マーケターの仕事は購買段階で終わりじゃない! フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第6章:消費者市場の分析

消費者行動は文化的要因、社会的要因、個人的要因、 による影響を受けている。マーケターは理論と現実の両方を知らなくてはいけない。 6章はその現実に当たる消費者市場の分析がテーマ。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版作者: フィリッ…