ビジネス書大好きMBAホルダーが教える私の学びシェア

本を読んでそこから新しい知識を得たり、学んだりすることが大好き。学びたい、成長したいという意欲のあるビジネスマンの皆さん、一緒に成長しましょう。

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CRMの重要性は当たり前のように語られているけれど、色々リスクもある事を忘れちゃいけない。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第5章:顧客価値、顧客満足、顧客ロイヤルティの創造

5章は、顧客価値やCRMの話。顧客の生涯価値を意識すると、ものすごくでかい。 ロイヤル化するための努力は惜しむべきじゃないっていう話。じゃあ顧客満足ってなんなんでしょう?とか そういう顧客回りの話を一通り。コトラー&ケラーのマーケティング・マネジ…

大きな視点で言えば、法律による規制や消費者団体の抗議まで含めマネジメントしないといかんのかな。フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第3章:情報収集と環境調査

第3章は情報収集がテーマ。システムに関することにも触れられていたけど、 それは専門書を読んだ方が良い。 自分が多少知見がある分野の話だと、 この本がどれだけさらっと流しているかがわかる。『組織の経済学』のような実りある基礎知識を期待したけど、 …

マーケティング計画書をとにかく書いてみるのが一番身になる気がした。 フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第2章:マーケティング戦略とマーケティング計画の立案

ボリュームありすぎで、思ったよりも時間がかかる。 かなり総花的な内容なので、こんだけ文字量あるのに、 各項目に関してはさらっと流れていく印象。知れば知るほど、考慮しなければいけない問題の多さに気づかされるし、 もっと個々の項目の深堀の必要性も…

マーケティングは技術であり、科学なのだ! フィリップ・コトラー ケビン・レーン・ケラー/コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント第12版 第1章:21世紀のマーケティングの定義

ビジネススクールが夏休みなのでこの夏休み中に、 基本をしっかり押さえようと思って選んだのがこの本。 何せ分厚い。900ページ超! なので、気楽に持ち歩けない。家で、毎日コツコツ読むしかないので、 夏休み中に片付くようにしたい。コトラー&ケラーのマ…

戦略が機能しないと利益なき繁忙に陥るのだ、ということをこれでもかと示してくれる必読書 三品和弘/戦略不全の論理 慢性的な低収益の病からどう抜け出すか

売上高営業利益率で見たときに、 日本の企業の利益率はアメリカの企業に比べて低すぎる。 それは戦略が機能していない(=不全)だからだ、という主張を 様々なデータから裏付けていく良書。企業価値とは利益率がすべてなのか?という疑問はあるのだが、 そ…

人事にまつわる一般的な考え方をさらっと学べる入門的教科書! 高木晴夫/人的資源マネジメント戦略

人材系の領域は幅広く自分で適宜自習していかないと薄っぺらい話だけで終わってしまう。 というわけで、読んでみた1冊なのだが、基本的にわかりやすい入門書といった感じ。 著者は慶應の教授でこの領域では有名な人。採用、評価、報酬、配置と移動、昇進、退…

研究のための基礎知識。手順や手法をしっかり練った上で取りかからないと大変。 田村正紀/リサーチ・デザイン 経営知識創造の基本技術

いざ、研究を始める前に、その調査設計こそが肝なのだよ、という話を 色々な概念や手法の解説とともに説明してくれる良書、なのだが、 いささか日本語が難解なのが玉にきず。とりあえずこの辺を意識しておいた方が良いな、とか 自分のやりたい研究だと、この…

ワークフローや組織のあり方、リーダーシップに関してまとめられた良書。 西堀栄三郎/創造力 自然と技術の視点から

西堀栄三郎って誰?って感じだったのだけど、 オススメに従い読んでみたら実に面白かった。戦後、統計的品質管理手法を日本に持ち込み、普及させた人物であり、 原子力研究にも関わった人だし、南極越冬隊の隊長を務めたり、 山岳協会の会長だったり・・・実…

経営方針やその成果は財務諸表に出てくるのだよ、というお話。 松田修一/会社の読み方入門

財務会計の知識が乏し過ぎて、 独学で補強していく必要があるだろうと思って手に取った次第。丁寧に実在の企業の財務諸表を例にして、 読み方を解説してくれる。文系で、財務やファイナンスさっぱりわからん私でも、 あー、確かに丁寧に数字を追っかけると色…

「最強組織の法則」の増補改訂版! 部下を持つ立場なら必読。ピーター・M・センゲ/学習する組織−システム思考で未来を創造する

組織系の本では名著として知られる、センゲの「最強組織の法則」の増補改訂版。 出版社も変わり、とても読みやすい新訳に。 今買うなら絶対こっちでしょう。前のは、そもそも邦題が訳わからんよね。 原題は「FIFTH DISCIPLINE」なのになんで「最強組織の法則…

教科書や副読本に指定される本は良書が多い! これは財務会計の入門書 桜井久勝・須田一幸/財務会計・入門

有斐閣アルマっていうシリーズは、色々な分野の入門書を出しており、 そのクオリティは一定の水準を保っている。 何となく興味持ってる分野の入門書シリーズとしては、 とても良いんじゃないかな。で、これはその有斐閣アルマの財務会計・入門、 毎年改訂さ…

ダン・レメニイ/社会科学系大学院生のための研究の進め方 修士・博士論文を書くまえに

表題の通り、論文の書き方、考え方の入門書。論文の種類や、調査方法、質問表に関する話題や、 標本の抽出、統計に関する話も薄く広くわかりやすくまとめている一冊。文系の院生で、とにかくどうすりゃいいかわからん人は、 早めにこの本で論文を書く、とい…

マネジメントと民主主義の決定的な矛盾から目を逸らしちゃいけない。 ジェームズ・フープス/経営理論 偽りの系譜

経営学と言うものを何となく学んではいるものの、当然そこには歴史がある。 でも、正直、経営学の歴史を意識したことはなかった。 本書はそんな経営学の歴史を辿りながら、経営学の理想と欺瞞を指摘していく。 テーマはとてもシンプルで、なんで過去のマネジ…

BS、PL、CS、のつながりを理解すれば会計がわかる! 國貞克則/財務3表一体理解法

決算書の基本であるBS、PL、CSが読めるようになる! と言うふれこみの1冊。財務会計の授業の一助として読んでみた。 まぁまぁ、わかりやすいけど、会計がわかるようにはならない気がする。 自分のような初学者にとって、復習、あるいは理解の一助には丁度良…

組織の設計がすべて、理論によって本質を理解し、一般的に応用する! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第17章:経営・経済システムの進化

いよいよラスト。 企業の一連の行動が補完的である時、 一部の行動の効率性が高まると、他の行動も連鎖的に増進される。 この自己増殖的な変化は雪だるま式にトレンドとして持続し、 技術や組織を変革させる。結局こういう好循環を起こすと最強、ということ…

事業部制が優れた制度であることはわかったけど使いこなせていない企業も多い印象 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第16章:企業の境界と構造

16章は再び組織よりの話に。 企業の領域&境界(水平的、垂直的ともに)はどこまでなのか。 意思決定の権限と責任をどのように配分し、 コーディネーションと動機づけを行っていくのか?いよいよクライマックスへ。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジ…

読み物としては面白いけど、この章に関してはファイナンスの本読んだ方がいい ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第15章:金融構造、所有、コーポレート・コントロール

15章では古典的なファイナンス理論に 3つのアイデアを加えて理論の拡充を図った。 現実は古典的なファイナンス理論が言うほど単純じゃないということ。まず、経営者や貸手、株主はそれぞれ違う利害を持つ。 よって、金融構造はそうした利害の相違や経営陣の…

ファイナンスの考え方は面白いけど数式は苦手 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第14章:投資とファイナンスの古典的理論

14章からは企業と資本の提供者との関係の話に。 古典的なファイナンス理論を概観し、その主な結論を導出する。 この理論の中核は、・企業を投資が生み出す収益のフローとしてのみ捉える ・投資資金の調達方法は収益には影響しないという2つ。この章と次の章…

ある職制以上の立場には業績連動給が必要だと思った。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第13章:経営者および管理者の報酬

13章は経営者の報酬がテーマ。 米国ではCEOの給与が急速に上昇してきた。 この話題が興味関心を引くのは、やっかみと好奇心が大半だろうが、 そもそも上級管理職の給与は、彼らに託された 会社運営についての動機づけになっているのだろうか??組織の経…

すべてを正しく行うが故に失敗する! クレイトン・クリステンセン/イノベーションのジレンマ

名著だと言うことは聞いていたけれど、いまさら読了。 そして噂に違わぬ名著だった。 本書が解き明かしてしまったことは案外シンプル。技術革新に際して、なぜ大企業は失敗するのか? それは経営者が無能だから? 実はそうじゃない。 偉大な企業は、すべてを…

公平性なんて実に微妙で曖昧な言葉。人は妬み、ひがむ! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第12章:報酬と動機づけ

これまで、いわゆる実力主義的な業績連動型の 給与体系がいかに困難なものかがわかった。 報酬は動機づけの要因として十分機能するが、 一方で使い方を間違えると意図せぬマイナス効果を及ぼしてしまう。 そこら辺を丁寧に整理していく章。組織の経済学作者:…

なんか、意外と終身雇用で年功序列ってよくできてるんじゃないの?と思ってきた。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第11章:内部労働市場、職務配置、昇進

先進諸国ではほとんどの人が雇用主と長期の雇用関係にある。 現在の企業で昇進を重ねていくことを、労使双方が望んでいる。 そのような雇用関係の場合、企業の内部に労働市場があると考えられる。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥…

企業特殊的資本だけ伸ばしていると危険な気がしてきた! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第10章:雇用政策と人的資源のマネジメント

いよいよ本題の人的資源の話題に。人的資源政策は経営者が直面する最も重要な課題。その分析アプローチは今まで同様、合理的で利己的な判断を前提とし、 取引費用に着目する。 資産効果は存在せず、価値最大化原理を適用する。 それらの前提は、かなり不完全…

所有とは残余利益をコントロールし、請求できること! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第9章:所有と財産権

確固たる財産権に裏打ちされた所有制度は、 資産を創り上げ、維持し、向上を目指すインセンティブを 人々に与える上でもっとも普遍的かつ有効な制度。 この章は、資産効果の不存在を前提として、 価値最大化原理に基づいた分析をする。組織の経済学作者: ポ…

レント分配にかかわる決定はただ1度に限って行われる。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第8章:レントと効率性

第8章は、今までのインセンティブの考え方だけで無く、 効率性賃金の考え方や、信用のメカニズムについて学ぶ。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥野正寛,伊藤秀史,今井晴雄,西村理,八木甫出版社/メーカー: NTT出版発売日: 1997/11メ…

報酬の決定は、責任範囲を決定し、 同時に与えられる権限の範囲を決定することにもなる。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第7章:リスク・シェアリングとインセンティブ契約

7章はモラル・ハザードが存在する場合の効率的な インセンティブ契約の性質と形態に関して、一般原理を導き出す。 ものすごく細かい話になってきていて、ざっと流し読みしただけでは 全然理解できなくなってきた。 丁寧に読めば、なるほど納得なことを言って…

モラル・ハザードは必ずしもすべてが悪意に基づく行為ではない。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第6章:モラル・ハザードと業績インセンティブ

決定的な情報を持っている人が、意思決定者と利害を異にするとき、 正しい情報が、完全かつ正確に報告されないかもしれない。 6章は、そんなモラル・ハザードの問題をがっつり扱う。 完全に個人的な勉強ノートになっているが、これは確かに名著だな。組織の…

結局、情報は正確に伝達されないから、そこに無駄なコストが発生する! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第5章:限定合理性と私的情報

3章、4章ではコーディネーションの問題だった。 これは、誰が何をするべきか、どういう情報の流れで、だれが意思決定をするか、といった コミュニケーションシステムの編成だった。 5章からは動機づけに関しての話。 動機づけが必要な理由は、各個人の私的な…

経営者の仕事はコーディネーション。その第一歩は組織のデザインから。 ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第4章:計画と行動のコーディネーション

専門化と分業が進んだ社会ではコーディネーションが必要となる。 価格はそれ自体がコーディネーション能力を持ち、有効な解決策として機能するが、 唯一の解決策という訳ではないし、万能でもない。 4章に入り、本書のテーマである「コーディネーションと動…

価格は人々を動機づける! ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ/組織の経済学 第3章:コーディネーションと動機づけにおける価格の役割

価格とコーディネーション 3章では、市場が高度なコーディネーションをどのように 実現しているのかを説明する中心的経済モデル「新古典派市場モデル」を説明する。 経済は、消費者であり、資源の供給者である個人と生産単位(企業)によって構成されている…