2013-01-01から1年間の記事一覧
西堀栄三郎って誰?って感じだったのだけど、 オススメに従い読んでみたら実に面白かった。戦後、統計的品質管理手法を日本に持ち込み、普及させた人物であり、 原子力研究にも関わった人だし、南極越冬隊の隊長を務めたり、 山岳協会の会長だったり・・・実…
財務会計の知識が乏し過ぎて、 独学で補強していく必要があるだろうと思って手に取った次第。丁寧に実在の企業の財務諸表を例にして、 読み方を解説してくれる。文系で、財務やファイナンスさっぱりわからん私でも、 あー、確かに丁寧に数字を追っかけると色…
データウェアハウス系の本は、意外と少ない。 ビッグデータだなんだと騒がれているけれど、意外と少ない。で、知見のある人にオススメ聞くと結構昔の本ばかり。 これもそんなオススメ本の1冊なのだけど、 これからデータウェアハウスを構築して、分析環境を…
組織系の本では名著として知られる、センゲの「最強組織の法則」の増補改訂版。 出版社も変わり、とても読みやすい新訳に。 今買うなら絶対こっちでしょう。前のは、そもそも邦題が訳わからんよね。 原題は「FIFTH DISCIPLINE」なのになんで「最強組織の法則…
マーケティング・サイエンスとか、マーケティング・データ解析って、 具体的には何をすることで、どんなことが出来るのか? なんちゃら分析ってどういう時に使うの?という理論と実務の架け橋になる本。 それをあくまでもExcelとAccessを前提にして、紹介し…
有斐閣アルマっていうシリーズは、色々な分野の入門書を出しており、 そのクオリティは一定の水準を保っている。 何となく興味持ってる分野の入門書シリーズとしては、 とても良いんじゃないかな。で、これはその有斐閣アルマの財務会計・入門、 毎年改訂さ…
グーテンベルク以来の電子書籍という革命が書籍文化に与える影響、ってのが主題。 ビジネスとしての電子書籍と言う視点では無いので、 そういうのを期待していると期待はずれになるかも。世界の出版社の動向や市場の推移などのデータをまじまじと見ると、 日…
前作の『DSP/RTB入門』がすこぶる良書だったので、次が出ると知って予約していた。 今回もすこぶる良質な本、デジタルマーケティング界隈の人は必読書。今回のテーマは前著でも軽く触れられていたDMP=Data Management Platformがテーマ。 ビッグデータと言…
表題の通り、論文の書き方、考え方の入門書。論文の種類や、調査方法、質問表に関する話題や、 標本の抽出、統計に関する話も薄く広くわかりやすくまとめている一冊。文系の院生で、とにかくどうすりゃいいかわからん人は、 早めにこの本で論文を書く、とい…
統計ブームが来ているので、 基本的な考え方くらいは抑えておきたい、と言う人へおすすめ。とはいえ、統計学の初歩を覚えても、 共分散構造分析だとか、MDSだとかコレスポンデンス分析だとか、 そういったものがわかる訳じゃない。最近思うのは、データサイ…
匿名経済から顕名経済への変化、 人のつながりが生み出す新たな価値、 それを支えるオープン・アーキテクチャ、など 著者が考える「ソーシャルな資本主義」にまつわる 関心領域がわかりやすくまとめられた好著。雑誌に寄稿された記事などを読む機会がたまに…
仮説検証型の論文ではかなりお世話になるであろう 共分散構造分析に関しての入門書。実際の計算はIBMのSPSS Statistics & Amos、SASのCALISなどの専用ソフトを使えば そう難しいことではなく、大切なのは概念や考え方を捉えておくことなのかな、と思う。本書…
ビジネス界きっての読書家成毛さんの読書論。 知ってはいたし、この前の書評本も買ってたけど、 実際に読んだのは初めて。本は面白いし役に立つということを、 これでもかと言うくらい言い切っている本。まぁ勉強用の読書も楽しんで読みあさるようにしたいな…
『イノベーションのジレンマ』には結局どうすりゃ良いのかは書いてなかった。 実際そういった批判も多かったらしい。 そんなの抜きにしてあれは名著だと思うけれど。 で、ジレンマをふまえて、対応の仕方に言及したのが本書。でも、やっぱりこうすりゃ勝てる…
DSP=Demand Side Platform RTB=Real Time Bit 何のこっちゃと思う人もいるかと思いますが、 最近流行りのWeb広告配信に関する技術。サイトにアクセスしてきた人のブラウザのクッキー情報を広告配信サーバーに渡し、 この人にいくらで広告を出すかを入札によ…
経営学と言うものを何となく学んではいるものの、当然そこには歴史がある。 でも、正直、経営学の歴史を意識したことはなかった。 本書はそんな経営学の歴史を辿りながら、経営学の理想と欺瞞を指摘していく。 テーマはとてもシンプルで、なんで過去のマネジ…
トリンプから残業をなくし、業績も19期連続増収増益に導いた吉越さんの本が文庫化。 たくさん働けば業績が伸びるのは当たり前。 いかに効率良く働いて業績も伸ばすか、が管理職の腕の見せ所だ、と。実践してきた人だから上っ面だけじゃないのが好感を持てる…
人の行動には意識していない潜在的なニーズが隠されている。 それらはアンケート調査やグループインタビューとかでは見えないもので、 ビジネスにおいてもとても大切、というお話。ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)作者: 松波晴人出版…
H&M、ユニクロ、ZARA、しまむら、といった ファストファッション企業を題材に各々の戦略の違いや工夫を解説した本。一般的なアパレルの指標と比較して、 どう違うのかといった視点で語られているところが非常に勉強になった。ファストファッションと括られる…
決算書の基本であるBS、PL、CSが読めるようになる! と言うふれこみの1冊。財務会計の授業の一助として読んでみた。 まぁまぁ、わかりやすいけど、会計がわかるようにはならない気がする。 自分のような初学者にとって、復習、あるいは理解の一助には丁度良…
ビジネススクールの教授が参考書や教科書に 指定する本には良書が多いのではないか。 しかも、それらは書店のビジネス書コーナーで平積みされている本ではない。 つまり、普通に書店にっても出会えない。 そんな気がした。だから興味の向くままに片っ端から…
いよいよラスト。 企業の一連の行動が補完的である時、 一部の行動の効率性が高まると、他の行動も連鎖的に増進される。 この自己増殖的な変化は雪だるま式にトレンドとして持続し、 技術や組織を変革させる。結局こういう好循環を起こすと最強、ということ…
16章は再び組織よりの話に。 企業の領域&境界(水平的、垂直的ともに)はどこまでなのか。 意思決定の権限と責任をどのように配分し、 コーディネーションと動機づけを行っていくのか?いよいよクライマックスへ。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジ…
15章では古典的なファイナンス理論に 3つのアイデアを加えて理論の拡充を図った。 現実は古典的なファイナンス理論が言うほど単純じゃないということ。まず、経営者や貸手、株主はそれぞれ違う利害を持つ。 よって、金融構造はそうした利害の相違や経営陣の…
14章からは企業と資本の提供者との関係の話に。 古典的なファイナンス理論を概観し、その主な結論を導出する。 この理論の中核は、・企業を投資が生み出す収益のフローとしてのみ捉える ・投資資金の調達方法は収益には影響しないという2つ。この章と次の章…
13章は経営者の報酬がテーマ。 米国ではCEOの給与が急速に上昇してきた。 この話題が興味関心を引くのは、やっかみと好奇心が大半だろうが、 そもそも上級管理職の給与は、彼らに託された 会社運営についての動機づけになっているのだろうか??組織の経…
名著だと言うことは聞いていたけれど、いまさら読了。 そして噂に違わぬ名著だった。 本書が解き明かしてしまったことは案外シンプル。技術革新に際して、なぜ大企業は失敗するのか? それは経営者が無能だから? 実はそうじゃない。 偉大な企業は、すべてを…
これまで、いわゆる実力主義的な業績連動型の 給与体系がいかに困難なものかがわかった。 報酬は動機づけの要因として十分機能するが、 一方で使い方を間違えると意図せぬマイナス効果を及ぼしてしまう。 そこら辺を丁寧に整理していく章。組織の経済学作者:…
先進諸国ではほとんどの人が雇用主と長期の雇用関係にある。 現在の企業で昇進を重ねていくことを、労使双方が望んでいる。 そのような雇用関係の場合、企業の内部に労働市場があると考えられる。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥…
いよいよ本題の人的資源の話題に。人的資源政策は経営者が直面する最も重要な課題。その分析アプローチは今まで同様、合理的で利己的な判断を前提とし、 取引費用に着目する。 資産効果は存在せず、価値最大化原理を適用する。 それらの前提は、かなり不完全…